さすがに併売は無理か、でもフェアならできそうかしら?

「王様のブランチ」のBOOKコーナーを見ていたら、ヨルシカの『二人称』が売れていると紹介されていました。あたしはそもそもヨルシカって何だかよくわかっていないくらい情報不足なのですが、歌手でよいのでしょうか。いまならアーチストと呼ぶべきなのでしょうか。それで合っていますか?

それはともかく、この『二人称』は書簡体小説なのだそうです。いや、サイトでは「書簡型小説」と書かれています。手紙だけで構成されている小説なのでしょう。

そんな書簡体小説で思い出されるのが、森見登美彦『恋文の技術』です。少し前に新版として文庫になりましたよね。あたしが架蔵しているのは文庫ではなく単行本です。それも初版の第一刷です。その当時の森見さんは女子書店員さんに大人気の作家でした。今ももちろん人気なのでしょうけど、当時の支持され具合はすごいものでしたね。

書簡体小説は決して珍しいものではなく、多くの作品があるのだと思います。あたしはそれほど小説や文学を読んできた人間ではないので、すぐに作品名を挙げることはできませんが、好きな方ならいくつも作品が上がることでしょう。

とはいえ、あたしも少ない経験ながらもう一つ挙げるとしたら、『危険な関係』です。フランスのラクロの作品です。邦訳はあたしの勤務先からも出ていますし、他にも邦訳があります。

もちろん何度も映画化されています。未見ですが、中国のチャン・ツィイーが主演した作品もありましたね。こちらの作品も、もちろん手紙だけで構成されているのですが、とても面白く読みました。なかなかの長編ですが、どんどん読んでしまうほど引き込まれました。

さて、こんな書簡体小説、『二人称』が売れているのであれば、いろいろと集めてフェアなどできないものでしょうかね。ヨルシカと森見登美彦、ラクロが並んでいるなんて、なかなか面白い風景ではないでしょうか。

ベイスと言えばベイスターズ?

横浜と言えば、横浜ベイスターズでしょうか。以前は桜木町から関内あたりが横浜の中心街と言いますか、賑やかなエリアだったのでしょうか。いまではやはり横浜駅周辺が一番の賑わいのようですが……

そんな横浜の関内駅前に新しい商業施設ができました。正式なオープンは19日のようですが、本日はプレオープンということで行って来ました。

それが右の画像。BASEGATE横浜関内(ベースゲート横浜関内)です。JRの関内駅の目の前にあります。お隣は横浜スタジアム、その先は横浜中華街という立地です。

そんな真新しい商業施設に、どうしてあたしが出かけて行ったのか? それはその施設の中に本屋が新しくオープンしたからです。それが左の画像、そうです、神奈川県を地盤とする書店チェーン、有隣堂です。

今日は、この有隣堂新店のプレオープン、内覧会ということで、ご挨拶かたがた出かけて行ったのです。もちろん、その前に駅の反対側、有隣堂の伊勢佐木町本店にも立ち寄ってからの訪問です。

ところで、このベースゲート。音だけを聞いていると、横浜ベースターズと何か関係があるのかと思いそうですが、球団は「横浜DeNAベイスターズ」、ベイスターズは港のベイと星のスターの合成語です。一方の商業施設はベースとゲートの複合語、ベイスターズとは関係ないようです。

とはいえ、スタジアムがすぐ隣ですから全く無関係というわけでもないようで、右の画像のように球団の公式ショップ「BAYSTORE」が入っています。案外、ベイスターズを意識してベースゲートという名前を付けたのかもしれませんね。

それはそうと、有隣堂のプレオープン、たくさんの出版関係者が来ていて、とても賑わっていました。あたしの勤務先の本も予想以上に置いてくれていました。落ち着いたころにまた訪ねてみようと思います。

意図したわけではないはずですが……

このところCD付から、音声ダウンロード版への切替が急ピッチで進んでいる語学書の《ニューエクスプレス》シリーズ。先日は同日に「現代ヘブライ語」と「ペルシア語」が発売されました。

イランのペルシア語とイスラエルの現代ヘブライ語が同じに刊行されるななんて、ちょっとした因縁を感じました。特に昨今の国際情勢を見聞きしていると、この両国の言葉が同じ日なんて、と複雑な気分になりました。

さて来月上旬にも2点刊行になります。それがロシア語とポーランド語です。これまた歴史的には因縁の両国です。ポーランドはロシアに蹂躙されてましたよね。もしこれでドイツ語も同じ日に刊行されたら、東西からポーランドを分割した両国ですから、皮肉どころではないと思います。

ひとまずロシアとポーランドだけでも、なんとなく気になるものがあります。

 

遠目に見たら同じように見えませんか?

アマゾンで表示される発売日では三日しか違わない海外文学のご紹介です。どちらも昨年暮れ、12月に刊行されました。

まずはあたしの勤務先から刊行された韓国文学、『マテニ10号』です。韓国文学と言うと女性作家による、生きづらさなどを描いた、フェミニズム系の作品を多い印象がありますが、こちらは歴史大作と言ってもよい物語です。

上下本で、それぞれのページ数もかなりあります。あたしも未読なのですが、近い内には読みたいと思っている作品の一つです。『こびとが打ち上げた小さなボール』以来の衝撃を受けられるのではないかと期待しています。

そして、もう一つは世界的に有名な作品、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』です。その完全版が『マテニ10号』と数日の差で刊行されたのです。こちらも上下本、もちろんページ数も相当ある大作です。どこの書店でも山積みになっていましたね。

さてこの両者、ご覧いただいて気づきませんか? どちらも上下本、厚みも同じくらいです。なおかつ上巻が赤、下巻が青という色使いまでそっくりなのです。たぶん、多くの書店ではどちらも海外文学のコーナーに並んでいるはずです。

共通点を挙げてみましたが、この二点、遠目で見ると同じように見えませんか? 間違えて買ってしまう人はさすがにいないと思いますが、こんな偶然ってあるものなんですね。

羅漢ではなくラカンです

またしても併売のおすすめです。今回は三点の併売希望です。

その三点とは、岩波新書の新刊『ジャック・ラカン』と文庫クセジュの新刊(まもなく配本予定)『100語でわかるフロイト』、それに既刊の『ラカン』です。

岩波新書の『ジャック・ラカン』と文庫クセジュの『ラカン』の併売はわかるけど、『100語でわかるフロイト』はなぜ(?)と思われた方も多いのではないでしょうか。その理由は岩波新書の『ジャック・ラカン』の副題が「フロイトへの回帰」だからです。

これを見たら『100語でわかるフロイト』も並べたくなるというものでしょう。100語の術語集のような構成ですので、ラカンを読みながら関連するタームが出てきたら引いてみるという使い方もできます。

こんな併売は如何でしょうか?

中公新書から『アルジェリア戦争』が刊行されました。副題は「フランスと戦後世界をつくった植民地独立戦争」です。

「アルジェリアなのにフランス?」と疑問に思った方も多いかもしれません。歴史好きな方やフランスに興味・関心を持っている方であればフランスとアルジェリアの関係はある程度承知しているのでしょうけど、ごくごく一般的な日本人ですと、すぐには結びつかないのではないでしょうか。

あたしの勤務先はフランスを売りにしているので、あたしも多少はアルジェリアはフランスの植民地だったとか、アルジェリア出身のフランス人も多いとか、薄っぺらな知識は持っています。そして文庫クセジュにも『アルジェリア近現代史』という一冊が刊行されています。

同じ新書サイズですので、この二冊、店頭でも併売をお願いします。

マルシェ

今日は、勤務先でマルシェでした。明日もあります。

あたしは本日のレジ当番でした。こういうイベント参加は久しぶりでしたが、なかなかの盛況でした。やはり天気がよかったのが幸いしたのでしょう。来てくださった方には感謝しかありません。

さあ、明日はあたしは当番ではないので不参加ですが、三連休の中日は果たしてどんな感じになりますでしょうか?

もう応募はお済みですか?

今年は午年です。丙午です。昔からいろいろ言われている干支ですね。ちなみに、あたしの生まれた前年が丙午です。

さて、そんな午年を迎えるに当たって、あたしの勤務先ではこんな福袋企画を実施しております。いくつか用意されている福袋の中の一つがこちら、午年にちなむものです。曰く、「2026干支セット(午年バラエティセット)」です。

馬にまつわる書籍を中心にセレクトされています。ただ、あたしだったらこんな書籍もよいのではないかと思ったものをいくつかご紹介したいと思います。

いずれも海外小説ですが、まずは『馬を盗みに』です。タイトルに「馬」が含まれているので、極めて単純に選んでみました。同書は未読なのですが、別に馬泥棒の話ではなかったはずです。

続いては『終わりのない日々』です。こちらはタイトルではなく、カバーに馬が出てくるのが選書理由です。ストーリーは南北戦争期のアメリカ大陸が舞台で、馬であちこちを渡り歩いている二人の主人公の物語です。西部劇的な雰囲気もありますが、読後感はそういうものとはひと味もふた味も異なるものでした。

以上の2点は単行本でしたが、新書サイズのUブックスから1点、『不在の騎士』をご紹介します。

馬が主人公ではありませんが、騎士と言うからには馬に乗っていないと話にならないでしょうから選びました。しかし、馬よりも何よりも「不在の騎士」ってどういうこと(?)という疑問の方が未読の方には興味を惹かれるのではないでしょうか。読みやすいストーリーですので、是非一読を。

とまあ、3点ほど上げてみましたが、やはり最後のトドメは、自社ではなく他社の本ですが『ひのえうま』ではないでしょうか、光文社新書の一冊です。丙午の迷信について丹念に調べて一冊です。

昨年刊行された本ですが、多くの書店では年明けから本書を大々的に並べているのでしょうか。もちろん出版社側がそういうプロモーション、販促活動をしているのかにも寄りますが……。

でも、こちらも新書ですし、研究書という堅苦しさはなく、教養として読めるものですので、こちらも丙午の今年、是非とも手に取っていただきたい一冊です。

地政学的に非常に興味深いですね

今年も営業日としてはあと数日です。年内の新刊は明日配本の三点で終わりですが、年明けに配本される新刊三点の見本が出来てきました。それがこちらです。

あたしの勤務先の諸外国語シリーズ《ニューエクスプレスプラス》の音声ダウンロード版です。1月はオランダ語、現代ヘブライ語、ペルシア語の三点です。

「おお、そうか、そうか。この三点ね」と思いつつ、よく見てみると地政学的に非常に興味深い言語です。ひとまずオランダ語はおくとして、現代ヘブライ語はイスラエルの公用語、ペルシア語はイランの公用語です。イスラエルとイラン、中東で対立する二大国ではありませんか。そんな両国で使われている言語の語学書を同時に刊行するなんて。

もちろん、取り立てて意味があるわけではなく、たまたま偶然の結果です。そんな地政学的な意味を考えて刊行するなんて、そうそうできるものではありませんし、そんなことで刊行の順番を縛っていたら続かなくなりますので。

つまり「デゴイチ」のようなものかしら?

本日配本の海外文学は韓国の作品です。しかも上下本(並べるとカバー画が繋がります)。なかなかのボリュームで、読み応えがありそうです。『マテニ10号』をよろしくお願いします。

韓国文学と聞くとノーベル文学賞を受賞したハン・ガンを筆頭に、日本では圧倒的に女性作家ばかりが紹介されています。それはそれで韓国文学の特色なのでしょうし、日本の読者の求めるものに沿った出版傾向なのだとは思います。

とはいえ、第一回日本翻訳大賞を受賞した『カステラ』の著者は男性作家のパク・ミンギュですし、韓国文学であたしがお薦めの『こびとが打ち上げた小さなボール』も著者は男性です。ですから、個人的にはもっと韓国男性作家の作品も日本に紹介できたらなあと思っていたのです。

話は戻って『マテニ10号』ですが、なんとWikipediaに「朝鮮総督府鉄道マテニ形蒸気機関車」という項目があるのです。詳しいことはそちらをご覧ください。「マテニ」の「ニ」は「2」なんですね。「デゴイチ」の「ゴイチ」が「51」なのと同じことでしょうか。

ところで、こんなきれいな装丁の本を買いました。詩のアンソロジーです。詩って嫌いではないですが、あまり読むことはないので、たまにはと思って買ってみました。

紀伊國屋書店で買ったのですが、そのレシートには同書著者によるメッセージが入っておりました。同書を購入したレシートにのみ入るのか、それともすべてのレシートに入っているのか、そこのところはわかりません。

それにメッセージがこの一種類だけなのか、他にも何種類かあってランダムに出力されているのか、それもわかりません。著者の手書きをスキャンして取り込んだものだということはわかりますが。

あたし、詩や詩集を読む機会は少ないですが、歌詞の中のフレーズで好きなところ、気に入ったところを書き留めたりすることはあります、学生時代には沢田聖子ちゃんの歌詞がほとんどでしたが。