悲願と言うけれど

北陸新幹線の敦賀延伸。ニュースでも大きく取り上げられていますし、地元では悲願達成として大騒ぎになっているようです。

 

確かに、長い目で見たときに観光客が多少増えたりするのでしょうが、地元が失うものって、それ以上のような気がします。こんな風に書くと、なんでもあって便利な東京に住んでいる者の意見だと言われると思いますが、実際のところ、新幹線が通った地方都市はどれだけ豊かになったのでしょう。

京都や大阪、名古屋といった、そもそもが大きな都市ならば別ですが、それ以外の都市はどうなのでしょう。あまちゃんでブームになった八戸は東北でも有数の大都会になったのでしょうか。あるいは仙台の北、盛岡はどうでしょう?

秋田などは新幹線が通っていても賑わいが戻ったような話は聞きませんし、山形も同様です。戦後の日本の自民党政治は、結局のところ、すべてを東京に集め、地方を切り捨ててきた歴史なのだと思います。

高速道路と新幹線と飛行場を求める地元の声もあるのでしょうが、これらが揃ったからといって地元は豊かになったのでしょうか。JRの在来線は切り捨てられ、日常生活が不便になっているところも多いのではないかと思います。東京と繋がっていないとどうにもならないような国にしてしまって、いまさらインバウンドで地方の魅力を発信と言っても、どんな魅力が残っているのでしょう。

ニュースを眺めながら、そんなことを考えていました。

こちらも地味に増殖中

数年前に、わが家に架蔵しているちくま新書が100冊を超えたと書きました。その後何冊増えたか数えていませんが、置く場所に困っていることは相変わらず。

そんな筑摩書房ですが、同じ新書サイズで「ちくまプリマー新書」というレーベルもあります。こちらは「最初の新書」という謳い文句からもわかるとおり、より入門的な、たぶん読者対象の年齢もちくま新書よりは若い方を想定しているのだと思います。

とはいえ、大人にも興味深いタイトルが数多く刊行されていまして、あたしも何冊か架蔵しております。それが写真です。ちょうど10冊あります。こちらもどこに並べたらよいのか、収納場所に困っています。

筑摩書房は、文庫もそこそこ架蔵しているので、自宅の書架をなんとかしないと、きちんとレーベルごとに、刊行順番どおりに並べて収蔵しておくことが不可能になってきそうです。