ここでも三社祭?

以前、出版社三社で一緒にフェアをやっているから「三社祭」だ、などと言ったりしたことがありましたが、またまた三社祭が始まりました。以前は小田急線方面でしたが、今回は東海道線方面です。

こんな感じで、あたしの勤務先の書籍が並んでおります。壮観です。普段から棚にあるアイテムもありますが、大部分は今回のフェアで出品した書籍になります。

同店では初お目見えの書籍も多数並んでいるはずです。ぜひ、手に取ってご覧くださいませ。

そんな勤務先のフェアのお隣では、人文会仲間でもあるみすず書房の書籍が並んでいます。こちらも、みすず書房と言えばこれ、という定番商品からここ数年の注目アイテム、好評アイテムがズラリと並んでいます。

こうして見ると、やはりみすず書房の書籍には統一感と言いますか、やはりみすずだな、というカラーが感じられます。

そして、お隣にはさらに青土社。こちらも人文会仲間ですね。ずらりと、いかにも青土社という感じの書籍が並んでいます。お客様の中には『ユリイカ』や『現代思想』のバックナンバーが並んでいるのを期待されていた方もいたのでしょうか。この両雑誌にもファンが多いですよね。

そんなみすず書房、青土社との三社合同人文書フェアは、有隣堂テラスモール湘南店のレジ前、何列かあるメインのフェア台の一本を使って、ご覧のように絶賛開催中です。GW二ぜひ出かけてみてください。きっと素敵な出逢いが待っているはずです。手に取ってもらえるのを今か今かと待っている書籍館です。

話はガラリと変わりますが、わが家の玄関先ではモッコウバラが満開です。ヤマブキよりはちょっと黄色が薄いですかね。

モッコウバラって何色があるのか知りませんが、ご近所には白いモッコウバラが庭に咲いているお宅もあります。わが家のは黄色ですが、白いモッコウバラも手に入れて、二色仲良く咲き乱れてほしいものです。

近所のお宅から枝分けしてもらえばよいのですかね、それとも苗木から育てなければダメなのでしょうか。あたしは植物に疎いもので、そういった知識はまるで持ち合わせておりません。

わたしの……

いま、あたしの勤務先ではX(旧Twitter)を使ったキャンペーンを行なっています。「思い出の1冊を教えてください」というキャンペーンで、「投稿してくれた方の中から抽選で、弊社HPで使えるギフト券をプレゼント」が贈られるというものです。

というわけで、あたしも想い出の一冊を挙げてみようかなと思いました。さて、何を挙げるべきか。いろいろ考えてみたのですが、やはりこれかな、と思った一冊は語学書です。

それが一枚目の画像、『中国語の入門』です。大学に入学し、第一外国語に選択したのが中国語でした。高校まで外国語は英語にしか触れてこなかったので、右も左もわからず、発音にしろ文法にしろ、日本語とも英語ともまるで異なるので、なかなか苦戦しました。

そこで何か参考書を買わないと、教科書と授業だけでは理解できないと思い、本屋へ探しに行ったのです。そこで見つけたのが本書です。

本屋には多くの参考書が並んでいました。とはいえ、当時は中国語のブームが始まったばかりで、現在ほどの種類はなく、選択肢も限られていました。そんな中、目に留まったのが本書です。

当時のあたしは、つい最近出たばかりの新刊だと思って購入したのですが、いまだに架蔵している本書の奥付を見ますと、刊行から二年もたっていたのですね。それでも、中国語参考書がまだ少なかった当時では新刊の初々しさを感じたものです。

本書は、中国語文法の基礎的なことが非常によくまとまっていて、コンパクトでもあり、当時のあたしには中国語学習の大切な助っ人でした。その後も学習が進むにつれ、参考書を何冊も買いましたが、初級者用に関して言えば、本書を超えるものはなかなか現われませんでした。あまりのお気に入りだったので、裏見返しに載っていた中国白地図を色塗りするくらいでした。それが三枚目の画像です。

偏愛しているそうなんです!

書店回りで見かけたフェアです。今日から始まったそうです。新年度ですからね。

フェアのタイトルは「わたしの偏愛作家」で、その第六弾になるようです。第六弾で取り上げられたのは、あたしの勤務先でもたいへんお世話になっている岸本佐知子さん。

ちなみに、フェアを開催しているのは紀伊國屋書店小田急町田店です。昨秋の『ダンシング・ガールズ』刊行時にも非常に盛り上げていただきました。

こちらが実際に並んでいる、担当の方が選んだ、岸本さんの著訳書です。背中合わせに並んでいる片側は主に文庫本ですね。あたしも読んだことがあったり、まだ読んではいないですが、架蔵しているものが散見されます。

そして、もう一方の側に並んでいるのがこちらの書籍たち。あたしの勤務先から刊行した『わからない』もありました。こちら側は主にエッセイが並んでいるようです。そういう目で眺めると、反対側は翻訳書が並んでいたのですね。

そう言えば、まだ最新エッセイ『あれは何だったんだろう』をまだ買っていませんでした。どうせなら、ここで買ってくればよかったのでしょうが、どうしても営業回りの途次は荷物になるので、よっぽどのことがない限り、本を買うのは避けがちです(爆)。

どうやら、あたしは心が汚れているようです

元啓文堂書店の紀伊國屋書店でこんなフェアをやっていました。ただ、フェア展開を見る前に、この冊子が目に飛び込んできてしまったので、あたしはエッチな本のフェアを想像してしまいました(汗)。

だって「春の本」ならまだしも、「春色の本」なわけですから、勘違いしても当然ではないでしょうか。古典文学や日本史の世界で「春色」と言えば、どうしても男女の色恋沙汰、ドロドロとした愛憎世界をイメージしてしまいます。

でも、それってあたしがおかしいのでしょうか。書店店頭でこのフェアを見かけた人は何の疑問も持たずに、「春に相応しい書籍」のフェアだと理解しているのでしょうか。うーん、やはりあたしの心は汚れているのでしょう。情けないことです。

話は戻って「春色の本」フェアですが、この冊子によりますと

春色--それは門出の希望の色、新生活へ向けての緊張の色、桜舞い散る儚げな刹那の色、節目の季節ゆえの出会いと別れの色、青春という名の未熟な輝きの色、そして大難からの復興と再生の色、といった、多様な心情と風景を彩る色なのかもしれません。

とあります。やはり、そういうことなのですね。書店員の皆さま、たいへん失礼いたしました。だから「春色」は「しゅんしょく」ではなく「はるいろ」と読むのが正解なのでしょう。

周年フェアだけでなく……

このところ、書店営業に回っていると、みすず書房の創立80周年フェアをよく見かけます。先日もくまざわ書店横須賀店で開催中のフェアをこのダイアリーに書きました。

また見かけましたので、ご紹介しましょう。

まずは東海道線を下り、川﨑、横浜、大船を越え、茅ヶ崎駅前の長谷川書店です。入り口を入ってすぐ、レジ前のフェアコーナーで展開していました。

たぶん、この場所は同店の一等地です。ここでフェアを開催できるなんて、さすが、みすず書房ですね。

続いては、路線も変わって田園都市線。南武線との乗換駅、溝ノ口を降りたところにある文教堂溝ノ口本店です。

こちらは一階から二階へ上がる階段の壁、ちょうどに階へ上りきったところの壁棚で開催中でした。ここのみすずフェアでは陳列の一番下に、読者プレゼントの読書ノートの見本が置かれていました。同社のサイトで表紙だけは目にしていましたが、実物をこんなところで見られるとは、幸せな気分になりました。

と、他社のフェアの宣伝ばかりしていたのでは営業部員失格ですね。少しは自分の勤務先のこともご紹介しなければ……

というわけで、同じ文教堂溝ノ口本店の一階。いろいろなフェアが開催されているコーナーの中に見覚えのある本が並んでいました。右の写真をご覧になって、おわかりになりますでしょうか。

はい、哲学・思想の新シリーズ《思想の地平線》です。お店独自の看板まで作っていただいて、展開していただいております。ありがたいことです。

書籍それぞれに付いているポップも、こちらで用意したものではなく、お店で手作りされたもののようです。ここまでやっていただけるなんて、この《思想の地平線》ももって瞑すべしではないでしょうか。

周年フェア

書店でこんなフェアをやっているのを見かけました。

みすず書房の創立80周年フェアです。見覚えのある書籍が並んでいます。さすがみすず書房というラインナップです。

戦後に創業した出版社多いらしく、この時季に80周年を迎える会社がいくつもあるという話を聞きました。みすず書房以外で80周年を迎える出版社にどんなところがあるのか、勉強不足であたしはよく知りませんが、そんなことのようです。

それにしても、カメラ(スマホ)はきちんと構えて撮らないなりませんね。この写真、慌てて撮ったわけではありませんが、どうしてこんなにもピントが合っていないのでしょう。かといって背景にフォーカスしているわけでもなさそうで、単純にあたしの技量の問題なのでしょう。

そんな水須書房の周年フェアですが、書籍を購入した方へのプレゼントがあるようです。応募者全員プレゼント、通称全プレではありませんが、500名というのは、なかなか狭き門ではないでしょうか。あたしなどは、とても当たる気がしません。って、その前に本を買えって話ですが……

ちなみに、プレゼントは「Misuzu 読書ノート」だそうです。どんなノートなのか、みすず書房のウェブサイトに写真が載っていますが、ノートと言うよりは日記帳のような雰囲気ですね。

母の日はいつでしたっけ?

母の日は5月でしたよね。ですから、さすがに母の日を意識したフェアではないと思うのですが、書店でこんなミニ・フェアをやっているのを見かけました。

題して、母と子。もしかして次は父と子というフェアが控えているのでしょうか。ところで小説の中で、母と子をテーマにしたものと父と子をテーマにしたものではどちらの方が多いのでしょう。

あたしはそれほどたくさんの作品を読んでいるわけではありませんが、昨今は母と子の関係を描いたものの方が多いような気がします。ただ明治以降、戦前の作品だと家父長制の中で父との関係に葛藤、苦悩する男性を描いたものが多いのではないか、そんな印象を持っています。正解はどうなのでしょうね。

そんな「母と子」フェアですが、並んでいる作品の中にノーベル文学賞受賞作家、ハン・ガンの『別れを告げない』が選ばれていました。確かにこの作品、一般的には女性二人の関係性を軸とした物語ですが、一方の女性には母親の存在とその影響が色濃く表われていて、そこを取り出せば母と子の物語という捉え方もできるわけです。

折角なので、このミニ・フェアで選ばれていた他の作品をご紹介します。講談社文庫『この世の喜びよ』(井戸川射子)、河出文庫『かか』(宇佐見りん)、新潮文庫『博士の愛した数式』(小川洋子)、U-NEXT『マザーアウトロウ』(金原ひとみ)、文春文庫『きみは赤ちゃん』(川上未映子)、文春文庫『夏物語』(川上未映子)、現代書館『一人娘』(グアダルーペ・ネッテル)です。情けないことに、あたしは一冊も読んだことがありません(爆)。

ちなみに、このフェアで用意されていたチラシを読みますと、同世代の友人が次々に母親になっていることを受けて企画したフェアのようです。あたしも親になれていない、そしてたぶん一生なることはない身の上なので、ちょっと刺さるものがあります。

関西でいくつか……

関西ツアーから昨日帰宅しました。昨日の土曜日は名古屋を回りましたが、月曜からの五日間は京阪神を回っていました。

このツアーで回った書店で開催中だったフェアを少々ご紹介します。

まずはジュンク堂書店三宮駅前店の語学書コーナーで展開中だった語学手帳のフェアです。あたしの勤務先から刊行している語学手帳もしっかり並んでいます。

語学に限らず、手帳やカレンダーはそろそろ書店店頭から消えていく時期だと思いますが、お店によってはまだまだ売れているそうで、しっかり棚に並べてくれています。ありがたいことです。

続きまして、ジュンク堂書店天満橋店の文芸書コーナーです。フェアの時期がずれたので、何かできないかということになり、単行本とUブックス、それぞれ6点ずつ選びました。昨年の売り上げ上位の銘柄で構成されています。

並んでいるのを眺めると、確かに売れた商品ばかりだなあと、手前味噌ではありますが、そんな感想を抱きました。

最後に京都の大垣書店イオンモールKYOTO店です。人文のフェア、話題書コーナーで、勤務先のフェアを二つ展開してくれています。

「こだわりの文化史」と「話題になった本」です。前者はさまざまな文化史関連書籍、後者は書評に載ったりメディアで紹介された書籍です。

最後も同じく大垣書店イオンモールKYOTO店です。あたしの勤務先のフェアのお隣で、慶應義塾大学出版会さんのフェアが開催中でした。「問い直される倫理、支える論理」と命名されたフェアのようです。

倫理学って、あたしはきちんと学んだことはありませんが、岩波文庫の『日本倫理思想史』(全四冊)が面白く、夢中で読んだ記憶があります。大学生の頃だったでしょうか。このフェアも興味深い書籍が並んでいました。

そんなこんなで、あっというまの六日間でした。それだけの時間をかけた割に、あまり注文が取れなかったのは、あたしの実力不足ですね。最低でも出張費の倍から三倍くらいは稼がないと……

リーフレット

本を売るためにはポップやミニ看板など、いろいろな拡材を作りますが、その一つにリーフレットがあります。しっかりと印刷されたものほど堅苦しくなく、自社のプリンター、コピー機でちゃちゃっと作った感のあるリーフレットは、それでも本の個性がよく表われるものです。

そんなリーフレットをいくつか手に入れたのでご紹介します。

まずは完全版の刊行が業界のニュースにもなった『薔薇の名前』です。上下巻の巨冊の世界を理解するためのよき参考となるリーフレットです。

コピー用紙を二回折っただけの簡易なものですが、『薔薇の名前』を買った人なら是非手に入れて損はないリーフレットです。

続いては、昨秋、複数社で取り組んだハン・ガンフェアのリーフレットです。こちらはしっかりとデザインされ、きちんと印刷されたものですが、それでも用紙を山海折っただけのものです。

ハン・ガン作品の見取り図なども出ていて、ハン・ガンファン必携のリーフレットになっています。もちろん、あたしの勤務先の刊行物も載っています。

最後は早川書房のノンフィクション文庫のリーフレットです。いや、これはホッチキス留めされているので、リーフレットと言うよりは小冊子でしょうね。いやいや、そもそもリーフレットと小冊子の違いって何でしょう。

この小冊子にはハヤカワ・ノンフィクション文庫の五冊が取り上げられ、解説を施されています。創立80周年記念フェアの一環として作られたもののようです。

こういうリーフレットや小冊子、やはり店頭に置いてあると貰ってきてしまいがちです。たぶん本が好きな方、本屋によく行かれる方であれば、この気持ちわかっていただけるのではないでしょうか。

三社フェアも第何弾でしょうか?

東京の西の郊外、小田急線沿線にお店を展開している久美堂。その本店で始まったフェア、最近は三社フェアとして玉川学園店で開催した後に本店へ移動して継続するというのがパターンです。

あたしの勤務先も昨年フェアに参加しましたが、その後もこのフェアは続いています。ただし昨年の後半はレジ前のフェアコーナーがカレンダーに占拠されていたのでしばらくお休みしていましたが、年が明けて行ってみたら、次のフェアが始まっていました。

今回は河出書房新社、青土社、作品社の三社のフェアが絶賛開催中でした。河出書房はともかく、青土社の作品社の本は、ふだんはあまり置かれていないと思うので(失礼!)、こうやって目に触れる機会を作ってもらうとお客さんにとっても新鮮なのではないでしょうか。

その玉川学園店ですが、三社フェアの反対側では講談社学術文庫の全点フェアが開催中でした。これだけ学術文庫が並んでいるのは壮観です。都心部の超大型店でもないと、これだけ学術文庫が並んでいる棚は見かけないです。

近隣のお客さんだけでなく、同店は玉川大学の教職員、学生さんも立ち寄るでしょうから、好きな方にはたまらない棚になっているのではないでしょうか。

話は戻って三社フェアです。青土社の棚のところにこんなチラシが置いてありました。

「青土社入門 ロングセラー 12選」として創立以来のロングセラー書籍12点が紹介されています。今回のフェアで並んでいるのがこの12点なのでしょう。一つ一つ確認したわけではありませんが(汗)。

折り畳まれたチラシの裏面には、こんな口上が書いてありました。青土社と言えば、『現代思想』と『ユリイカ』を中心に、哲学思想ジャンルで意欲的に本を刊行し続けているという印象があります。

とはいえ、この口上を読むと、哲学思想だけではなく、幅広いジャンルを手掛けていることがわかります。あたしには難しくて、高嶺の花のようなし書籍が綺羅星のごとく、というイメージです。

三社フェアのお隣、作品社も知的な、高尚な感じの本をたくさん刊行しているイメージです。河出書房もここ最近は読みたくなるような海外文学の作品をたくさん刊行しています。この三社に講談社が学術文庫が加わって、なかなかすごいことになっていますね。