2010年9月22日

熊さんに出逢った?

先日刊行された『熊 人類との「共存」の歴史』なんですが、意外と多くの書店で「生物」とか「動物」といった自然科学系の棚に置かれています。

この本、あたしの勤務先のウェブサイトにも
神話や宗教、科学、文学などの分野で特別な位置を占めてきた熊と人との関係を、16の切り口から歴史的に考察する
と書いてありますように、あえてジャンルを言うならば「文化史」になります。

書店の方が、ある本をどの本に配置するのかは、その書店、あるいは担当の方の裁量ですので、出版社と言えども、そう軽々しく口を出すわけにはいきませんが、実際のところ、大量の新刊が入荷する中で、必ずしも各ジャンルの担当の方が一点一点吟味して棚を決めている時間もとれず、バイトの人が流れ作業でこなしている場合も多いと聞きます。

となると、この本が「動物」に並んでいるのは、果たして担当の人が考えに考えた末の配置なのかどうか、微妙になってきます。

もちろん、そこの棚で売れるなら、そのお店ではそれが正解なのでしょう。でも、もし結果が出ないのであれば、やはり出版社の営業から情報を引き出して、置く場所を工夫してみる(変更してみる)というのも大事なことだと思います。

特にチェーン店の場合、本店・主力店・旗艦店(基幹店)と呼ばれるお店の棚位置が、そのまま各店の棚の見本になることが多いようです。そういったことも考えながら、営業しておりますが、思い起こされるのは『哲学者とオオカミ』です。この本も、刊行当初は「動物」のところに置かれているお店が多かったです。

それが書評などが続いて認知が上がり、書店の方もどこへ置けばよいのかを納得してくれたようで、その後は売れに売れ、現在もまだ売れています。同じ大学の哲学の先生のわかりやすい講義ということで、売れ方としては『これからの「正義」の話をしよう』と似ているところがあるように感じます。

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