ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる

ケアの物語
フランケンシュタインからはじめる

小川公代 著

強者が押しつける「正しさ」と暴力や分断がはびこる現代社会。そこで置き去りにされているのは、尊厳を踏みにじられた人々が紡ぐ〈小さな物語〉――恐ろしい怪物の物語として知られる『フランケンシュタイン』を、10のテーマを通して多様な作品群と縫い合わせ、読む者をケアの本質へと誘う。想像力を解き放つ文学論。

2025年6月30日

雨上がりの君の匂い

雨上がりの君の匂い

セドリック・サパン=ドフール 著/土居佳代子 訳

地方情報紙で目にした「飼い主募集」の広告からすべては始まった。フランス、アルプスの山間の村での、一匹のベルン・ブービエ種、ユバックとの暮らし。たくさんの散歩、分け合ったサンドイッチ、眠りについて、一つに溶け合う脈。人間と犬の種を超えた結びつき、そのかけがえのない時間を振り返る、普遍の愛の物語。

2025年6月28日

ブックセラーズ・ダイアリー3 スコットランドの古書店主がまたまたぼやく

ブックセラーズ・ダイアリー3
スコットランドの古書店主がまたまたぼやく

ショーン・バイセル 著/阿部将大 訳

すべての本好きに捧げる 世界的ベストセラーシリーズ第3弾! 延々と続く値下げ交渉、古本を置き逃げする客、宿敵Amazonとの攻防戦……もうっ! うちの古書店、今日もろくなことがない!

2025年6月28日

世界の力関係がわかる本 帝国・大戦・核抑止

世界の力関係がわかる本
帝国・大戦・核抑止

千々和泰明 著

戦争をなくしたい。兵器のない世界をつくりたい。でも、自分だけ先に武器を手放してしまったら、他の国に侵略されてしまうかもしれない……。そんなジレンマのなかで戦争と平和を繰り返す、世界の国々の力関係を読み解きます。

2025年6月28日

アテネに死す

アテネに死す

マックス・フリッシュ 著/中野孝次 訳

50代の技師フェイバーは、パリに向かう船上で女学生エリザベスと出会い、運命の悪戯が二人を導いてゆく——。映画『ボイジャー』原作。解説:管啓次郎。

2025年6月26日

日本人のための台湾学入門

日本人のための台湾学入門

康凱爾 著

近年、「アジアの優等生」として語られがちな台湾。だが、本当にそれだけが台湾の姿なのだろうか。「台湾」についての語りと記憶の交差点から見えてきたのは、これまで見過ごされてきた多層的な台湾の現在地だった。そしてさまざまな記憶を共有する存在として、日本人はいま「家族」=台湾を知る必要がある──。知っているようで知らない「隣人」の姿を現地在住14年の日本人研究者が描き出す!

2025年6月21日

中華料理と日本人 帝国主義から懐かしの味への100年史

中華料理と日本人
帝国主義から懐かしの味への100年史

岩間一弘 著

肉まん、ジンギスカン、餃子、焼売、ラーメン、麻婆豆腐、ウーロン茶。あの味はなぜ懐かしいのか。帝国主義の時代に広まり、戦後の日本人の心と体を癒してきた中華料理。 地域や家庭で愛されてきた品々は、誰が、いつ、どうやって日本にもたらし、なぜこれほど普及したのか――。文化人、実業家、軍人、料理人たちの情熱と葛藤に光をあて、日本の中華料理100年の軌跡を世界史的な視点から描く、食文化の物語。

2025年6月21日

ラテン語の世界史

ラテン語の世界史

村上寛 著

イタリアの一地方言語に過ぎなかったラテン語は、ローマ帝国の公用語として世界に広まり、西ローマ帝国崩壊後もキリスト教と結びついて普遍的公用語としての地位を築いた。しかし、やがて主要言語としての地位を失い、「教養」語となって現代に至る。長く歴史上に君臨したラテン語はいかにして広まり、生き続けてきたのか。ギリシア語との覇権争い、キリスト教との蜜月、各国の近代俗語との交代──「世界最強の言語」が歩んだ2000年以上に及ぶ数奇な運命に迫る。

2025年6月21日

アラン 戦争と幸福の哲学

アラン
戦争と幸福の哲学

田中祐理子 著

アランは思想の体系化や理論化を嫌い、具体的なものを目の前にして語り、ノートを毎日持ち歩き、プロポ(哲学断片)を綴り続けた。名著『幸福論』を通じて広く親しまれてきた彼の哲学には、二度の世界大戦が影を落としている。戦争の愚劣さを体験するため、自らすすんで従軍し、危険な前線に立ったアラン。その言葉は、暗い現代を生きる私たちに何を投げかけているだろう。生涯と思想の断片をつなぎ、「考えるとは否と言うこと」というアランの声に〈いま〉耳を傾ける、第一級の評伝。

2025年6月21日

日陰者ジュード

日陰者ジュード

トマス・ハーディ 著/木村政則 訳

学問の道を志す貧しいジュードは、本を取り寄せて自学しつつ、生活のために石工の見習いとなる。進学の見込みもないうちに、奔放なアラベラと結婚するものの、その関係はすぐに破綻してしまう。そして今度は知的で進歩的な考えを持つ従妹スーに惹かれ、ふたりは同棲を始めるが……。近代人の悲劇的運命を描いたハーディの代表作。

2025年6月20日