リーフレット

本を売るためにはポップやミニ看板など、いろいろな拡材を作りますが、その一つにリーフレットがあります。しっかりと印刷されたものほど堅苦しくなく、自社のプリンター、コピー機でちゃちゃっと作った感のあるリーフレットは、それでも本の個性がよく表われるものです。

そんなリーフレットをいくつか手に入れたのでご紹介します。

まずは完全版の刊行が業界のニュースにもなった『薔薇の名前』です。上下巻の巨冊の世界を理解するためのよき参考となるリーフレットです。

コピー用紙を二回折っただけの簡易なものですが、『薔薇の名前』を買った人なら是非手に入れて損はないリーフレットです。

続いては、昨秋、複数社で取り組んだハン・ガンフェアのリーフレットです。こちらはしっかりとデザインされ、きちんと印刷されたものですが、それでも用紙を山海折っただけのものです。

ハン・ガン作品の見取り図なども出ていて、ハン・ガンファン必携のリーフレットになっています。もちろん、あたしの勤務先の刊行物も載っています。

最後は早川書房のノンフィクション文庫のリーフレットです。いや、これはホッチキス留めされているので、リーフレットと言うよりは小冊子でしょうね。いやいや、そもそもリーフレットと小冊子の違いって何でしょう。

この小冊子にはハヤカワ・ノンフィクション文庫の五冊が取り上げられ、解説を施されています。創立80周年記念フェアの一環として作られたもののようです。

こういうリーフレットや小冊子、やはり店頭に置いてあると貰ってきてしまいがちです。たぶん本が好きな方、本屋によく行かれる方であれば、この気持ちわかっていただけるのではないでしょうか。

三社フェアも第何弾でしょうか?

東京の西の郊外、小田急線沿線にお店を展開している久美堂。その本店で始まったフェア、最近は三社フェアとして玉川学園店で開催した後に本店へ移動して継続するというのがパターンです。

あたしの勤務先も昨年フェアに参加しましたが、その後もこのフェアは続いています。ただし昨年の後半はレジ前のフェアコーナーがカレンダーに占拠されていたのでしばらくお休みしていましたが、年が明けて行ってみたら、次のフェアが始まっていました。

今回は河出書房新社、青土社、作品社の三社のフェアが絶賛開催中でした。河出書房はともかく、青土社の作品社の本は、ふだんはあまり置かれていないと思うので(失礼!)、こうやって目に触れる機会を作ってもらうとお客さんにとっても新鮮なのではないでしょうか。

その玉川学園店ですが、三社フェアの反対側では講談社学術文庫の全点フェアが開催中でした。これだけ学術文庫が並んでいるのは壮観です。都心部の超大型店でもないと、これだけ学術文庫が並んでいる棚は見かけないです。

近隣のお客さんだけでなく、同店は玉川大学の教職員、学生さんも立ち寄るでしょうから、好きな方にはたまらない棚になっているのではないでしょうか。

話は戻って三社フェアです。青土社の棚のところにこんなチラシが置いてありました。

「青土社入門 ロングセラー 12選」として創立以来のロングセラー書籍12点が紹介されています。今回のフェアで並んでいるのがこの12点なのでしょう。一つ一つ確認したわけではありませんが(汗)。

折り畳まれたチラシの裏面には、こんな口上が書いてありました。青土社と言えば、『現代思想』と『ユリイカ』を中心に、哲学思想ジャンルで意欲的に本を刊行し続けているという印象があります。

とはいえ、この口上を読むと、哲学思想だけではなく、幅広いジャンルを手掛けていることがわかります。あたしには難しくて、高嶺の花のようなし書籍が綺羅星のごとく、というイメージです。

三社フェアのお隣、作品社も知的な、高尚な感じの本をたくさん刊行しているイメージです。河出書房もここ最近は読みたくなるような海外文学の作品をたくさん刊行しています。この三社に講談社が学術文庫が加わって、なかなかすごいことになっていますね。

本屋ですが、出版もやっています。

本日のダイアリー、タイトルを見てすぐにわかる方は相当本屋が好きな方で、しばしば本屋にも足を運んでいる方ですね。

はい、少し前にダイアリーでも触れたと思いますが、紀伊國屋書店のフェアの惹句です。紀伊國屋書店と言ってもその出版部の方です。いろいろな書店で、それこそ紀伊國屋書店でなくとも、このフェアをやっているのを見かけます。

そして、たまたま訪れた書店でもフェア開催中でして、そこに置かれていたのがこのしおりです。三種類と言いますか、三色と言いますか、三つ置いてありました。出版部70周年のロゴと、フェアの惹句があしらわれた方が表なのでしょうか、それとも裏なのでしょうか。

ひっくり返しますと、二枚目の画像のようなデザインです。70年を三つに分け、その時期に刊行された書籍を並べた写真が使われています。ウェブサイトのトップ画像のようにも見えますね。

それにしても、こういうグッズ、あたしの勤務先でも頭を悩ませています。販促グッズ、アメニティですから無料で配布します。タダからいい加減なものでよいのかというと、むしろその逆で、タダからこそセンスが問われるのです。

そんな中、書店で聞くとこういうしおりはとても重宝されるようです。昨今は文庫や新書にしおりがないものが多く、レジでしおりが欲しいという声も多いのだとか。置いておき、自由にお持ちくださいであれば、書店員の手間もかかりませんし、お客様にも喜ばれ、一石二鳥です。あたしの勤務先でもしおりを作ったことがあります。

キティちゃんがこんなコラボをしているなんて!

東京の西の方、都心からだとほぼ一時間のところにある都立大学。かつては都立大学、その後アホな政治家のせいで首都大学東京に名称が変更になっていた時期がありましたが、現在はまた都立大学という名前に戻っている大学です。

交通手段としては京王線の南大沢駅を降りたら、ちょっと距離がありますが目の前にあります。南大沢と言えば三井のアウトレットパークで知られているかもしれませんが、都立大学の方が先です。

その都立大学の生協で、あたしの勤務先のフェがスタートしております。来年2月まで、年末年始休暇を挟んでの開催です。

その都立大学生協で、こんなフェアも開催中でした。少し前にこのダイアリーでも紹介した選書フェアです。中央公論新社の中公選書と新潮社の新潮選書が並んでいます。でも左の写真をよーく見てください。

新潮と中公の選書が並んでいる、その上の棚に筑摩書房の筑摩選書が並んでいます。担当の方に伺うと別の場所でやっていたフェアだったらしいのですが、場所を変更する時に同じ選書だから一緒にしたとのこと。

二社の相乗効果どころか、三社のトリプル効果が期待できます。どちらにとってもよい結果になるのではないかと思います。

そして都立大学生協を離れて、多摩センター駅のホームでこんな看板を見かけました。キティちゃんのコラボ看板ですが、こんなコラボまでやっているのですね。

そもそも多摩センターはピューロランドがあるので、駅の内外がサンリオのキャラクターで飾られています。あっちこっちにサンリオのキャラクターがスマホで写真を撮っている人をよく見かけます。

それにしても、ご当地キティでいろいろなものとコラボしていたキティちゃん、現在はこんなコラボをしているのですね。ブレマイって書いてありますけど、それって何ですか? あたしはまるで知らないのですが……

30年以上前の作品だとは信じられない!

少し前に役者の岸本佐知子さんをお連れして、サイン本を作りに行った紀伊國屋書店小田急町田店。そこでは毎月のように、ちょっとしたテーマで文芸書や文庫を集めたフェアをやっていて、本好きの中で密かに楽しみにしている方も多いようです。

いま開催中なのがご覧のようなフェア。題して「文芸・文庫担当者による2025年下半期ベスト10」です。どんな作品が選ばれているかと言いますと……

金原ひとみ『マザーアウトロウ』(U-NEXT)/金原ひとみ『YABUNONAKA』(文藝春秋)/朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』(日経BP)/古賀及子『私は私に私が日記をつけていることを秘密にしている』(晶文社)/柴崎友香『帰れない探偵』(講談社)/マーガレット・アトウッド『ダンシング・ガールズ』(白水社)/梅﨑実奈『鴉は硝子のフリルで踊る』(河出書房新社)/小川洋子『続 遠慮深いうたた寝』(河出書房新社)/大崎清夏『いいことばかりは続かないとしても』(河出書房新社)/ゲアダルーペ・ネッテル『一人娘』(現代書館)

順位は付けていない10作品です。情けないことに、あたしが読んだことがあるのは『帰れない探偵』だけです。確かに面白い小説でした。面白いだけでなく不思議な読後感でした。

そして訳者訪問があったことがどれくらい効果があったのかはわかりませんが、『ダンシング・ガールズ』もランクインしています。ありがたいことです。

せっかく撮らせていただいた写真がピンボケなのはご愛嬌として、本書は30年以上前に発表された作品なのですが、最近の新作と言われても信じてしまうほどの作品です。こんな作品を30数年前に書いていたアトウッド、恐るべし。

担当さんのコメントに応えるわけでは、あたしもこの本を復刊できてとてもよかったと思っています。

三社フェアは人文会会員社でした

このダイアリーでも以前にご紹介した、東京の町田にある久美堂本店の三社フェア。現在はどんな三社で開催中なのかと覗いてみましたら、なんと人文会会員の三社が揃ってフェア開催中でした。

その三社とはご覧のように、春秋社、創元社、晶文社です。すべてサ行で始まる会社ですね。それを意図していたのか、たまたまの偶然なのか、あたしには判断する材料はありません(笑)。

それにしてもこの三社フェア、定着してきましたね。お客様も「次はどの出版社だろう?」と楽しみにしているのではないでしょうか。書店の棚には限りがありますから、ふだんはなかなか並べられないような本が、フェアだからこそ並んでいる。読者にはたまらない体験ではないでしょうか。

そんな三社フェアと背中合わせで開催中なのが朝日文庫のフェアです。こちらの文庫や新書のほぼ全点フェアもスタートして何年になるのでしょう。完全に久美堂の名物として、地元のお客様だけでなく、出版界でも知られたフェアになりましたね。

あたしの勤務先も三社フェアには参加しましたが、いつかは文庫・新書のほぼ全点フェアにも声をかけてもらいたいものです。とはいえ、出せるものも限られた中小出版社ではありますが……

そんな小田急線沿線の営業、町田の一つ先、相模大野駅の改札を抜けた先の広場に大きなクリスマスツリーが出現していました。あたしの記憶が正しければ、毎年出現しているはずです。

ツリー本体やデコレーションが毎年変わっているのか、それとも毎年使い回しなのか、そんなことはわかりませんが、毎年きれいに飾られているのを眺めているような記憶があります。たぶん過去にも写真を撮ったことがあるはずです。

多くの人が立ち止まってツリーを見上げ、そしてスマホを取り出して写真を撮っていました。少し離れないと上から下まで入らないくらい大きなツリーです。

脱線しながら?

書店回りをしていたら、店頭でシェイクスピア関連の書籍を集めたフェアをやっているのを見かけました。その棚のところに置いてあったのが画像の小冊子(パンフレット)です。

北村紗衣さんのセレクションによる「シェイクスピアを楽しむためのブックガイド」です。頭には「脱線しながら」とまで書いてあります。

シェイクスピアの翻訳はいくつか出ていますが、ちょっと視点を変えた選書になっています。朝日出版社から発売された北村さんの『学校で教えてくれないシェイクスピア』刊行記念のフェアのようです。

選ばれている16冊の中に、あたしの勤務先の『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』も選ばれています。これは北村さんの著作になります。

昔の名前で出ています?

もう行ってきて一週間になろうというのに、相変わらず金沢旅行のことばかり書いているので、ここらで心機一転、ちゃんと仕事をしていることを示すかのようなことを書きたいと思います。とはいえ、先週の今ごろは金沢で兼六園にいたのか、夕飯を食べに行く前でのんびりしていたのか、などと思い出してしまうのは致し方ないところです。

というわけで、業界のニュースでも大きく取り上げられているのでご存じの方も多いかと思いますが、東京の啓文堂書店府中本店が紀伊國屋書店府中店に変わりました。

啓文堂書店がチェーン全体で紀伊國屋書店になったので、それに伴う屋号変更の第一弾です。よりによって啓文堂書店の本である府中本店が一番最初に変わるとは驚きです。それを記念してなのでしょうか、同店で紀伊國屋書店のフェアが行なわれていました。

意外と知られていないのかもしれませんが、紀伊國屋書店は本屋ですが、出版社でもあるのです。その出版社としての紀伊國屋書店のフェアです。

そのお隣では晶文社のフェアが大きく開催中です。創業65周年のフェアなのですかね。並んでいる書籍全点にポップが付いていますし、既に売り切れてポップだけが置かれているアイテムも散見されました。

それにしても紀伊國屋書店府中店と言えば、かつて存在したのをご存じの方はいらっしゃるでしょうか。府中駅の南口、現在は喜久屋書店が入っているビルが、かつては伊勢丹府中店でして、その中に紀伊國屋書店が入っていたのです。伊勢丹府中店の閉店と紀伊國屋書店府中店の閉店、どちらが先立ったのか、あるいは同時だったのか、もう記憶が定かではないのですが、そういうわけで紀伊國屋書店府中店と聞くと、啓文堂書店が名前を変えたと言うよりも復活したという印象を受けてしまうのです。

駅ビルに啓文堂書店が出来、百貨店の退潮もあって紀伊國屋書店が閉店となり、府中では啓文堂書店の一人勝ち状態になっていたわけです。しかし時は流れて啓文堂チェーンが紀伊國屋チェーンと一緒になり、紀伊國屋書店を追いだしたはずの啓文堂が紀伊國屋になってしまうとは、治乱興亡、盛者必衰といったところでしょうか。

さて、金沢旅行が終わって日常の労働が戻ってきたあたしですが、その疲れを癒すかのように注文しておいた、与田祐希卒業コンサートのブルーレイが届きました。このコンサート、与田ちゃんの盟友、桃子がサプライズ登場したのが話題でしたよね。これはなんとも胸アツの演出ではないでしょうか。あの頃の泣いてばかりだった「よだもも」が懐かしいですね。

桜の森の満開の下

タイトルがカッコイイ作品ってどんなのがある? 営業に行った時に店頭で聞かれたのは何ヶ月前のことでしょうか。タイトルがカッコイイ小説を集めたフェアをこんどやるんだ、と教えてもらいました。

タイトルがカッコイイと言っても、それは人によって感じ方が違うし、完全な主観の問題です。だからある意味、何でもアリと言ったらアリなのかも知れません。もちろん内容と装丁と相俟ってタイトルが格好よく見える、感じられるものもあると思います。

そんなこんなでどんな本を選ぶかな、と思っていたら、いよいよそのフェアが始まるということを聞きました。冊子もできたということなので一部いただきました。それが右の画像です。フェアのタイトルは「タイトル魂」です。

表紙をめくると「開催の辞」が載っています。なんと559作品が集められているようです。もちろん(自画自賛?)、あたしの勤務先の刊行物も何点か選ばれております。順当に選ばれたものもあれば、へぇー、こんなのを選んでくれたのかとちょっと驚かされたものもあります。

たぶんこの週末からスタートだと思いますので、ご興味がおありの方は新宿東口へ足をお運びください。ちなみに、あたしは読んだことはないのですが(汗)、昔から坂口安吾の「桜の森の満開の下」というタイトルに惹かれます。桜が好きだからかもしれませんし、西行の辞世「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」が好きだからなのかもしれません。

本店で開催中です

少し前にこのダイアリーでご紹介した、久美堂玉川学園店の三社祭(柏書房、筑摩書房との三社合同フェア)ですが、少し前から町田駅前の本店へ移動して開催中です。

というわけで、同店を訪問してきました。このフェアは一階のレジ前という一等地どころか、特等地で開催されています。

お話を聞いたところでは既に補充をした銘柄もあるとのこと。玉川学園店とはまた異なる客層だそうで、売れ方にどういう違いが出るのか愉しみでもあります。

そして、この三社祭の裏側では、いやこちらが表なのでしょうか、まあ、どちらでもお店のいちばんよい場所であることに変わりはありません。

そこでやっているのは、ご覧のとおり、集英社新書の全点フェアです。横の方でちっちゃく岩波文庫のフェアも同時開催です。

この場所での文庫、新書の全点フェアをいろいろと見てきましたが、集英社新書は初めてではないかと思います。間違っていたらごめんなさい。集英社新書も興味深いタイトルが多いシリーズですよね。