2010年11月11日

一人もいません!

こんなアンケート結果がありました。

親友、何人いますか?

今のご時世、正面切って「親友」なんて聞かれても、即答できる人は少ないのではないかしら、と思うのですが......

で、結果ですが、上から順に、第一位=0人、第二位=2人、第三位=1人となっていました。このトップ3でかカなりの割合を占めていますが、一人もいないのが第一位というのはわかる気がします。

今回のアンケートで、答えた人の年齢層とか職業などはよくわかりませんが、昨今は子供が対人関係、人間関係を作るのに苦労しているといった本も数多く出ていますし、「だからこうしたらよい」といったハウツーとまでは行かないまでも、それに類する本もやはり数多く出ています。そういった本の売行きはともかく、それだけ出ているということは、今の子供たちを取り巻く問題として「友達作り」が大きなテーマになっているのでしょう。

で、結局のところ、こうしてアンケートを採ってみると、親友0人が第一位だなんて皮肉なものですね。あれだけ出ている本や、それを読んで日夜努力しているだろう大人たちの苦労は全く報われていないかのようです。

かくいう、このあたしも、数十年に及ぶ人生において、親友と恋人はいたためしがない人間です。ほんの一時期でも、ほんの一瞬でも、そのように呼べる対象がいたということがありません。いや、「親友」だなどと大上段に構えなくとも、「友達」と呼べる関係すら築けなかった人生を歩んできました。

これでよく社会人やってられるな、と思われるかもしれませんが、社会人というのはある種、人間関係においては「友達関係」を必要としないので楽です。あくまで、それで飯を食っているというビジネスですから、必要最低限の距離感をもって、離れすぎず近づきすぎず、適度の親しみと適当な冷淡さをもって接していれば済むので、学生時代と比べれば格段に過ごしやすい世界です。

ところで、このアンケート記事によると、では親友がいる人の場合、その親友との付き合いはどのくらいかと言えば10年以上の付き合いという人が多いそうです。

あたしみたいに卒業するとバッサリ縁を切ってしまう人間からはとても信じられない人間関係です。あたしの場合、強いて言えば、社会人になって既に15年を越えましたので、付き合いということであれば、社会人になってから知り合った人が一番長い付き合いになっていると思います。

でも、社会人になってからの付き合いは、上にも書いたように所詮はビジネスであり、友達ではありません。仕事を離れたら、つまり所属会社の肩書きがあたしからなくなったら、見ず知らずのただの他人でしかありません。

こう書いていると、あたしの将来に待ち構えているのは「孤独死」という不吉な三文字だけのような気もします。この歳になって今さら友達を作ろうとも、作りたいとも思いませんからね。


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