2010年5月14日

愛は苦手

愛は苦手』読了。山本幸久さんは初挑戦でした。

タイトルからすると、ラブストーリーなのかなという感じを受けて読み始めたのですが、どの作品も恋愛と言うよりは家族愛、隣人愛と呼んだ方がよい作品でした。むしろ「触れあい」とか「思いやる心」がテーマと言えるかもしれません。

一番しみじみとさせられたのは「町子さんの庭」でしょうか。最初から順番に読んできて、それぞれ面白いことは面白いのですが、今一つ入り込めなかったのですが、この作品になって俄然引き込まれました。

結局、最後まで「町子さん」は登場せず、周囲の人の発言を通して立ち現われてくるだけです。そして、たぶん、もしあたしがこの作品の主人公だったら、実際には町子さんが鬱陶しくてしょうがないと感じるでしょう。こんな濃密な近所づきあいはゴメンです。そういう意味で、あたしもこんな<愛>は苦手です(笑)。

それにしても、どの作品もアラフォー女性のいらだち、葛藤、鬱屈がよく描けていると感じますが、実際のアラフォー女性だとどういう感想になるのでしょうか。



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