西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか

西洋近代の罪
自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか

大澤真幸 著

ウクライナ戦争とガザ戦争、欧州での右派政党の躍進、そして共振するトランプとプーチン。トランプとプーチンはたまたま同時代に共存しているのではない。彼らの同時代性には理由がある。「ウクライナ(ヨーロッパ)vsロシア」の対立において、トランプは、外交政策的にではなく精神的にプーチンの側にいる──。西洋の一員であるアメリカでなぜこのような反転が起きるのか? 資本主義と民主主義の関係、西洋近代の欺瞞から深層を解き明かす「実践・社会学講義」第2弾。

2025年4月29日

詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する

詭弁と論破
対立を生みだす仕組みを哲学する

戸谷洋志 著

「それってあなたの感想ですよね?」「嘘つくのやめてもらってもいいですか?」――。論破芸、エビデンス至上主義、ポスト・トゥルース……時として明らかな事実誤認や思い込みに、なぜ現代社会は翻弄されてしまうのか。その脅威に対して、どのように抵抗すべきなのか。ソーシャルメディアによって、対立が先鋭化・過激化するなか、論破がもたらす詭弁の“落とし穴”を考察するとともに、コミュニケーションの深層、持続可能な議論のあり方を、気鋭の哲学者が模索する。

2025年4月29日

チベット史 仏教の国の政治と外交

チベット史
仏教の国の政治と外交

正木晃 著

7世紀の中央アジアに誕生した軍事国家の吐蕃王国。インドから仏教がもたらされるとチベット仏教が成立し、宗教指導者が政治権力を持つようになる。その中で生まれたのが、独自の理論にもとづいて権力を継承する「転生活仏制度」だった。チベットの歴史は、その宗教を理解していなければ語れない。最初の統一国家誕生から、ダライ・ラマ14世インド亡命までの1400年を、チベット密教研究の第一人者がひも解く、通史の決定版。

2025年4月28日

史記 上 春秋戦国篇

史記 上
春秋戦国篇

田中謙二、一海知義 著

古代中国の正史として二千年以上読み継がれてきた司馬遷『史記』。動乱の世を死に物狂いで生きた人々の姿を克明に描いたこの書は歴史を綴るに留まらぬ人間探究の書であり、「人はいかに生きるべきか」という根源的な問いが示されている。上巻は「晋世家」や「伍子胥列伝」「刺客列伝」など春秋戦国時代を描いたなかでも物語性の高い六巻をとりあげる。原文を追いつつ、躍動感に満ちた名訳と充実の解説で史記の世界を味わい尽くす。巻末の「『史記』における人間描写」では司馬遷の人間描写の巧みさを解説。

2025年4月24日

イタリア食紀行 南北1200キロの農山漁村と郷土料理

イタリア食紀行
南北1200キロの農山漁村と郷土料理

大石尚子 著

イタリア料理は味わいのみならず、多様性が魅力。地域の風土・歴史に根ざした食材や伝統料理法が受け継がれているのだ。著者は南・北・中央・島々をめぐり、ポベラッチャ(貧乏食)の知恵を足と舌で探る。 またアグリツーリズムや有機農業、スローフード運動など、地域再生のソーシャル・イノベーションにも注目。人口減少が進む日本の地方にとって、有益なヒントが満載。写真多数。

2025年4月22日

二十四史 『史記』に始まる中国の正史

二十四史
『史記』に始まる中国の正史

岡本隆司 著

史記、漢書、三国志、後漢書……元史、明史。中国では、前王朝の歴史を次の王朝が国家をあげて編纂することが多かった。これらは「正史」とされ、統べて二十四史と呼ぶ。中国史の根本史料であり、ここから歴史が記されてきた。 本書は、正史の起源から現代まで、各書の特徴や意義、歴史を追う。さらに、日本の史書との差異や、清史をめぐる中華民国と中華人民共和国の編纂方針の対立など、時の政治の影響を受けた問題を記す。

2025年4月22日

政治哲学講義 悪さ加減をどう選ぶか

政治哲学講義
悪さ加減をどう選ぶか

松元雅和 著

正しさとは何かを探究してきた政治哲学。向き合う現実の世界は進むも退くも地獄、「よりマシな悪」を選んでなんぼの側面をもつ。命の重さに違いはあるのか。汚い手段は許されるか。大義のために家族や友情を犠牲にできるか。本書はサンデルの正義論やトロッコ問題のような思考実験に加え、小説や戯曲の名場面を道しるべに、「正しさ」ではなく「悪さ」というネガから政治哲学へいざなう。混迷の時代に灯火をともす一書。

2025年4月22日

町の本屋はいかにしてつぶれてきたか 知られざる戦後書店抗争史

町の本屋はいかにしてつぶれてきたか
知られざる戦後書店抗争史

飯田一史 著

かつて本屋は「帰り道にふらっと寄る」場所だった。だが、いつのまにか町から本屋の姿はなくなり、「わざわざ行く」場所になってしまっている。いったいいつから、どのようにして、本屋は消えていったのか?

2025年4月17日