2010年5月18日

殺処分

通勤の混雑した電車の中で、足を踏まれると、

殺処分、殺処分、殺処分。

隣に立つ人の肘があたしの鳩尾をとらえると、

殺処分、殺処分、殺処分。

独り言のように、心の中で唱えてしまいます。

宮崎での口蹄疫騒動で、たくさんの牛や豚が殺処分になっているというニュースを聞くにつけ、やはりちょっと可哀想だなあという気がします。

別にあたしは、「人間の身勝手さが...」といった動物愛護的なセリフを吐こうとは思いません。ある意味、仕方ないと思っています。口蹄疫にかからなくとも、いずれは食肉として処分されたのでしょうから。

でも、もし仮に人間よりも高等な生物がいて、人間を飼い慣らすようになって、あるとき人間社会に伝染病が流行ったから、その地区に住む人間を全員殺処分にすると言われたらと考えると身の毛がよだちます。

あ、でも、かつて日本でも似たようなことしてましたよね。ある病気の患者を隔離施設に入れ、外界との連絡を一切絶ち、たとえ家族でも面会不可能ということ、あったじゃないですか。その是非を巡って裁判でも争われていましたが、これなど人間を畜生扱いしていることにならないのでしょうか?

嗚呼、殺処分、殺処分、殺処分。

また、耳の奥で、呪文のように「殺処分」と唱える声が聞こえます。

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