民度 分極化時代の日本の民主主義

民度
分極化時代の日本の民主主義

善教将大 著

人々の生活や文化程度、民主政治への成熟度を意味する民度。本書は民度をキーワードに、日本の政治の現状を描く。さまざまなデータや方法論から、投票参加、党派性、投票行動、若年層の行動、テレビ・新聞といったマスメディアや、大きく擡頭するソーシャル・メディアの影響などをトピックとして取り上げ分析。日本人の政治意識・行動を追う。いま世界で危機に瀕する民主主議。分断とポピュリズムの波は日本まで来たのか。その「現在地」を描き出す。

2025年11月12日

シン・関ヶ原

シン・関ヶ原

高橋陽介 著

私たちが知っている「関ヶ原の戦い」とは、江戸時代に各地で編纂されたさまざまな史料を、明治になってから帝国陸軍参謀本部が集約し、再構築したものである。そして、これをもとに「国民的作家」司馬遼太郎が創作した長編歴史小説『関ヶ原』によって、日本人の「関ヶ原像」が決定づけられ、いまもなお、多くの人々を魅了しつづけている。

2025年11月11日

ナイフ投げ師

ナイフ投げ師

スティーヴン・ミルハウザー 著/柴田元幸 訳

どうぞこれ以降はご静粛に願います──。天才的な腕前を誇るナイフ投げ師が、私たちの町にやってきた。その見事な投げ技に、私たちは拍手を贈る。しかし夜が深まるにつれ、客席には静寂が満ち……。少女の集会、自動人形、空飛ぶ絨毯(じゅうたん)。ミルハウザーの世界を生きるひとびとは、精密な文章によって現実から飛翔する。О・ヘンリー賞受賞作ほか、濃密にして研ぎ澄まされた十二篇。訳者あとがき=柴田元幸/解説=藤野可織。

2025年11月11日

あずかりっ子

あずかりっ子

クレア・キーガン 著/鴻巣友季子 訳

赤ちゃんが生まれるまで、ひと夏の間、親戚の家に預けられた少女。怒らず優しく接してくれる親戚との生活は初めて知る愛に満ちていた。だがこの夏もやがて終わりの時が――映画「コット、はじまりの夏」原作。感情の深みを驚くほど静かに描き出す著者の代表作。

2025年11月11日

やりなおし世界文学

やりなおし世界文学

津村記久子 著

もういいかげん、ギャツビーのことを知る潮時が来たようだ――。いつかは読みたい、けれどなんだか敷居が高い古典名作の数々。国も時代も文化も違うそれらの世界は、自分と同じような悩みや、新しい友達のような登場人物や、生きるうえで勇気が持てる姿勢に満ち満ちていた! 『灯台へ』『ペスト』『カラマーゾフの兄弟』など、全92作の魅力をふだん使いの言葉で綴る、軽やかで愉快な文学案内。

2025年11月5日

ニュース嫌い SNS選挙とメディア不信の深層

ニュース嫌い
SNS選挙とメディア不信の深層

プチ鹿島 著

著者は大統領選に沸くニューヨークや、台湾にまで足を伸ばす。それなのに「ニュース嫌い」!? どうしてなのか? 日本と世界には絶望的なニュースが、あふれているから? マスメディアが信用できないから? どちらも「イエス」かもしれない。でも、理不尽な選挙がまかり通り、デマを拡散するSNSを放っておいていいのだろうか?

2025年10月30日

民主主義の死角 つくられた高齢者と若者の分断と対立

民主主義の死角
つくられた高齢者と若者の分断と対立

鵜飼健史 著

「高齢者から選挙権をはく奪すべきだ」─若者からそんな声が出始めている。背景にあるのは高齢者が多数を占めるシルバーデモクラシーだ。若者と高齢者の分断をどう解決すべきか。新進気鋭の政治学者が政治と年齢を巡る政治哲学を展開する。

2025年10月30日

言語学者、生成AIを危ぶむ 子どもにとって毒か薬か

言語学者、生成AIを危ぶむ
子どもにとって毒か薬か

川原繁人 著

生成AIと人間の言語システムには、決定的な違いがある─それにもかかわらず、今、言語習得過程にある子どもたちに「おしゃべりする生成AI」が手渡されようとしている。2児の父でもある言語学者が、切実な危機感を込めて警鐘を鳴らす。

2025年10月30日