湘南にて

久美堂本店でのフェアの模様をご紹介しましたが、ジュンク堂書店藤沢店ではあたしの勤務先の創業110周年フェアが開催中です。

一枚目の画像がその様子です。拡材の一つ、特製しおりが早々となくなってしまったそうで、なかなかの注目度です。ありがたいことです。

最終的に書籍の売り上げがどのくらいになるのか、そちらも愉しみですが、まずは来店されたお客様がフェアに注目していただくの第一です。しおりやリーフレットがよく捌けているというのはよいことではないでしょうか。

そんなジュンク堂書店藤沢店ですが、語学書コーナーの一角では、雑誌ふらんすの創刊100周年フェアも同時開催中です。

こちらはふらんすのれんんさくから生まれた書籍を中心としたフェアとなっています。雑誌のふらんすもなんと創刊100年ですから長い歴史のある雑誌ですね。

抽選で当たる読者プレゼントの応募も順調に伸びているようで、神奈川の湘南方面にお住まいの方であれば、同店で購入いただければ応募ができますので、どうぞよろしくお願いいたします。

元祖・三社祭り

少し前にご紹介した、東京町田の久美堂さんの三社祭り。あたしの勤務先と柏書房、筑摩書房の三社によるフェアですが、これは第二弾でして、その前には別の三社のフェアをやっていたのです。

その元祖・三社祭りは、現在久美堂の本店に場所を変えて開催中です。先日訪問してきました。一階のレジ前で大きく展開中です。

この場所のフェアは既に数年を経過して、各社の文庫や新書のフェアが業界でも話題となり、それが定着して、こんどは単行本のフェアがスタートしたというわけです。

この元祖・三社祭りは岩波書店、みすず書房、亜紀書房の三社です。玉川学園店で展開した後、ここ本店で継続しています。

この三社祭りのフェア台の裏側では、同店のフェアの先駆けでもある岩波文庫のフェアが開催中です。今回は岩波文庫だけでなく、岩波現代文庫もたくさん並んでいるのが眼玉です。画像の左下、白いところが現代文庫です。

それにしても、これだけ岩波文庫が並ぶと壮観ですね。

仮に三社祭と呼んでいます

東京の町田市を中心にチェーン展開している書店、久美堂。その一つ、玉川学園店という店舗が小田急線の玉川学園前駅直結のビルの中にあります。

そこで少し前から、筑摩書房、柏書房、そしてあたしの勤務先三社によるフェアが始まりました。同店のレジ前の一等地で展開中です。

各社30点各3冊(あたしの勤務先は一部アイテムは2点)でスタートしたフェアですが、看板とポップでご覧のように棚を飾っています。地元の方だけでなく、玉川学園の先生も立ち寄り、手に取り、お買い上げいただいているとのことです。

そしてあたしの勤務先の部分を少し大きめに撮ったのが二枚目の画像です。上述したように各三冊、やや高額のものは二冊でスタートしているのですが、フェア開始一週間も経っていないのに残り一冊になってしまっているアイテムが複数あります。なんという好スタートでしょう。ありがたいかぎりです。

このペースで売れるなら、途中で補充をした方がよいのでしょうか。そんな気にさせてくれるフェアです。お店の方と相談したいと思います。

ところで今回の三社によるフェア、あたしたちは勝手に「三社祭」と呼んでいます。「さんじゃまつり」ではなく「さんしゃまつり」です。「三社祭@久美堂」と覚えていただければ嬉しいです。

そして、同店が少し前にリニューアルオープンした時に、みすず書房、亜紀書房、岩波書店の三社でスタートしたフェアの第二弾となります。第一弾の三社祭(仮)は玉川学園店で終了後、町田駅前の本店に場所を変えて継続中です。今回始まったあたしたちの第二弾も玉川学園店でしばらく展開した後には本店へ移動して継続予定です。

第三弾の三社祭(仮)も仕込みが始まっているようですので、沿線の皆さま、是非お楽しみに!

フェアをいくつか……

昨日は、先週の関西ツアーで食べたものをご紹介しましたので、本日は各地の書店でやっていただいているフェアをご紹介します。

まずは、フェアではないのですが、京都大学生協ブックセンタールネに貼られていたポスターです。書籍の10パーセントオフが復活したという告知です。大学生協は、この数年、購入時に現金での割引きではなく、ポイント付加という方式が切り替わった店舗が多かったのですが、京大生協は現金割引も出来るようにしたわけですね。卒業が近い学生はポイントでもらっても使い道がないので、これはよい方法ではないかと思います。

続いては、同じく京都。河原町三条にあるMARUZEN京都本店で開催中の《ニューエクスプレス》フェアです。勤務先の編集部員がみずからエクスプレスでフィリピノ語を勉強した体験記、奮闘記をまとめた小冊子を無料配布しています。

このニューエクスプレス、現在はCD付ですが、徐々に音声ダウンロード版に切り替わっているところです。CD付の方がよいという方は切り替わる前に現行版をお求めください。

次は京都から大阪を飛び越えて兵庫、ジュンク堂書店三宮店の110周年フェアです。同店の2階フェアコーナーで大きく展開中です。

同店のフェアは、こちらが用意していたセットではなく、お店独自の選書となっていますので、リーフレット掲載の商品と実際に並んでいる証跡があっていない部分がありますが、その点はご勘弁くださいませ。

他にも、紀伊國屋書店梅田本店、大垣書店イオンモールKYOTO店でも110周年フェアが開催中なのですが、タイミング悪く写真を撮ることができませんでした。悪しからず。

で、これは自社フェアではありませんが、大阪のMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店で晶文社のフェアが開催中でした。文芸コーナーのエンド台です。あたしの勤務先はニワトリですが、晶文社はサイがイメージキャラクター(?)なんですよね。かつてのうちと同じように写実的なサイですが、110年を迎える頃にはぬいぐるみっぽいものに変わっているのでしょうか。愉しみです。

最後に、こちらはおまけ。

四期生版と五期生版を購入した2025年版の乃木坂46壁掛けカレンダー。6月はこの二人、柴田柚菜(四期生)と井上和(五期生)でした。タイミング的には選抜、アンダーそれぞれのセンターという組み合わせになるのでしょうか。

ちなみに、あたしは四期生ではゆんちゃん(柴田柚菜)が推しメンです。もう一度選抜に復帰することを心の底から願っています。歌唱メンとして運営からも認められているとは思うのですが、五期生に歌えるメンバーが多いため、いまひとつ殻を破れないでいますね。舞台とか演技仕事を目指すというのもよいのではないでしょうか。

壮観ですね

またまた、勤務先の創業110周年フェアのご紹介です。本日は、三省堂書店成城店です。

同店は、先日の紀伊國屋書店横浜店とは異なり、こちらであらかじめ用意していたセットでのフェア展開です。多くのお店では、こういうラインナップでフェアが展開されているはずです。商品としおり、それにリーフレットも並んでいる、オーソドックスなフェアの様子です。

実はフェアのリーフレットで紹介している書籍はセットの書目なので、独自選書の書店の場合は、リーフレットで紹介されている書籍が並んでいないこともあります。そこだけご注意いただければと思います。

さて、三省堂書店成城店は文芸棚のエンド台でフェア開催中です。語学書から人文、文芸、芸術とあたしの勤務先のベスト&ロングセラーが勢揃い、こんな本を出してきた出版社なんだということが俯瞰できるラインナップになっています。

フェア、やってます

全国各地の書店で、と言えるほどの店舗数ではありませんが、この連休あたりから創業110周年フェアが始まっています。今月後半や来月開催の書店もあれば、具体的に日取りは未定ですが、夏や秋に開催予定の書店もあります。

そして写真は5月からスタートした紀伊國屋書店横浜店です。多少のスペースが確保できたので、こちらで作ったセットではなく、30数点を選書しました。隣が魔女と魔女狩りのフェアというのが、あたし的にはポイント高めです。

それにしても、今回のフェアは読者プレゼントがあり、その問い合せもいくつかありました。果たしてどの書店のフェアから当選者が出るのでしょうか。宝くじ売り場のように「この売り場から読者プレゼントの当選者が出ました」といったことをお店の方は語れたら面白いなあ、と思っています。

書店を回っていて見かけたものたち

ここ最近の書店回りで見かけたものを少々ご紹介します。

まずはアカデミア港北店。この書店は入ってすぐのところから何本か、新刊や注目書籍を並べた棚が並んでいます。文芸や人文、社会というジャンルごとに棚が並んでいます。

そんな棚の一つ、社会、政治ジャンルの書籍が並んでいる棚に、あたしの勤務先の刊行物を見つけましたので写真に収めました。こうして見ますと、多謝からも似たようなテーマ、近しいテーマの書籍がたくさん出ているものですね。とても参考になります。

続いては啓文堂書店仙川店。

ここでは創業110周年フェアが開催中です。今回のフェアのセットはそれほど大きなものではありませんので、これくらいのスペースでも開催可能です。と言うよりも、カなりゆったりと並べていただいております。ぎゅっとコンパクトにまとめてしまえば、更に小さなスペースでも開催可能ですが、あまり小さくしてしまうと、フェアをやっている感がなくなってしまうかも知れませんね。難しいところです。

他にも独自の選書だったり、もっとアイテム数を多くしたりした、オリジナルのフェアを開催している書店もあります。勤務先の公式SNSで随時発信していますので、是非ご覧ください。

やっぱり桃が好き!

桃はこの季節の果物ではないと思いますが、コンビニなどへ行くと桃のフレーバーの商品は季節を問わず、一年中置いてあるような気がします。

桃の話題はともかく、三省堂書店の成城店で国書刊行会のフェアが開催されていました。題して「若手編集&営業が推す おすすめ選書フェア」です。同社の若手編集部員、営業部員が選んだ書籍のフェアということです。

フェア台にはこの画像のようなチラシが置かれていました。A4サイズの裏表にビッシリと、どうしてこの書籍を推しているのか、熱い思いがほとばしっています。こんな熱い編集と営業の両輪で国書刊行会は運営されているのですね。見倣いたいものです。

否、見倣いたいではなく、見倣わなくてはなりませんね。振り返ってみれば、若いころは、あたしももう少し熱い情熱を持って営業をしていたのかも知れません。そんな灯が消えてしまったのはいつのころでしたでしょうか。

そして話題には桃に戻ります。

あたしのカバンの中に入っているものです。のど飴もモモ味、MINTIAもモモ味、XYLITOLガムもモモ味という、これでもかというくらいの桃尽くしです。特にMINTIAはカバンの中に入れていると桃の香りが漂うので、それだけでテンションが上がってきます。

ちなみに、香りと言えばあたしのカバンは霊によって匂い袋が入っているのですが、この桃尽くしのポケットには匂い袋は入れておりません。香り同士がぶつかり合うようなことはございませんので、ご安心ください。

あれもこれも収集してきました!

先週の月曜から金曜まで、四泊五日の関西ツアーで手に入れた拡材をご紹介します。

まずは京都の出版社、法蔵館が刊行している法蔵館文庫の創刊5周年記念冊子です。刊行全点目録といった内容の冊子です。あちこちの書店でこのフェアを開催しているのを目撃しました。

法蔵館文庫も80点近い刊行点数になっているのですね。版元品切れの名著を、この文庫で復刊してくれてとてもありがたいと思っています。文庫・新書のコーナーに法蔵館文庫の棚を常設しているとことは少ないと思いますが、むしろ人文書コーナーで単行本に交じって並んでいることが多い文庫ですね。

続きましては、京都大学学術出版会西洋古典叢書創刊20周年の記念冊子です。後半には刊行予定目録が載っていますが、前半には「西洋古典への誘い」としてギリシア・ラテンの概論が載っています。

また巻末には系譜や地図など、西洋古典を知るためにとても役に立つ資料が載っています。2017年11月に発行の非売品ですが、この内容の冊子をタダで配布してくれるなんて、太っ腹な出版社ですね。

あと二年もすると、創刊30周年ですね。また新しい冊子が作られるのでしょうか。ここに載っている刊行予定書目のうち何点が刊行されているのでしょうか。とても愉しみです。

次は大修館書店から刊行されている『世界28言語図鑑』の刊行記念フェアのチラシです。折り畳まれた両面に27言語の魅力や面白さなどが載っています。このチラシにスペイン語がないのはなぜなのかわかりませんが。こういう本、あたしの勤務先でも作れないものかなあと思いながら眺めていました。

それにしては世界にはいろいろな言葉がありますね。《ニューエクスプレスプラス》シリーズでも「○○語は出てないのですか?」といったリクエストを時々受けますが、あとはどんな言語が待たれているのでしょうか。

最後はちょっと毛色が変わって、BFCの説明チラシです。BFCとは何かと言いますと、「BOOK FAIR CHAMPIONSHIP」のことです。「全国の書店員が日本で一番面白い書店フェアの企画を競い合う王座」なのだそうです。

たぶん多数応募があった中から、先月にはベスト10が発表されたところのようです。知っている書店もありましたが、訪問したことない書店のフェアも多数含まれていました。あたしが行ったことないだけで、全国の書店では工夫を凝らしたフェアをやっているのですね。

たぶんこの10フェア以外にもたくさんの面白そうなフェアがたくさんあることでしょう。未訪問の書店にも機会を見つけて是非行ってみたくなりました。

ティーンエイジャーにガイブンを!

関西ツアーで訪れた書店でこんなチラシが配布されていました。「中高生におすすめする司書のイチオシ本」とあります。フェアも開催されていました。このフェアや、そもそもの選書を主催したのは「京都府私立学校図書館協議会司書部会」とあります。学校の司書の方が協力して選んだのでしょう。

表紙にはさらに「2023年11月~2024年10月に発行された本」が対象とあります。よく見ると「2024年版」と書いてあるので、ここ数年毎年行なわれているのでしょう。そう言えば、埼玉県でも司書の方が選んだフェアってやっていましたね。

司書の方が頑張っている学校は図書館も多くの生徒が集まり賑わっているところが多いようです。本に親しむ生徒が増えるのは、やはり嬉しいものです。あえて言うならば、選ばれている本に海外文学、翻訳書が含まれていないことです。慣れてしまえば、ガイブンも面白く読めるのですがね……

そんな中、十代にガイブンを読んでもらおうというサイトがありました。「10代がえらぶ海外文学大賞」です。これはタイトルこそ「10代がえらぶ」とありますが、最初の推薦は誰でもできるようなので、あたしも何か推薦してみたいと思います。

「2024年に出版された、10代を主人公とする海外(翻訳)文学の中から受賞作品を選考します」という選考基準がありますが、最初は10代で主人公が物語の中で成長して大人になっていくようなものでもOKだそうです。あたしの勤務先の刊行物で言えば、まずは『房思琪の初恋の楽園』ですね。近刊なので選考対象期間には含まれませんが、『ピンポン』も是非読んでいただきたい一冊です。