団地の女学生
『団地の女学生
』読了。
読む前は、団地で事件か何かが起きて、それを団地に住む女学生(←勝手に女子大生と女子高生の姉妹を想像)が一つ一つ解決していくというストーリーをイメージしていたのですが、全くそんな話ではなかったです(汗)。
後半の、タイトル作は、今一つ盛り上がりに欠ける気がします。毒っ気も感じられないし、小旅行に同行する無職独身巨漢の中年男性が同性愛者だというのも、ストーリーのスパイスになりきれていないし......
一方、前半の三分の二近くを占める「爪を噛む女」は楽しめました。
主人公の世間や周囲の人に対する視線や構え方、そしてなにより心の中で発せられる毒を帯びた言葉の数々、これがものすごく共感できます。
介護士として、やや体が不自由なお年寄りを、心の優しい善人の顔でケアしながら、その心の奥底では老人を罵倒し、返す刀でそんな年寄りをほったらかしにする家族にも毒づいている主人公。その気持ち、わかります。
学生時代の友人に対しても、時には優越感に浸り、時には劣等感にさいなまれ、そのたびに心の中で友人を呪詛している主人公。そんな行為も実に理解できます。
結局、小さなエピソードがいくつかあることはあるものの、作品自体としては大きな事件が起きることはなく、それが、悶々として八方ふさがり、年寄りも出なければ若くもない、ましてや結婚もしていない、なんの取り柄もなく、そして人生で全く輝くことのなかったアラフォーの主人公の現実を、リアルに描き出している気がします。
そう、個々のエピソードは主人公に起こるものなのですが、全体を通して伝わってくるものが、なんの起伏もなければ楽しいことも輝くこともなく過ぎてきたあたしの人生とシンクロしているんだ、と思わずにはいられません。
ただ、あたしには、主人公のように、十数年ぶりに再開したクラスメートなんてものもいないぶん、もっとつまらない人生なのですが......
でも、主人公の偽善者ぶった、外面のよさだけは、激しく同意です。
読む前は、団地で事件か何かが起きて、それを団地に住む女学生(←勝手に女子大生と女子高生の姉妹を想像)が一つ一つ解決していくというストーリーをイメージしていたのですが、全くそんな話ではなかったです(汗)。
後半の、タイトル作は、今一つ盛り上がりに欠ける気がします。毒っ気も感じられないし、小旅行に同行する無職独身巨漢の中年男性が同性愛者だというのも、ストーリーのスパイスになりきれていないし......
一方、前半の三分の二近くを占める「爪を噛む女」は楽しめました。
主人公の世間や周囲の人に対する視線や構え方、そしてなにより心の中で発せられる毒を帯びた言葉の数々、これがものすごく共感できます。
介護士として、やや体が不自由なお年寄りを、心の優しい善人の顔でケアしながら、その心の奥底では老人を罵倒し、返す刀でそんな年寄りをほったらかしにする家族にも毒づいている主人公。その気持ち、わかります。
学生時代の友人に対しても、時には優越感に浸り、時には劣等感にさいなまれ、そのたびに心の中で友人を呪詛している主人公。そんな行為も実に理解できます。
結局、小さなエピソードがいくつかあることはあるものの、作品自体としては大きな事件が起きることはなく、それが、悶々として八方ふさがり、年寄りも出なければ若くもない、ましてや結婚もしていない、なんの取り柄もなく、そして人生で全く輝くことのなかったアラフォーの主人公の現実を、リアルに描き出している気がします。
そう、個々のエピソードは主人公に起こるものなのですが、全体を通して伝わってくるものが、なんの起伏もなければ楽しいことも輝くこともなく過ぎてきたあたしの人生とシンクロしているんだ、と思わずにはいられません。
ただ、あたしには、主人公のように、十数年ぶりに再開したクラスメートなんてものもいないぶん、もっとつまらない人生なのですが......
でも、主人公の偽善者ぶった、外面のよさだけは、激しく同意です。






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