最新考古学が解き明かすヤマト建国の真相

最新考古学が解き明かすヤマト建国の真相

瀧音能之 監修

畿内で相次ぐ考古学的発見によって、ヤマト王権は誕生当初から、従来考えられてきた以上に強大な力を持っていたことがわかってきた。さらには、別モノと考えられてきた邪馬台国とヤマト王権について、卑弥呼政権もまた初期ヤマト王権だったとする説も、複数の著名研究者から出てきた。ヤマト王権の誕生について、最新の考古学成果と従来の説をくつがえす新説から真相に迫ります。

2025年3月9日

ファンキー中国 出会いから紡がれること

ファンキー中国
出会いから紡がれること

井口淳子、山本佳奈子 編

楽家や収集家、映画祭主催者、祭祀採音者、研究者など13人が集まり、自身の体験した「中国」をそれぞれが思う存分に綴ったエッセイ集を刊行。80年代の「魔都」上海と食の記憶、中国の村に出現したド派手なステージでのライブ、TikTok で見つけた瀋陽公園で溌溂と踊る人々。70年代の文革期から現代中国という時代をまたにかけ、北京の胡同から雲南省、 果てはフランスや台湾、モンゴルにまでエッセイの舞台が広がっていく。

2025年3月7日

漢字はこうして始まった 族徽の世界

漢字はこうして始まった
族徽の世界

落合淳思 著

3000年以上前、中国最古の王朝「殷」で発明され、部族固有のシンボルとして青銅器に鋳込まれた原初の漢字、族徽(ぞくき)。きわめて象形性の高いそのデザインには、当時の社会のありさまや宗教観が生き生きと写し取られている。祖王の慰霊のため斬首された殉葬者、天空を雄飛する巨龍、ウマやブタなどの家畜を監視する人々、酒宴を通じて神々と交歓する王侯貴族、軍旗を掲げて敵国へと進軍する兵士たち——謎に包まれた古代社会の実態と文字の起源を、徹底的な分析で鮮やかに解き明かす。

2025年2月25日

近代日本の対中国感情 なぜ民衆は嫌悪していったか

近代日本の対中国感情
なぜ民衆は嫌悪していったか

金山泰志 著

明治維新後、欧米をモデルに近代化した日本。中国はその停滞から一転し蔑視の対象となった。日清戦争、日露戦争、北清事変、満洲事変、そして日中戦争と経るなか、それは一層強くなっていく。本書は明治から昭和戦前まで民衆の対中国感情の軌跡を追う。世論調査がない時代、民衆が愛読した少年雑誌に着目。中国への赤裸々な図版を通し、古代中国への思慕とは対照的に、同時代中国への露骨な差別意識を持った剥き出しの感情を描く。図版百点収載。

2025年2月23日

神道とは何か 増補版 神と仏の日本史

神道とは何か 増補版
神と仏の日本史

伊藤聡 著

日本〈固有〉の民族宗教といわれる神道はどのように生まれ、その思想はいかに形成されたか。明治維新による神仏分離・廃仏毀釈以前、日本は千年以上にわたる神仏習合の時代だった。両部・伊勢神道を生みだした中世を中心に、古代から近世にいたる過程を丹念にたどる。近代における再編以前の神をめぐるさまざまな信仰と、仏教などとの交流から浮かび上がる新しい神道の姿。補注と補論「神道と天皇」を収録した増補版。

2025年2月23日

コミンテルン 国際共産主義運動とは何だったのか

コミンテルン
国際共産主義運動とは何だったのか

佐々木太郎 著

ロシア革命後の一九一九年、コミンテルン(共産主義インターナショナル)は、各国共産主義政党の国際統一組織として、世界革命のために誕生した。欧州、中東、アジアなど各国の政治に影響を及ぼすべく、様々な工作を行ったことで知られている。本書は、謎の多い組織が、どのような活動をしたのか、レーニンやスターリンら指導者の動向や思想も踏まえ描く。四三年の解体にいたるまで、人々を扇動する一方、自らも歴史に翻弄され続けた組織の軌跡とは。

2025年2月23日

ひのえうま 江戸から令和の迷信と日本社会

ひのえうま
江戸から令和の迷信と日本社会

吉川徹 著

1966(昭和41)年、日本の出生数が統計史上最低を記録した。原因となったのは迷信。60年に1度めぐってくる干支、丙午(ひのえうま)にまつわる俗言のためだった。高度経済成長の只中、2つのベビーブームの間にあって、たった1年、なぜ迷信がそこまでの出生減をもたらしたのか? そしてさまざまな「都市伝説」がささやかれてきたひのえうまの人生とは、実際にはどのようなものだったのか? 自身、昭和のひのえうま生まれの計量社会学者が、迷信の成立した江戸期にまでさかのぼり、周期的な拡散・浸透のタイムラインをつぶさに追いながら、ただ日本でだけ生じた特異な出生減を「社会現象」として読み解く。

2025年2月23日

民族がわかれば中国がわかる 帝国化する大国の実像

民族がわかれば中国がわかる
帝国化する大国の実像

安田峰俊 著

中国は漢族だけの国ではなく、56の民族で構成される多民族国家だ。さらに漢族の内部にも、客家人、広東人、福州人、潮州人と、文化や言語を異にするさまざまな集団が存在する。 彼らは現代中国の政治・軍事・経済・社会・ポップカルチャーの多様な面で顔を出し、日本社会にも大きな影響を与えている。他方、漢族の同化圧力のもと、彼らの一部は苛烈な迫害に晒されてもいる。「中華民族の偉大なる復興」を旗印とする習近平政権は、彼らをどこに導くのか? 民族は、中国の行動原理を読み解く最大の鍵であり、無数の不都合な真実をはらむ暗部でもある。現代日本の中国報道を牽引する大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家が、中国の無数の「民族」たちの喜怒哀楽を描き、帝国化する大国の実相をえぐりだす。

2025年2月23日

城南旧事―北京の思い出―

城南旧事―北京の思い出―

林海音 著/大原聖蘭 訳

1920年代北京。台湾から引っ越してきたばかりの少女・英子は、北京の伝統的な街並み・胡同(フートン)の中を駆け回る。近所に住む友だち、空き地で会う若いお兄さん、家に転がりこんできた魅力的なお姉さん、田舎からやってきた乳母、そして最愛の父……出会いと別れの中で、否応なしに大人になってゆく姿を描いた中国語文学の傑作。

2025年2月22日