近親性交 語られざる家族の闇

近親性交
語られざる家族の闇

阿部恭子 著

2008年、筆者は日本初となる加害者家族の支援団体を立ち上げた。24時間電話相談を受け付け、転居の相談や裁判への同行など、彼らに寄り添う活動を続けてきた筆者がこれまでに受けた相談は3000件以上に及ぶ。対話を重ね、心を開いた加害者家族のなかには、ぽつりぽつりと「家族間性交」の経験を明かす人がいた。それも1人2人ではない。筆者はその事実にショックを受けた。

2025年6月1日

わたしがナチスに首をはねられるまで

わたしがナチスに首をはねられるまで

ミリアム・ルロワ 著/村松潔 訳

占領下のブリュッセルでナチスの将校を単身で襲い、斬首刑に処された女性。抵抗運動の最初の狼煙をあげながら、女性であったが故に歴史から消されたその生涯を調べる著者の「あなた」もまた、女性として抑圧や差別を経験してきた。彼女の人生を甦らせるのは「あなた」しかいない――史実を元にし、それを踏み越える小説。

2025年6月1日

フォルモサ南方奇譚

フォルモサ南方奇譚

倉本知明 著

大国による支配の痕跡と土着の文化が絡み合う、神々の楽園・台湾のディープ・サウス。歴史と伝承の狭間にある数々の奇譚から、すでにないのにそこにある、台湾の「いま」へと迫る17章。各章末に怪談コラムを付す。

2025年6月1日

聊斎本紀

聊斎本紀

閻連科 著/谷川毅 訳

古典『聊斎志異』を巨匠が再創作。絵画の中で生を得る絵師、人間の心臓を食べて転生する妖女など、世にも不思議な36の物語。

2025年5月25日

史記 中 楚漢篇

史記 中
楚漢篇

田中謙二、一海知義 著

中国古代の正史として二千年以上読み継がれてきた『史記』。中巻では秦の滅亡後に現れた名雄・項羽と劉邦の戦いを描いた「項羽本紀」「高祖本紀」をはじめ、当時の様相がわかる世記・列伝を収録。秦滅亡後の群雄蜂起の時代、二人の名雄による最も白熱した戦いを、原文・訳文・解説で味わい尽くす。二人の英雄の人間としての性格を様々な角度から描きだそうとした司馬遷の目論見を解説した「項羽と劉邦」を巻末に収録。

2025年5月24日

外国語独習法

外国語独習法

大山祐亮 著

教科書選びから単語暗記まで、なぜ私たちは語学に躓いてしまうのか。スラスラ読めてコツが身につく、「ここまでやればいい」がわかる。100の言語をあやつる若き天才学者による、外国語学習の決定書。

2025年5月24日

翻訳はおわらない

翻訳はおわらない

野崎歓 著

AIが高度な翻訳をしてくれる時代に、「それでも人間が翻訳をする」ことの意義はどこにあるのだろう? 私たちは言語とどう向き合うことになるのだろう? フランス文学の名翻訳者が、その営為の本質に迫り、言葉・文学・世界に思索をめぐらせる極上のエッセー。『翻訳教育』(2014年)を改題し、あらたに1章を増補した文庫版。

2025年5月24日

本と歩く人

本と歩く人

カルステン・ヘン 著/川東雅樹 訳

本を愛し、書物とともにあることが生きがいの孤独な老書店員が、利発でこましゃくれた九歳の少女と出会い、みずからの閉ざされた世界を破られ、現実世界との新たな接点を取り戻していく物語。

2025年5月24日