不倫がそんなに好きなの?

昨日の朝日新聞読書欄に載っていた一冊が目に留りました。

それが『不倫が好きな文豪たち 未読でも既読でも楽しめる日本文学入門』です。KADOKAWAの刊行物です。内容は

日本文学を偏愛し、恋愛下手も自認する翻訳者が「不倫文学」から日本人の恋愛観、価値観の変化まで浮かび上がらせる。

というものです。この記事を見たときに、文学と恋愛、不倫ってやはり相性がよいのだなあと思いつつ、真っ先に思い出した本があります。

それが少し前(だいぶ前?)に読んだ平凡社新書『道ならぬ恋の系譜学 近代作家の性愛とタブー』です。こちらも似たようなテーマを扱っていますが、どちらかと言えば文学作品ではなく、作家本人の行動にフォーカスしている本です。

近親相姦のタブーは絶対的なものである。一方で、社会・文化的に形成され、時代とともに変化してきた性愛をめぐるグレー・ゾーンがある。「絶対ダメ」の世界に隣接する曖昧な男女の仲は、どのように禁じられ、また許されてきたのか。

という内容紹介からも、不倫よりもさらに一歩踏み込んでいる感じがします。事実は小説よりも奇なりです。

そして更に思いだしたのが、講談社現代新書の『出世と恋愛 近代文学で読む男と女』です。こちらは

近代文学で描かれた男女の生き方は、現代日本の「人生の成功と恋愛」にかける人々の思いを読み解く大いなる鍵となる。

という内容です。平凡社新書よりもこちらの方が『不倫が好きな文豪たち』に近いかもしれません。この三冊、登場する作家や作品が微妙に異なっていますが、なんとなくテーマは近しいものを感じます。

なんかフェアとかできそうな気もしますが、それってあまりにもありきたり、誰もが思いつきそうな、ベタなフェアでしょうか。