誰に向けたフェアなのか?

世間はもう夏休みに入ったのですよね。書店に文庫のフェアが並びはじめると、それを感じます。それにしても、読書感想文を宿題にする是非はともかく、本を読むことは間違いなくよいことなので、この時期にたくさん読んでもらいたいと思います。

三宅香帆さんは『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本を書いていますが、大人になったって本は読めます。むしろ適度に忙しいときの方が集中して読書ができます。

ですので、夏の文庫フェアは学生向けのフェアだと思わず、大人の人にこそ手に取ってもらいたいと思います。そういう意図があったからなのか、新潮社は、ご覧のような小冊子でフェアを開催していました。

しかし、歴史と伝統のある新潮文庫だと、中学生向けに30点、高校生向けに50点を選べるだけのラインナップを誇っているのですね。羨ましいかぎりです。あたしの勤務先だと、高校生向けに10点くらいは選べると思いますが、なかなか中学生向けを謳うにはちょっと厳しいでしょうか。

内容もそうなのですが、中学生向けだと価格も1000円以下に抑えないと厳しいものがありますね。この小冊子に載っている30点も1000をちょっと超えてしまったのが数点ありました。あたしの勤務先だと1000円以下で買える本がいったい何点あるでしょう。

本日は盧溝橋事件です

今日は七夕ですね。少し前から近所のスーパーでは、子どもたちが書くための短冊が置かれていて、書いた短冊が飾られています。そんな七夕は日中の近代史では忘れてはいけない盧溝橋事件の日でもあります。

とはいえ、日本のテレビや新聞では盧溝橋事件が扱われているのをほとんど目にしません。もう忘却の彼方なのでしょうか。嘆かわしいことだと言ったら「老害」と言われてしまうのでしょうか?

さて話は変わって数日前のことですが、土曜日のランチにマクドナルドのハンバーガーを食べました。アボカドシュリンプのバーガーを食べたいと、テレビCMを見た母が言い出したので、近所のマックで買ってきました。あたしはビーフのハンバーガーです。

そんな週末の話はこのくらいにして、紀伊國屋書店新宿本店です。エンド台でハン・ガンさんの集中展示を行なってくれています。メインはもちろん、あたしの勤務先の新刊『私の女の実』です。そしてハン・ガンさんの既刊が周囲を固めています。

お陰様で新刊『私の女の実』の初速は順調です。SNSでも取り上げてくれている人がたくさんいるようです。この調子で売れ続けてくれることを願っています。

そんな紀伊國屋書店新宿本店ではUブックスのフェアもスタートしております。今年のUブックスフェアは言語にスポットをあてたフェアとなっています。フランス語やイタリア語など六つの言語ごとのセットを作りました。

一つ一つのセットは小規模なものなので、中小規模の書店でも開催できるサイズですが、ここ新宿本店は六つのセットすべてを展開してくれています。ありがたいことです。

ここに並んでいるUブックス、あたしも読んだことのある作品がいくつか並んでいます。海外文学は苦手と思わず、まずはふと目に留まったものから挑戦してみては如何でしょうか。日本の小説とはまた違った味わいを感じられるはずです。

行って帰ってきました

今日は日曜日ですが、日帰りで大阪へ行って来ました。弾丸でUSJを訪れたわけではありません。そんなものには興味ありません。プライベートではなく、仕事です。

夕方に、ダウ90000の蓮見翔さんのサイン会が、ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店んで行なわれたので、そのために大阪まで行って来たわけです。ついでに先日の関西ツアーで回れなかった書店もいくつか回ってきました。

今回のサイン会、ダウ90000の単独公演が大阪で行なわれているので、大阪でもサイン会を、ということで実現したものです。ただ大阪公演の舞台がジュンク堂書店の真上、近鉄アート館なのです。本日は昼公演と夜公演がありまして、その合間の時間を割いて下の階へ降りてきていただき、そこでサイン会を行なったのです。

いらっしゃったお客様、ファンの皆さま、まずはありがとうございました。そして昼公演を見てからサイン会に参加した方、このサイン会の後に夜公演を見るのを楽しみにしている方、そういう方が大勢いらっしゃいました。なんとかチケットを手に入れ、なおかつサイン会のチケットまでゲットできた幸運な方もいらっしゃいましたが、公演のチケットは大阪や東京は手に入れられなかった方もいらっしゃったようです。

それにしても、前回の新宿紀伊國屋書店のサイン会でも思いましたが、蓮見さん、そしてダウ90000のファンの方って、昨日今日のファンよりも数年来のファンの方が多いようです。いや、そういう熱心な方がサイン会にも足を運んでくださっているのでしょうか。

ちなみに、サイン会の対象となる書籍は岸田賞受賞の『ロマンス』ですが、昨年この近鉄アート館で上演されていたのが「ロマンス」だったのですよね。その公演作品で岸田賞を取り、ある意味、大阪へ凱旋サイン会のような感じでしょうか。昨年の「ロマンス」を見に来ていた方も複数いらっしゃいましたね。そういうファンとの交流の場というのは見ていて心がほっこりするものです。

処女地!

昨晩の本屋B&Bに続いて、本日は東京マスタークラスでした、明日もです。一昨日もイベントがありましたから、イヴァナさんってどれだけタフなのでしょう。いや、それくらいでないと、ロスやブロードウェイなどの第一線で長年活躍することなんてできないのでしょう。

ところで今日と明日のマスタークラスの会場は自民党ホールです。永田町にある自民党本部の中にあります。あたし、初めて入りました。首都高四号線を走ると建物が目に入るので、外から眺めたことは何度となくあったのですが、まさかその中に入る日が来ようとは、思いもしませんでした。

それにしても、中にホールがあり、たくさんの会議室もある自民党本部。それなのに、どうして政治家たちは打ち合わせや話し合いに料亭を使うのでしょうね。

セラピーではない!(キッパリ)

今宵は下北沢の本屋B&Bで、来日中のイヴァナ・チャバックさんのトークイベントでした。熱心なファンの方が集まり、イヴァナさんの話も熱がこもっていて、あっという間のトークでした。

演技経験もない、いや高校の文化祭で劇をやったことがあったのを思い出しましたが、それくらいなので、イヴァナさんやゲスト玄理さんの前では「演技経験者です」とは口が裂けても言えないあたしですが、それでも引き込まれるものがありました。

ただ、イヴァナさんの話を聞こうと集まった人の熱量、イヴァナさんの熱い語り、ちょっと引いて眺めると、まるで何かしらの宗教の集会のようにも感じました。でも心と心がぶつかり合う演技指導というのは、ある種の宗教的なものに通じるのではないかと思いました。

自分の体験した嫌なこと、辛いこと、それらをパワーに変えて、前へ進んでいくことができるというイヴァナさんの話、詳しいこと、具体的なことは来週配本予定の新刊に書かれているとして、イヴァナさんが話の中で「これはセラピーではない」とはっきりおっしゃていたのが非常に印象的でした。

それにしても、イベントは午後の7時から。普段であれば夕食も終え、もうじき布団に入ろうかという時間です。お店を出たのが8時半でしたから、5時半からの仕事、15時間勤務になるのでしょうか?

今日は天安門事件の日ですね

毎年6月4日になると天安門事件を思い出します。天安門事件は第一次と第二次があり、第一次は4月5日で、今日6月4日の天安門事件は第二次になります。昭和が終わった1989年のことです。

そして日本での報道も年を追うごとに少なくなってきましたけど、中国大陸ではもっとひどいことになっていて、全く報道されていないようです。歴史を忘れるな、歴史を直視しろと、何かにつけて日本にいちゃもんを付ける中国が、自国の歴史には見て見ぬふりをしているとは、なんとも滑稽です。

さて話は変わりますが、6月になりまして中央大学生協多摩店で、あたしの勤務先のフェアが始まりました。レジ前のフェア台で大きく場所を取って行なわれています。

一般書店では文芸書などが売れ筋になりますが、大学生協ですと主たるターゲットは先生や大学院生になると思いますので、人文社会系の書籍を中心に並んでいます。

そして今回のフェアは、あたしの勤務先単独のフェアではなく、ご覧のように慶應義塾大学出版会、法政大学出版局との合同フェアになります。やはり一者単独よりも選択肢が増え、お客様にも喜ばれるのではないかと思います。

これだけの専門書、学術書が並んでいるのはなかなか壮観です。さすが慶應、法政だと思います。それに比べると、あたしの勤務先のラインナップは学術書という点ではやや負けるかもしれませんが、一般受けでは勝っているのではないかと、心の中でちょっと思っています。

フェア、フェア、フェア

営業回りで訪問した書店で、縁のあるフェアが開催中でしたので、ご紹介します。

まずは、10社合同で毎年行なっている《書物復権》のフェアです。2週間くらい前に出荷が始まった商品が並んでいます。

それにしても書物復権のフェア写真、二回撮ったのですが、どちらもピントが合わなかったのです。なぜでしょう。このフェアに、あたしは嫌われているのかもしれません。そんな疑いを抱いております。

そんな《書物復権》フェアのお隣で開催中だったのが、人文会が毎年作っている「高校生向けブックガイド」、その2026年版に掲載されている書籍を並べたフェアです。

人文会と言えば、一般的には小難しい本ばかりを出している出版社の団体と思われがちですが、探してみると若い方でも問題なく読める書籍も数多く刊行しているのです。そんな商品を集めたフェアになっています。

タイトルこそ「高校生向け」とありますが、もちろん中学生だって大歓迎、大学生以上の方にも是非手に取ってもらいたい書籍ばかりです。

さてさて、高校生向けのフェアの隣では、《世界のノンフィクションがおもしろい》フェアが展開中です。タイトルどおり、翻訳ノンフィクション作品を集めた、6社共同のフェアです。

フィクション、つまり小説はちょっと苦手だけど、ノンフィクションは大好きという方も世の中には多いものです。本屋には小説を探しに行くだけではありませんので、こういうフェアをのぞいてみるのもよいのではないでしょうか。

ノンフィクション作品は、非常に興味深いテーマの作品がありますし、間口もとても広いです。専門書だとハードルが高すぎるけど、これくらいの書きぶりだと読みやすい、そんな風に感じられるものも数多く並んでいます。こうして見ていると、世の中にはいろいろなものに興味を持ち、それを掘り下げ、とことん突き詰めて、こんな作品に仕立て上げてしまう人がいるんだなあと感心してしまいます。

ちなみに、これら三つのフェア、すべて紀伊國屋書店府中店で開催中です。

翻訳フェア

海外文学は売れないと言われつつも、一生懸命売ろうとしてくれている書店員さんがいます。今日は新宿の紀伊國屋書店でこんなフェアを見かけました。

それがこちら。「翻訳フェア」という、極めてシンプルでストレートなタイトルのフェアです。中心に鎮座するのは、先日平凡社から刊行された『日本文学の翻訳者たち』、そしてその横にはあたしの勤務先のヒット作『「その他の外国文学」の翻訳者』と左右社の『英米文学のわからない言葉』です。

そして、その周囲にはさまざまな海外文学作品が並んでいます。見ているだけで楽しくなってきます。でも海外文学は食わず嫌いならぬ、読まず嫌いの人も多いと思います。

ハン・ガン作品がノーベル賞をきっかけに大ヒットしたように、ちょっとしたきっかけがあれば読もうと思っている人は多いはずです。これからもそういうきっかけを作り出していきたいものです。

月曜から夜更かし!

いま夜の10時を過ぎています。こんな時間まで起きているなんて、あたしにはとても珍しいことです。この時間に起きるのは、一度寝た後にトイレに目が覚めるような時だけです(汗)。

なんでこんな時間まで起きているかと言いますと、仕事があったからです。その仕事というのが岸田國士戯曲賞の授賞式です。

この会場で受賞作の販売を行なっていたからです。ですので、同時配信されたいた授賞式の模様は全く見ていないのですが、その会場にはいたのです。

さて、明日も早いので、そろそろ寝ることにします。最後になりましたが、大石さん、蓮見さん、受賞おめでとうございます。受賞作は本日、会場にて先行販売をしましたが、配本は18日ですので、書店に並ぶのはそれ以降になると思います。

色とりどり?

みすず書房と言えば、白い装丁の書籍が多いという印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。かつては、あたしの勤務先の語学書もクリーム色の地に臙脂色の文字という装丁が多かった時代がありました。そんな記憶を持っている読者の方も多いのではないでしょうか。

そんな風に、出版社ごとに装丁のイメージってあったりするものです。文庫や新書、あるいはシリーズなどでは装丁を揃えるというのは当たり前ですが、そのような装丁に注目したフェアを見かけました。それがこちらです。

舞台は文教堂溝ノ口本店です。2階から3階へ上る階段の壁棚を使ったフェアです。もともと壁棚が設置されていて、いろいろなフェアを展開していた場所なのですが、今回はこういうフェアになっているのです。題して「推し色BOOKフェア」です。

上から、青い本、黄色い本、赤い本、ピンクの本、黒い本、緑の本の6タイプです。こうしてみると、意外と揃えられるものですね。残念ながらあたしの勤務先の本は選書されていませんでしたが、見ているだけでも面白いフェアです。

これ以外の色というと、白い本は実はとても多そうですが、紫の本くらいはできそうですね。黄色い本の真打ちと言えば『チボー家の人々』ではないでしょうか、高野文子さんのコミックでも有名だと思います。

さて、そんな文教堂溝ノ口本店の一階では、ちくま学芸文庫全点ありますと、こんな見事な展開が行なわれています。町田の久美堂とか若葉台のコーチャンフォーとか、ここ最近、文庫や新書のレーベルを全点揃えるという取り組みがあちこちで話題になっていますが、やはりお客様からすれば目を惹きますし、これだけ並んでいると一つや二つは興味をそそられるタイトルが見つかるものでしょう。

そしてちくま学芸文庫がズラリと並んでいる棚の平台には、あたしの勤務先の《思想の地平線》がちゃっかりと、こちらも全点揃っていますと、並べていただいております。このシリーズもまだまだ刊行点数は少ないものの、刊行スタートから一年が経ちました。

今月は新刊『ドストエフスキーの世界観』が刊行になります。少しずつ、人文系が好きな読者の方の認知度も上がってきているのではないかと感じている今日この頃です。今後も是非ご贔屓に。