2010年10月 5日

秋の夜長、何を(で?)読む

昨日のダイアリーで,iPadは売れているのか、ということを書きました。街での目撃情報から考えると、それなりに普及しているとも、かなり普及しているとも、全然普及していないとも言える微妙な感じです。いえ、あたしはマーケティングのプロではありませんし、あくまで漠然とした観察にもなっていないような自分個人の目撃情報だけに頼って言ってているのですが。

で、目撃した中で、iPadで雑誌・コミックを含めた本を読んでいる人を見かけたことってないです。もちろん、上に書いたような状況なので、街で見かけた人のiPadを一人一人チェックして確認したわけではありません。たまたま画面が見えた(覗けた)人だけの観察結果なのですけど。

でも、時折、某某氏の新作、書籍版の販売数よりも電子版のダウンロード数の方が上回っている、といったニュースを聞くと、「はて、いったいダウンロードしたという人は、どうやってダウンロードしているのだろうか?」「いったいどんな電子書籍端末で読んでいるのだろうか?」という疑問がわきます。

iPadの他にはキンドルやソニーの製品があるくらいで、あとはパソコンですか? 実は単なるケータイが一番多いのかもしれません。でお、エッセイとか軽い小説などはケータイでもよいとして、人文書だとか、文芸書でもかなり歯応えのある作品となると、ケータイの画面で読むのはかなりしんどいのではないでしょうか?

ダウンロード数が紙版を上回ったというニュースを報道する場合、そのダウンロード媒体とか、閲覧しているハード・ソフトなども一緒に調査して欲しいものです、わかる範囲で構わないので。そう思います。

それにしても、昔から読書の秋と言われますが、「読書の秋だから何を読もうか?」ではなく、「本を何で読もうか?」という設問が成立するような時代が来るとは......。木簡・竹簡時代の人が紙というものを知ったときの衝撃に近いものがあるのではないでしょうか?

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