母の日はいつでしたっけ?

母の日は5月でしたよね。ですから、さすがに母の日を意識したフェアではないと思うのですが、書店でこんなミニ・フェアをやっているのを見かけました。

題して、母と子。もしかして次は父と子というフェアが控えているのでしょうか。ところで小説の中で、母と子をテーマにしたものと父と子をテーマにしたものではどちらの方が多いのでしょう。

あたしはそれほどたくさんの作品を読んでいるわけではありませんが、昨今は母と子の関係を描いたものの方が多いような気がします。ただ明治以降、戦前の作品だと家父長制の中で父との関係に葛藤、苦悩する男性を描いたものが多いのではないか、そんな印象を持っています。正解はどうなのでしょうね。

そんな「母と子」フェアですが、並んでいる作品の中にノーベル文学賞受賞作家、ハン・ガンの『別れを告げない』が選ばれていました。確かにこの作品、一般的には女性二人の関係性を軸とした物語ですが、一方の女性には母親の存在とその影響が色濃く表われていて、そこを取り出せば母と子の物語という捉え方もできるわけです。

折角なので、このミニ・フェアで選ばれていた他の作品をご紹介します。講談社文庫『この世の喜びよ』(井戸川射子)、河出文庫『かか』(宇佐見りん)、新潮文庫『博士の愛した数式』(小川洋子)、U-NEXT『マザーアウトロウ』(金原ひとみ)、文春文庫『きみは赤ちゃん』(川上未映子)、文春文庫『夏物語』(川上未映子)、現代書館『一人娘』(グアダルーペ・ネッテル)です。情けないことに、あたしは一冊も読んだことがありません(爆)。

ちなみに、このフェアで用意されていたチラシを読みますと、同世代の友人が次々に母親になっていることを受けて企画したフェアのようです。あたしも親になれていない、そしてたぶん一生なることはない身の上なので、ちょっと刺さるものがあります。