2009年3月29日

最終回が......

というわけで、日本テレビ系のドラマ「妄想姉妹 文学という名のもとに [DVD]」の最終回でした。相変わらず真夜中なので、HDDに録画しておいて、翌日の昼間見るという視聴でしたが、最後まで堪能いたしました。

三姉妹の母親がそれぞれ異なるというところからスタートして、で、それぞれの母親はその後どうなったの、父親が一番愛していたのは誰だったの、という疑問を引きずりながら、そこに文学作品を絡めて引っ張ってくれましたが......

最終回が一番「あれ?」という感がなくもないです。なんか肩透かしを食ったみたいな感じです。

母親が実は同一人物で、子どもを産んでは出ていき、記憶を失って戻ってくる、そしてまた子供をもうける、というのは「ああ、そうだったのか」と、なかなか趣向を凝らした設定になっていたと思いますが、それをメインにした、市川草太郎の最後の作品が、なんか陳腐すぎると思いました。最後の愛について語るくだりなど、なんか鬱陶しいだけで、もっとすっきりとできなかったものかなあ、と思います。

それに、これまでいろいろな文学作品を妄想してきて、それぞれに面白い作品に出来上がっていたのに、最後の最後、夢野久作の『瓶詰の地獄』は何のためにこの作品だったの、という疑問が残ります。一応、エンディングで高橋真唯扮する三女・節子が謎解きをしてくれますが、「おいおい、作中人物の名前と自分の名前を引っかけてるだけ、ってそれじゃあ、ダジャレじゃない」と思ってしまいます。

いや、もしかしたら、もっと深い読みができるのかもしれませんが、少なくとも同作品を読んでいないあたしには理解不能。それにこのドラマをずっと見てきたファン(視聴者)にとっても、そこを考えさせるのはいきなりレベルが高すぎることだと思います。それに、結局父親の死因は何?

でも、やっぱり三姉妹が美しかったから許します。高橋真唯ちゃん、本当にカワイイ!

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