羽根の記憶

海外文学シリーズ《エクス・リブリス》の一冊『ケンジントン公園』の中にこんな一節がありました。

子供はみんな、生まれたばかりの頃は小鳥だった。だから、子供部屋の窓にたいてい鉄の棒が嵌められているのは--遠い遠い、羽根があった頃の記憶の影に襲われて--腕をはためかせ、天に向かって飛んでいこうとする誘惑に負けて落っこちてしまわないようにするためなんだ。

この部分を読んだときに、あたしが思い出したのは乃木坂46の楽曲「羽根の記憶」です。その歌詞にはこんな一節があります。

今僕にできること 自分の背中には 使ってない羽根がある記憶を 信じること

全く一緒というわけではありませんが、あたしにはこの曲が思い出されました。

乃木坂46には素敵な曲がたくさんありますが、この曲もそんな一曲で、メンバーのみならずファンの間でも人気のある一曲です。