角川新書で『天才作戦家マンシュタイン』がまもなく刊行されるそうです。マンシュタインに化する本というのはいくつか出ていると思いますが、また刊行されるということはそれだけ人気のある人物なのでしょう。
あるいは、マンシュタインにはそれだけ謎が多いということなのでしょうか。それほど昔の人ではありませんから、記録なども十分に残っていると思うのですが、ナチ崩壊の時に資料が破却されたのでしょうか。
そしてこの本は新書サイズのコンパクトなもので、日本人が書いたものですが、もちろん翻訳書もあります。まずは作品社『マンシュタイン元帥自伝』です。自伝ですから、それはそれで貴重な記録ではありますが、客観性に疑問が生じることもままあります。語られていることの真偽はきちんと見分けていかなければならないと思います。
さて、こんな新刊が出るわけですから、当然併売してもらいたい書籍がありまして、それが『ヒトラーの元帥 マンシュタイン』です。こちらは評伝になります。なんと全二巻、上下本です。
しかし残念ながら『ヒトラーの元帥 マンシュタイン』は現在品切れなのです。並べて欲しくても並べていただけません。残念ですが、こればかりは致し方ありませんね。この機会に復刊するということもありませんし……
ちなみにマンシュタインは1887年生まれ、1973年没ですので、今年が特にアニバーサリーというわけでもありません。復刊というのは何かしらきっかけがないと難しいですし、アニバーサリーだとしても日本でどれほども盛り上がるのか、予想も期待もできませんから。