2010年4月11日

【訃報】井上ひさしさん

逝去だそうです。75歳と聞けば、決して若い死とは言えませんが、まだまだ活躍されるのではないかと思っていました。

もちろん、体調を崩しているとか、ちょっと入院したといった情報は社内にも流れますが、亡くなるほど重篤だったとは思いもしませんでした。

直接お逢いしたことは、せいぜいが岸田賞の授賞式の会場くらい。こんなの逢ったというのではなく、一方的に見かけたというに過ぎません。もちろん、話をしたこともなく、正直なところ著作は何一つ読んでいないと思います。

しかし、驚きました。

勤務先のウェブサイトで、検索窓に「井上ひさし」と入れて検索すると、8点の作品がヒットするのですが、井上ひさしさんの著作は、その中のたった一つだけです。あとの7点は、何かしらの形で関わりがあるだけなのでしょう。

井上さんの本って、いろいろあったような気がしましたが、実はあたしの勤務先からは著作と呼べるものはほとんど出ていなかったのですね。

それにしても、新刊の『井上ひさし全選評』は、こういう側面から井上さんの足跡をたどるのにふさわしい一冊になりましたね。

読んだ感想を書く