もう少し在庫を充実させて欲しいと思うのですが

少し前に、ネットの買い物はヨドバシカメラを使うことが多いと書きました。十数年前(?)から書籍も販売するようになり、あたしとしてはますます便利に使っております。

なにせ定価販売が基本の書籍は値引き販売ができませんので、あとはポイント還元というサービスを競うしかありません。もちろん配送料も肝心です。その点、ヨドバシカメラの通販は、ポイントカード会員であれば10%のポイントが還元されますし送料も無料なので、他の通販サイトよりはるかにお得なのです。

しかし、惜しむらくは在庫がやや貧弱なのです。アマゾンや楽天ブックスに比べると、新刊の発注数がそもそも少ないのか、なかなか販売可能状態にならないものが多いです。コミックやラノベのようなものは他と比べてどうなのかわかりませんが、あたしが読みたい、買いたいと思っている海外文学とか教養系新書についてはもう少し頑張ってほしいものです。

専門書に関しては、アマゾンもろくに在庫していないので、これに関しては痛み分けだと思いますが、一般書に関してはもうひと頑張り、奮起を期待します。

というわけで、掲げた図版はヨドバシの通販サイトで作品社の《台湾文学ブックカフェ》を検索したところです。全三巻のシリーズで、昨年刊行された第一巻は在庫がありますが、既に刊行されている第二巻はいまだに取り扱いができていません。ひと月後に刊行予定という第三巻も予約が取れる状態になっていません。これでは顧客は逃げてしまいますよね……

読書の輪が広がる?

《エクス・リブリス》の新刊『スモモの木の啓示』は、もうご覧になりましたでしょうか?

イラン・イスラム革命に翻弄される一家の姿を、13歳の少女バハールの語りで描く。亡命イラン人作家による魔術的リアリズムの傑作長篇。

という公式サイトの内容紹介にありますように、本作品の舞台はイランです。イスラム革命やホメイニ師といった言葉、単語は、あたしくらいの世代ですと辛うじてニュースで聞いて知っているものですが、若い方ですと興味を持っていない限りよくわからない世界の話かも知れません。

いや、単語を聞いたことがある程度のあたしだって知っているとはとても言えたものではありませんが、それでも海外小説を読むことの愉しみは、そういう知らない世界や国のことを知ることができる点です。醍醐味と言ってもよいでしょう。

ただ、海外小説が苦手という方の多くは、そういった未知の国、よくわからない地域のことをイメージできない、気候や風土、文化や歴史的な背景を知らないので、小説の内容が理解できない、といったことから海外小説を敬遠しがちだと思います。

もっともだと思います。ただし、そんな予備知識がなくたって、読み慣れてくると自然と愉しめるようになるものです。そして、むしろ知らないことが出てくると、そこに興味を覚えるものです。たとえば今回の『スモモの木の啓示』であれば、手近なところでは平凡社新書の『イラン』などがよい参考資料になるのではないでしょうか?

こんな風に、一冊の本から次への本へとリレーしていくのも読書の楽しみだと思うのですが、如何でしょう?

奥付裏広告の使い方

今日は、元乃木坂46のいくちゃんこと、生田絵梨花の25歳の誕生日です。おめでとうございます。

と、そんな情報はさておき、平凡社新書から『津田梅子』が刊行されました。

あたしは東京の郊外、小平市に住んでいまして、それほどご近所というほどではありませんが、近くに津田塾大学があるので、やはり津田梅子と聞くと多少は気になります。

実は津田梅子については簡単な伝記的なものを読んだことがありまして、それが写真の左側、『明治の女子留学生』です。こちらも平凡社新書です。

新書をよく買う方はご存じだと思いますが、平凡社新書は途中でカバーのデザインを変えたので、こんな違いますが、同じ平凡社新書なのです。

ところで、今回の『津田梅子』の奥付裏広告には、最近の平凡社新書が紹介されていて、『明治の女子留学生』は載っていません。広告効果としてどれが正解なのでしょう?

『津田梅子』を買う人なら『明治の女子留学生』にも興味を示してくれるだろうと考えて広告を載せるべきなのか、あるいは『津田梅子』を買うような人なら『明治の女子留学生』は既に持っているだろうと考えて、あえて他の書籍の広告を載せるべきなのか。難しいところだと思います。

本のある暮らし

街中で無料配布されている雑誌と言えば、アルバイト・仕事情報誌と住宅情報誌があると思いますが、営業回りの途次、その一つ、住宅情報誌の表紙が気になったので手に取ってしまいました。

《魅惑の図書館 本のある街》という一際大きな文字に目が惹かれました。取り上げられているのは以下の街と図書館です。

海老名・海老名市立図書館、武蔵境・武蔵野プレイス、王子・北区中央図書館、上板橋・板橋区立中央図書館・いたばしボローニャ絵本館、南柏・流山市立木の図書館、大和・大和市文化創造拠点シリウス、大宮・大宮図書館、東所沢・角川武蔵野ミュージアム、新江古田・東京子ども図書館、亀有・ミッカ、上野・国立国会図書館国際子ども図書館です。

その他に「図書館付マンション」も紹介されてて、それはメイツ深川住吉、ルピアコート大宮ザ・ゲート、ザ・パークハウス新浦安マリンヴィラ、クレストプライムレジデンスです。そういう施設を併設したマンションがあるのですね。ただ、あたしはどちらかというと、やはり好きな本は手元に置いておきたいタイプなので、わが家の近所に小さな市立図書館がありますが、滅多に行くことはありません(汗)。

そして本と言えば、ちくま新書の『人類5000年史』の第四巻がようやく発売されました。著者である出口さんの体調不良で刊行が一年近く延びてしまいましたが、無事に刊行されて嬉しいです。

ただ、既刊三巻に比べ、この第四巻は少し薄いような気がします。もともとこのくらいの分量だったのか、やはり出口さんの体調不良が影響しているのか、前者であればよいのですが。

そしてこのシリーズは全五巻のはずですから、第五巻の刊行が待ち遠しいです。いつごろ刊行になるのでしょうか。やはりまた一年後になるのでしょうか。それよりも出口さんの健康がまずは大事なことですけれど。

そんなちくま新書ですが、わが家の書架の一画、「ちくま新書」コーナーはこんな感じです。白を基調とした装丁(カバー)に白い書架が映えていると言ってよいのでしょうか(笑)。

「ちくま新書」って、読みやすくて軽いノリの部分と歯応えのある重厚な部分とのバランスがよいと思います。興味深いテーマのものも多いですし、時代の諸相をうまく捉えた一冊を多く出しているという印象を持っています。

いつかはノーベル文学賞を!

閻連科の『年月日』が「Uブックス」になります。

同作は、他の閻連科作品とはちょっと作風が異なり、痩せた大地で懸命に生きる農民の力強さが描かれています。いや、力強いのでしょうか。むしろ、為す術もなく自然に翻弄されるだけの存在にも感じられます。

それでも懸命に生きている、生きようとしていることは感じられます。そして、そんな主人公の農民以上に心を打つのは、主人公に寄り添う盲目の犬です。動物、特にイヌが好きな人にとって本作は、涙がちょちょ切れる感動作です、間違いありません。

そんな閻連科の作品、日本では比較的よく紹介されていると思います。わが家の書架にも閻連科コーナーと呼べるような一角があります。

たぶん閻連科作品の邦訳はすべて揃っているのではないかと思います。いつの間にか買い揃えていて、そして全部読んでいます。

日本で閻連科と言えば『愉楽』が代表作になるのでしょうか。確かにこういった奇想天外なストーリーの長篇が一つの特徴ではあると思います。しかし、あたしは『年月日』のような枯れた味わいの作品も大好きで、『黒い豚の毛、白い豚の毛』も捨てがたい魅力を備えた短篇集ではないでしょうか。

新書らしいか否かはともかく……

先日、講談社現代新書の『遊廓と日本人』について、内容や分量があたしの考える新書らしい新書だと書きました。

その発言(記述?)と矛盾するのかしないのか、あたしにもよくわかりませんが、最近読んで面白かったと言いますか、非常に勉強になった新書を一冊ご紹介します。

それは、岩波新書の『ユーゴスラヴィア現代史 新版』です。

「新版」と付くくらいですから、旧版と言いますか、元版というものがあったわけですが、不勉強にしてあたしはそちらを読んでいません。たぶん、かつてのあたしはそこまでバルカン半島に興味を持っていなかったでしょう。

「ヨーロッパの火薬庫」という呼び名は、世界史でも習うので学生のころから知っていましたが、なぜ火薬庫なのか、どういう紛争が絶えず起こってきたのか、まるで知らずに「火薬庫」の名称だけを知っていたわけです。

その後、ユーゴスラビアという国の解体、聞いたことがあるような、ないような国の名前をニュースで知るにつけ、一体全体どうなっているのか、という疑問が頭の片隅に残っていました。

たぶん、ソ連が解体してロシアをはじめとしたいくつかの国ができたことが個人的にもきっかけになっているのでしょう。当時は、勤務先の仕事でヨーロッパ各国の地図をパソコンで描くことが多く、学生時代に存在した国がなくなっていたりして、多少の混乱を感じていたことも影響していると思います。

そんなこんなで悶々としていた時に知ったのが本書です。一回読んだだけでユーゴの歴史を知ったつもりにはなりませんが、セルビアやクロアチア、コソボやマケドニアなど、名称とどのあたりにある国なのかだけは知っていたような国々の興亡が非常にわかりやすくまとめられていました。こんな本を待っていたと思いました。

岩波新書の編集部の方、次はこんな調子でチェコの現代史の新書をお願いします。

新書らしい新書だなあと思いました

コロナが落ち着いてきた東京のハロウィン。例によってテレビの情報番組は渋谷の様子を伝えていました。

こんな時に渋谷へ出かけて行くなんて信じられないと思っていたら、「数年前のこの日」としてOneDriveがこんな写真を出してきてくれました。喫茶店で美味しいスイーツを食べている写真ですが、この日の晩(夕方?)に丸善&ジュンク堂書店渋谷店でトークイベントがあり、それを聞きに行ったのでした。

書店が入っている東急百貨店のトイレに「ここで着替えないでください」という貼り紙があったのですが、最初は意味がわからなかったのも自分がもう若い感性とは無縁だということの証左でした。駅までの帰り道は予想どおりの人混み、もうこんな日の渋谷に二度と来るものか、と思ったものです。

閑話休題。最近読んだ現代新書です。『遊廓と日本人』です。

読み始めてじきに感じたのは、非常に新書らしいなあということです。

人によって新書に対するイメージがあると思いますが、あたしにとって新書とは、専門書のように堅苦しくなく、もちろん難しくもなく、門外漢にも気軽にその分野のことをさらっと知ることができるもの、です。「学ぶ」というよりも「知る」という感覚です。

その前提で見ますと、本書は実に新書らしい新書なのです。小難しいことに入っていくわけではなく、さらっと吉原について知ることができます。広く浅く、まさにあたしが考える新書の醍醐味、真骨頂です。

昨今は、非常に分厚い新書が増えてきましたし、一昔前であれば単行本として刊行されていたであろう内容のものが新書の形で刊行されるケースが増えていると感じます。出版社としては、内容が難しく値段も高くなりがちな専門書を売るのは、このご時世では非常に厳しく、手軽なイメージのある新書に活路を求めるのもよくわかります。

でも、それをやりすぎると、専門書の棚がスカスカになってしまいますし、棚の品揃えとしても問題が生じてくると思います。どうしてこんな風になってしまったのでしょうかね?

そんな分厚くて歯応え十分な新書に最近は慣れてしまっていたので、この『遊郭と日本人』は非常に新鮮であり、懐かしくもありました。新書で物足りなければ単行本、専門書へ進むのが本来だと思いますので、「新書というのはこうでなくちゃ」という新書がこれからもたくさん刊行されると嬉しいです。

呉明益コレクション?

『雨の島』を落手しました。

もちろん、台湾の作家、呉明益の作品です。このところ『複眼人』『眠りの航路』と続けざまに邦訳が刊行されていますが、そこに更に一作品加わったわけです。

そう言えば、先日はe2018年に刊行された『自転車泥棒』が文庫になりましたね。そして文庫と言えば、来月には『歩道橋の魔術師』が河出文庫として刊行される予定です。単行本の刊行が2015年ですから、6年で一気に日本での知名度が高まり、読者を獲得したようですね。

南北朝時代と言えば

今月購入した中公新書です。確か今月の新刊は5点だったと思うのですが、そのうちの4点をご購入です。

購入したタイトルは写真のとおり、『歴史修正主義』『ドイツ・ナショナリズム』『南北朝時代』『宗教図像学入門』です。逆に、どうして『三好一族』だけ購入しなかったのか、という疑問を持たれそうですね。

むしろ消去法です。「5点の中でどれか一つ削るなら……」と考えて『三好一族』が漏れてしまったわけです。ちなみに先月は5点中2点の購入。完全に中公新書中毒です。

ところで今回購入の一点、『南北朝時代』ですが、たいていの日本人は日本の南北朝時代を思い出すと思いますし、その時代を扱った本だと思ったのではないでしょうか。しかし、この本が扱うのは中国の南北朝時代なのです。サブタイトルが「五胡十六国から隋の統一まで」ですから、ここまで読めば日本史ではなく中国史の本だと理解できるでしょう。

三国志や楚漢、あるいは隋唐を扱ったものならありそうですが、ここで南北朝時代とはさすが中公新書です。いかにも中公新書らしいと言えるでしょう。

かつては使っていたんですよ!

昨日のこのダイアリーで岩浪文庫のブックカバーについて書きましたが、岩浪文庫以外のブックカバーも出て来たのでちょっとご紹介します。

まずは、講談社現代新書・ブルーバックスのブックカバーです。二つ持っていましたが、一つは金文字が消えてしまっていますし、どちらもかなり使い込んでいます。捨てればよいのに、どうして今の今まで取って置いたのでしょう?

続いては、やはりボロボロ、穴だらけになっていますが、徳間文庫のブックカバーです。これは布というよりも、ゴワゴワした紙のような材質です。

現代新書にしても徳間文庫にしても、これらのカバーを使っていたのは高校、大学時代です。当時は本にカバーを掛けて読んでいたのです。昨日のダイアリーでは、ブックカバーは使わないと書きましたが、昔はそうではなかったのです。時が流れると、人って変わるものですね。

三つ目の写真は、マークが付いていますけど、このマークだけで何のレーベルかわかりますでしょうか? 正解は平凡社の東洋文庫です。

「平凡社東洋文庫にカバーなんてあったの?」と聞かれそうですね。確かに東洋文庫は函入りの本ですから、カバーなんて要るの、という疑問も湧くでしょう。あたしもそう思います。

でも函のまま持ち歩くのは面倒ですが、本を傷めたくもない、となるとカバーが必要になるわけですね。

ただし、岩浪文庫が今年のフェアでブックカバーのプレゼントをやっているように、東洋文庫がブックカバープレゼントをやっているという話はあまり聞いたことがありません。

実はこの東洋文庫のブックカバーはアンケートを答えたお礼でもらったものです。四枚目の写真にあるように創刊30周年の記念です。1963年が創刊の年なので、30周年というと1993年です。となると、あたしは既に社会人になっていたのですが、あたしの記憶では、学生時代に手に入れていたはずです。

学生時代、大学生協に東洋文庫のアンケート用紙(ハガキ?)が置いてありまして、復刊のリクエストを募っていたのです。たぶん、創刊30周年記念の復刊だったのでしょうね。となるとアンケートをやっていたのはその1年か2年前になるのでしょうか? それならあたしもまだ辛うじて学生でした。

で、あたしはその当時、既に品切れていた銘柄を書いて(たぶん5点くらい記入できたはずです)応募したのです。そんなアンケートに応募したのも忘れたころに平凡社から封書が届き、このたびはリクエストアンケートに応募いただきありがとうございます、という挨拶状とこのブックカバーが入っていたのです。

残念ながらあたしがリクエストした銘柄は一つも復刊されませんでしたが、応募した人全員にこのような丁寧な対応をされていたのでしょうか? あるいはブックカバー全員プレゼントと書いてあったので応募したのでしょうか。今となっては覚えていませんが、そんな経緯で手に入れたブックカバーです。