壮観ですね

またまた、勤務先の創業110周年フェアのご紹介です。本日は、三省堂書店成城店です。

同店は、先日の紀伊國屋書店横浜店とは異なり、こちらであらかじめ用意していたセットでのフェア展開です。多くのお店では、こういうラインナップでフェアが展開されているはずです。商品としおり、それにリーフレットも並んでいる、オーソドックスなフェアの様子です。

実はフェアのリーフレットで紹介している書籍はセットの書目なので、独自選書の書店の場合は、リーフレットで紹介されている書籍が並んでいないこともあります。そこだけご注意いただければと思います。

さて、三省堂書店成城店は文芸棚のエンド台でフェア開催中です。語学書から人文、文芸、芸術とあたしの勤務先のベスト&ロングセラーが勢揃い、こんな本を出してきた出版社なんだということが俯瞰できるラインナップになっています。

フェア、やってます

全国各地の書店で、と言えるほどの店舗数ではありませんが、この連休あたりから創業110周年フェアが始まっています。今月後半や来月開催の書店もあれば、具体的に日取りは未定ですが、夏や秋に開催予定の書店もあります。

そして写真は5月からスタートした紀伊國屋書店横浜店です。多少のスペースが確保できたので、こちらで作ったセットではなく、30数点を選書しました。隣が魔女と魔女狩りのフェアというのが、あたし的にはポイント高めです。

それにしても、今回のフェアは読者プレゼントがあり、その問い合せもいくつかありました。果たしてどの書店のフェアから当選者が出るのでしょうか。宝くじ売り場のように「この売り場から読者プレゼントの当選者が出ました」といったことをお店の方は語れたら面白いなあ、と思っています。

書店を回っていて見かけたものたち

ここ最近の書店回りで見かけたものを少々ご紹介します。

まずはアカデミア港北店。この書店は入ってすぐのところから何本か、新刊や注目書籍を並べた棚が並んでいます。文芸や人文、社会というジャンルごとに棚が並んでいます。

そんな棚の一つ、社会、政治ジャンルの書籍が並んでいる棚に、あたしの勤務先の刊行物を見つけましたので写真に収めました。こうして見ますと、多謝からも似たようなテーマ、近しいテーマの書籍がたくさん出ているものですね。とても参考になります。

続いては啓文堂書店仙川店。

ここでは創業110周年フェアが開催中です。今回のフェアのセットはそれほど大きなものではありませんので、これくらいのスペースでも開催可能です。と言うよりも、カなりゆったりと並べていただいております。ぎゅっとコンパクトにまとめてしまえば、更に小さなスペースでも開催可能ですが、あまり小さくしてしまうと、フェアをやっている感がなくなってしまうかも知れませんね。難しいところです。

他にも独自の選書だったり、もっとアイテム数を多くしたりした、オリジナルのフェアを開催している書店もあります。勤務先の公式SNSで随時発信していますので、是非ご覧ください。

やっぱり桃が好き!

桃はこの季節の果物ではないと思いますが、コンビニなどへ行くと桃のフレーバーの商品は季節を問わず、一年中置いてあるような気がします。

桃の話題はともかく、三省堂書店の成城店で国書刊行会のフェアが開催されていました。題して「若手編集&営業が推す おすすめ選書フェア」です。同社の若手編集部員、営業部員が選んだ書籍のフェアということです。

フェア台にはこの画像のようなチラシが置かれていました。A4サイズの裏表にビッシリと、どうしてこの書籍を推しているのか、熱い思いがほとばしっています。こんな熱い編集と営業の両輪で国書刊行会は運営されているのですね。見倣いたいものです。

否、見倣いたいではなく、見倣わなくてはなりませんね。振り返ってみれば、若いころは、あたしももう少し熱い情熱を持って営業をしていたのかも知れません。そんな灯が消えてしまったのはいつのころでしたでしょうか。

そして話題には桃に戻ります。

あたしのカバンの中に入っているものです。のど飴もモモ味、MINTIAもモモ味、XYLITOLガムもモモ味という、これでもかというくらいの桃尽くしです。特にMINTIAはカバンの中に入れていると桃の香りが漂うので、それだけでテンションが上がってきます。

ちなみに、香りと言えばあたしのカバンは霊によって匂い袋が入っているのですが、この桃尽くしのポケットには匂い袋は入れておりません。香り同士がぶつかり合うようなことはございませんので、ご安心ください。

あれもこれも収集してきました!

先週の月曜から金曜まで、四泊五日の関西ツアーで手に入れた拡材をご紹介します。

まずは京都の出版社、法蔵館が刊行している法蔵館文庫の創刊5周年記念冊子です。刊行全点目録といった内容の冊子です。あちこちの書店でこのフェアを開催しているのを目撃しました。

法蔵館文庫も80点近い刊行点数になっているのですね。版元品切れの名著を、この文庫で復刊してくれてとてもありがたいと思っています。文庫・新書のコーナーに法蔵館文庫の棚を常設しているとことは少ないと思いますが、むしろ人文書コーナーで単行本に交じって並んでいることが多い文庫ですね。

続きましては、京都大学学術出版会西洋古典叢書創刊20周年の記念冊子です。後半には刊行予定目録が載っていますが、前半には「西洋古典への誘い」としてギリシア・ラテンの概論が載っています。

また巻末には系譜や地図など、西洋古典を知るためにとても役に立つ資料が載っています。2017年11月に発行の非売品ですが、この内容の冊子をタダで配布してくれるなんて、太っ腹な出版社ですね。

あと二年もすると、創刊30周年ですね。また新しい冊子が作られるのでしょうか。ここに載っている刊行予定書目のうち何点が刊行されているのでしょうか。とても愉しみです。

次は大修館書店から刊行されている『世界28言語図鑑』の刊行記念フェアのチラシです。折り畳まれた両面に27言語の魅力や面白さなどが載っています。このチラシにスペイン語がないのはなぜなのかわかりませんが。こういう本、あたしの勤務先でも作れないものかなあと思いながら眺めていました。

それにしては世界にはいろいろな言葉がありますね。《ニューエクスプレスプラス》シリーズでも「○○語は出てないのですか?」といったリクエストを時々受けますが、あとはどんな言語が待たれているのでしょうか。

最後はちょっと毛色が変わって、BFCの説明チラシです。BFCとは何かと言いますと、「BOOK FAIR CHAMPIONSHIP」のことです。「全国の書店員が日本で一番面白い書店フェアの企画を競い合う王座」なのだそうです。

たぶん多数応募があった中から、先月にはベスト10が発表されたところのようです。知っている書店もありましたが、訪問したことない書店のフェアも多数含まれていました。あたしが行ったことないだけで、全国の書店では工夫を凝らしたフェアをやっているのですね。

たぶんこの10フェア以外にもたくさんの面白そうなフェアがたくさんあることでしょう。未訪問の書店にも機会を見つけて是非行ってみたくなりました。

ティーンエイジャーにガイブンを!

関西ツアーで訪れた書店でこんなチラシが配布されていました。「中高生におすすめする司書のイチオシ本」とあります。フェアも開催されていました。このフェアや、そもそもの選書を主催したのは「京都府私立学校図書館協議会司書部会」とあります。学校の司書の方が協力して選んだのでしょう。

表紙にはさらに「2023年11月~2024年10月に発行された本」が対象とあります。よく見ると「2024年版」と書いてあるので、ここ数年毎年行なわれているのでしょう。そう言えば、埼玉県でも司書の方が選んだフェアってやっていましたね。

司書の方が頑張っている学校は図書館も多くの生徒が集まり賑わっているところが多いようです。本に親しむ生徒が増えるのは、やはり嬉しいものです。あえて言うならば、選ばれている本に海外文学、翻訳書が含まれていないことです。慣れてしまえば、ガイブンも面白く読めるのですがね……

そんな中、十代にガイブンを読んでもらおうというサイトがありました。「10代がえらぶ海外文学大賞」です。これはタイトルこそ「10代がえらぶ」とありますが、最初の推薦は誰でもできるようなので、あたしも何か推薦してみたいと思います。

「2024年に出版された、10代を主人公とする海外(翻訳)文学の中から受賞作品を選考します」という選考基準がありますが、最初は10代で主人公が物語の中で成長して大人になっていくようなものでもOKだそうです。あたしの勤務先の刊行物で言えば、まずは『房思琪の初恋の楽園』ですね。近刊なので選考対象期間には含まれませんが、『ピンポン』も是非読んでいただきたい一冊です。

ちょこちょことやっていただいております

京都大学生協ショップルネ、入り口を入ってすぐ左側、いろいろなフェアやイベントをやっているスペースで、文庫クセジュのフェアを開催中です。もうじき終了になりますので、ご興味がある方はお早めに!

お隣では、法蔵館文庫の創刊5周年フェアも開催中です。法蔵館文庫も、しっかりと棚を作って並べている書店は少なく、ジャンルごとの棚の中に埋もれている書店が多いと思います。こうして一同に並べてみると、やはり壮観です。そして渋いラインナップがたまりません。あたしも何点か家蔵していますが、永らく品切れになっていたものが、この文庫で復活したものもあるので、今後も続いていって欲しいものです。

続いてはジュンク堂書店大阪本店。人文棚のエンドで現代史アーカイヴスを全点並べて展示してくれています。

本シリーズも、多くの店舗では書籍の内容に応じて棚が分かれていることが多いですが、折角のシリーズなので一つところに並べてもらえると嬉しいなあと思っています。棚用のプレートも用意しましたので、よろしくお願いいたします。

さて、そんなわけで今週は関西に来ております。晴れているので傘の出番はありませんが、気温は低いです。風も強いです。ですから、思いのほか寒いです。

今日は外を歩いているときに粉雪が舞っていました。明日以降ますます寒くなるのでしょうか?

何点か選んでいただきました!

書店店頭で行なわれているフェアのほとんどは出版社が企画したものだと思います。一社のフェアもあれば、複数の出版社合同のフェアもありますが、出版社主導のフェアがほとんどのような思います。

書店が独自に企画したフェアだってあるでしょ、という声も聞こえてきますが、もちろん書店員発のフェアもたくさんあります。そういうフェアを発見するととても愉しくなりますし、こちらも勉強になります。

出版社企画のフェアが多いのは、単純に自主フェアを企画(準備)する時間が書店員に不足しているためだと思います。フェアのアイデアを出すまではできても、本を選んで発注する時間が取れない、という声をよく聞きます。

そんな忙しい書店員さん企画のフェアだからこそ熱量も高くて、こちらにも伝わってくるものがあるのでしょう。そんなフェアの一つが写真のフェアです。海外文学フェアです。あたしの勤務先の刊行物も散見されます。嬉しいです。

海外文学はなかなか売れないと言われるジャンルの一つ(筆頭?)ですが、だからこそ海外文学を頑張っている書店を見つけると嬉しくなります。ちなみに、このフェアは三省堂書店成城店です。

選ばれていました

こんなタイトルのチラシが配布されていました。題して「文芸・文庫担当による2024年ベスト10」です。配布されていたのは、紀伊國屋書店小田急町田店です。

選ばれた本が、手書きのポップ付きで並べられていましたが、その中に見覚えのある一冊がありました。岸本佐知子さんの『わからない』です。

ご担当の方の推薦文は、二枚目の画像のとおりです。「笑いを堪えるのが困難」とありますが、それはまさにそのとおりです。

あたしが最初に岸本さんを読んだのは『気になる部分』でしたが、電車の中で読んでいて、途中で本を閉じました。これ以上読んでいたら不審者と思われそうだったからです。それだけ破壊力抜群の一冊です。

コラボフェアはできないでしょうかね?

JR東日本の駅にあるコンビニ「NewDays」は営業回りの途次によく立ち寄る場です。この数年、否、もう十年近くになりますが、食事をするとお腹の調子が悪くなるので、仕事に出ているときは昼食は食べないのですが、やはりお腹が空きますので、パンとかおにぎりのように小腹を満たせるようなものを食べることが多いです。

そんなNewDaysですが、こんなおにぎりを見つけました。「サンドおむすび かつ丼風」です。現在、各店で「関西&北陸フェア」を開催中ですが、その関連商品のようです。NewDaysのサイトを見ますと、北陸のグルメのようです。

かつ丼風とありますが、確かに卵でとじられた豚カツとタマネギが挟まっていて、口の中では確かにかつ丼を食べている気になります。なかなかのボリュームで、小腹を満たすよりも、もう少し満足感が味わえます。

さて、話は変わって年明けに控えたアメリカ大統領の就任式。いよいよトランプ二期目がスタートするのですね。そんなアメリカ社会を知ろうと、こんなリーフレットが出来上がってきました。

写真の左側、ちょっと小さい方がアタシの勤務先で作ったものです。『JFK』『投票権をわれらに』『コーネル・ウェストが語るブラッック・アメリカ』『ワイルドランド』『アメリカ副大統領』そして新刊の『ぶち壊し屋』というトータル3000ページの書籍群を紹介したパンフレットです。

かたや右側のひとまわり大きいのは慶應義塾大学出版会が製作したもので、同会刊の『混迷のアメリカを読みとく10の論点』と『マイナーな感情』を中心としたフェアのためのもので、関連書籍のリストが付いています。リストの中には上掲『ワイルドランド』も挙がっております。

やはりトランプ大統領の再登場でアメリカや世界はどうなるのか、ということに関心が集まっていますが、そんなトランプ大統領を生み出すに至ったアメリカ社会とはいま現在どんな状況になっているのだろうか。そんなところにまで視野を広げて考えられるようなラインナップの本が並んでいます。どうせなら、一緒にフェアをやればよいのかも知れませんね。