2010年9月14日

ブックポイント?

今さら言っても詮ないことですが、今年は国民読書年です。だからなのか、朝日新聞も紙面で読書推進キャンペーン的な記事や広告が散見されます。たぶん他の新聞や雑誌などでも似たり寄ったりなのかなあ、と想像しておりますが未確認です。

特に、子供の頃から本に親しもう、という姿勢がありありとしていて、でもちょっと見ていると「イタイ」と言いますか、そこまで必死になって読書を推進しなくたっていいじゃない、あ、でも今年は読書年だから推進しないといけないのか、と思ったりして、記事を見るたびに変な心地がします。やはり、幼少の頃の読書環境が大事という認識なのでしょう。

確かに、トークイベントやテレビのトークなどで作家の方の話を聞いていますと、小さい頃から学校の図書室に入り浸っていたとか、家に本がそれなりに置いてあって手にとって読んでいた、という体験をしている方が多いようです。子供の頃、自宅にふつうに本があった人と、ほとんど本などなかった人とでは本に対する態度というか感じ方も全く異なるのでしょう。

ところで、先日、エコカー補助金が終わってしまったというニュースが流れていましたし、エコポイントの延長がどうのこうのと言われていますが、せっかくに読書年なんだから、本を買ったら「ブックポイント」みたいなものを付与して、それがたまったら景品と交換できるとか、現金化してくれるとか、ポイントに応じて好きな本と交換してくれるなどのサービスがあってもよかったのではないでしょうか?

どうせ読書年期間中の時限措置ですし、そもそも本の値段など自動車や家電に比べたら相当低いわけですから、ポイントを付与しても政府の予算をそれほど圧迫することになるとは思いませんが......

いや、こんなポイントを付けたからといって、本を買ってくれる人がどれくらい増えるのか、そもそも図書館関係者が反対するのではないか(図書館で借りた場合にもポイント付与してもいいけど、読んでも読まなくても本を借りただけでポイントが与えられるのは問題か......)とか、いろいろ問題もあるかと思いますが、そういう既得権益に絡む問題はひとまずおくとして、少しでも本が売れるなら......

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