2010年1月30日

ライ麦@天声人語

あくまで伝聞で、あたしは当事者ではなかったのですが、昨日のあたしの勤務先の喧噪は、まさしく<サリンジャー戦記>と呼ぶようなものだったみたいです。

ただし、一般に反応があったのは書店からで、一般の読者からの問い合わせなどはあまりなかったみたいです。まあ、そうでしょう。朝のニュースで聞いて(見て)いなかったら、知らずに仕事や学校に出かけているはずですから。

なので、多くの方がサリンジャー逝去のニュースを知ったのは昨日の夕刊や夜のニュースではないでしょうか? そうなると、「この機会に読んでみるか」と思って書店に向かう人は今日からでしょう。

かなり小さな本屋でも、かつて『ライ麦畑でつかまえて』をちゃんと置いていてくれたのですが、最近はそんなこともなく、若い店員さんの中には「それ、何?」という方も増えているみたいです。というよりも、もうすでに昨今の若者には、あの長さは読み通せないボリュームなのだそうです。簡単に読めてしまうケータイ小説の弊害ですね。

大型書店なら、『ライ麦』も『キャッチャー』もふだんから各10冊程度は置いていると思いますが、このニュースの流れ方からすると、土日で売り切ってしまう店がほとんどではないでしょうか? 特に今朝の朝日新聞の天声人語欄に取り上げられましたからね。あそこに載ると、書評欄で取り上げられるよりもはるかに反響が大きいんですよ。



あ、そうそう。天声人語では村上春樹新訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』のことにも触れてくれていますが、一般にサリンジャーと言えば『ライ麦畑でつかまえて』ですから、書店でもこの2冊を並べて売っていても、『キャッチャー』には見向きもせずに『ライ麦』を買っていく人が、ままいるらしいです。同じ作品の別の翻訳だと、つまり『キャッチャー・イン・ザ・ライ』も『ライ麦畑でつかまえて』だと知らない人が案外多いんですよね、世間には。

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