雑誌が売れなくなった、新聞を購読している家庭が減っていると言われて久しいです。雑誌の退潮はこの業界にいれば誰でも知っていることでしょう。新聞も、わが家の近所で購読しているのは数軒だけだと思います。
本も売れなくなったとはいえ、まだ踏ん張っていますが、新聞・雑誌などの情報系はスマホなどで閲覧するネットに押され、先の見通しは相当厳しそうです。ネットでは得られない情報を提供できないとダメなのでしょう。
そんな中、数日前の新聞に「図書新聞」終刊のニュースが載っていました。来年の3月まで、年度末の区切りで幕を下ろすのでしょう。
そして本日の紙面には「日本古書通信」が年内で終わるというニュースが載っていました。どちらも業界紙的なもので世間一般的な広がりはないものの、それだからこそ業界内ではしっかり購読されていたと思うのです。それが終わってしまうとは……
売れる売れないとは別に、紙媒体で作り続けるための経費(紙代、印刷代、配達費など)が高騰し、採算が合わなくなってしまったのでしょう。しかしウェブ版もやめてしまうとは残念です。
そう言えば朝日新聞も、土曜の夕刊が先日からなくなりました。これだけの人口を抱える東京ですら夕刊をやめるというのは紙媒体全体がオワコン化していることの第一歩なのでしょう。この波が書籍にまで波及するのに、あとどれくらいの時間が残されているのでしょうか。



