ネット書店の近刊情報

とある書籍をネット書店で見つけました。

まだ刊行されていない書籍です。もう少しで刊行されるようなので、予約を募っているところです。

そこで、あたしはその出版社のウェブサイトで、その本についてもう少し詳しいことを知ろうと思いました。ところが、その出版社のサイトでは、その本は見つかるのですが、判型、頁数、価格くらいしか情報がありません。どんな内容の本なのかわかりませんでした。

そこで、改めてネット書店でその本を見てみますと、そこにはちゃんとその本の内容紹介が載っています。

それで疑問に思ったのですが、その本に関する情報が出版社のサイトには載っていないのに、ネット書店では載っているというのはどういうことなんでしょう? おかしくないでしょうか?

でも、これは今回の本に限らず、しばしばあることです。とてもおかしな業界だと思います。

自宅がオフィスになる

とある、取引先の大企業へ電話をしました。

ところが、あたしが用事のある方はその日は在宅ワークの日でした。

「日を改めて電話して下さい」と言われるか、「代わりに用件を伺います」と言われるか、どうなるのかと固唾を呑んで待っていると、「電話を回しますので少々お待ちください」と言われました。

なんと、その会社、各自にケータイを持たせているみたいなのですが、それが内線電話としても使えるようなのです。そんなことができる、ということは知っていましたが、現実に体験するのは初めてだったのでちょっとした驚きでした。いやー、時代はどんどん進んでいるのですね。

あたしの勤務先は、ケータイやスマホも特に社員に支給されているわけではないので、在宅ワークの日に取り次がないとならない場合はメールなどを使っています。

ただ、メールを見るといっても、それは社員個人のスマホや自宅のパソコンを使うわけで、このあたり仕事とプライベートの境界が難しいところです。自宅で仕事をするためにPCやソフトウェアを会社が買ってくれればありがたいと思うものの、ノートPCだと営業回りの時もカバンに入れて持ち歩かないといけなくなるのでしょうか? それはちょっと……

今年度版が出来ました

何でもネットで調べられる時代ではありますが、本好きな方はまだまだ実際に手に取って、肌触り(指触り)やインクの匂いを感じたいという方が多いようです。

そんな本好きの方のためのカタログ、「人文三目録」の2021-2022版が完成しました。三目録というくらいですから三種類ありまして、『哲学・思想図書総目録』『心理図書総目録』『社会図書総目録』です。

お近くの書店で見かけましたら、ぜひ手に取ってご覧ください。もちろん無料ですので、気に入ったら、そのままお持ちいただいて構いません。

さて明日からは……

ゴールデンウィークって今日までなのでしょうか? 明日と明後日も休暇を取っている、あるいは会社自体を休業にしている企業もあるのではないかと思います。そうなるとゴールデンウィークは9日までですかね?

あたしの勤務先はカレンダーどおりなので、明日と明後日は仕事です。在宅勤務も推奨されていますのですが、休み明けなのでほとんど全員が出社になるのではないでしょうか? 休みが続くとそうなりがちですよね。

あたしは、行ってやらないといけない仕事があるので出勤しますが、金曜は在宅にしようと考えています。来週もどうしましょうかね? やはり出勤しないとできない業務っていうのがありますから、全部を在宅勤務にするわけにはいきません。しかし、感染力が強く重症化しやすいと言われる変異ウイルスが増えてきているようなので、できることなら在宅を増やしたいところです。

いっそのこと、勤務先が「出社できるのは四名まで」といった基準を出してくれるとありがたいのですが、国や都から強い指示が出ないと率先して動こうとしないのが日本の企業の体質ですから、そんなことを期待するだけ野暮というものでしょう。

番線印

この数年、御朱印集めが流行しているみたいですね。

実は、あたしも高校生のころにハマっていたのですが、社会人になってからはとんとご無沙汰しております。そうこうしているうちに世間で御朱印が流行りだしたので、ちょっと冷めてしまいました。天の邪鬼なんです。

寺社の朱印は昔からあるものですが、あたしが集めていた数十年前、既にすべてがハンコで構成された朱印もあって、興醒めした思い出があります。昨今は御朱印集めがブームになっているので、参観するとまず御朱印を頼んで、境内をひとまわりして帰り際に出来上がっている朱印をもらう、というスタイルが一般的になっているのでしょうか? あたしが集めていたころは、朱印を集めている人もまだ多くなく、その場で書いてくれたものでした。

そんな御朱印も最近はどんどん他の分野にも広がって、お城の印、城印というのでしょうか、そういうものも収集の対象になっているそうです。そもそもお城に印なんてなかったのに、折からのお城ブームに乗っかって、それに御朱印集めを組み合わせて、誰かが思いついたのでしょう。商魂逞しいものです。

そうしたところ、こんどは「護守印」なるものを知りました。海上自衛隊が艦船ごとに朱印を作ったみたいです。戦車とか艦船にもミリタリーファンが昔から根強くいますし、最近はゲームでしたっけ、艦船などを擬人化したものが流行っていたと思います。そんな風潮に乗っかったのでしょう。これも流行るのでしょうか?

というわけで、あたしもちょっと思いついたのですが、書店の「番線印」集めってどうでしょう? たぶん一般の方は「番線印」と聞いても何のことかわからないと思います。本屋さんが出版社に注文を出す時に、自分の書店を表わす住所というか記号のようなもので、どの書店にも必ず一つはあるものです。「番線印」と言うくらいですからもちろんハンコ、スタンプ状のもので、あたしたち出版社の営業が書店に行って注文をもらった時には注文書にその番線印を捺してもらうのです。

この番線印を一般の人が集めたらどうでしょう? そのお店で何か一冊買ったら番線印を捺してもらうというシステムです。都会の大型書店から離島の小さな書店まで、見てくれにそれほど個性はないかも知れませんが、いろいろな書店の名前が書いてあって、それなりに興味深いと思います。

紀伊國屋書店の国内全店の番線印を制覇するとか、何かスタンプラリーっぽい企画を絡めたら、それなりに集めようと思う人が出てくるのではないかと思うのですが、どうでしょう?

電子書籍、と言うよりも電子テキスト?

昨日このダイアリーに書いた電子書籍について、その続きです。

続きと言うよりも、全然別のことかも知れませんが、あたしの頭の中では一連のことなのでお付き合いください。

現在の電子書籍って、基本的には紙の本がそのままスマホやタブレット、パソコンのディスプレイなどでも読める、という形になっています。レイアウトも紙の本のまんまのようです。文字を拡大すると、画面上に収まりきらなくなるので、スクロールしないとならなくなります。

電子書籍って、購入したことがないので、上記のことはすべて聞きかじりなので、間違っていたらすみません。でも、たぶん合っているのではないかと思います。

こういった電子書籍は、場所を取らないから置き場所に苦労しない、何冊持っていてもスマホやタブレットの重さしかないから相対的に軽くて持ち運びやすい、といったメリットがあります。そういったことに文句を言うつもりはないのですが、当初、電子書籍が誕生するころって、電子書籍と言うよりは電書テキストみたいなものが配布されるものだと、あたしは思っていました。

「電子テキストが配布されても、それをどうするの?」と聞かれそうですが、当初あたしがイメージしていたのはこういうものです。

たとえば、あたしが好きな中国古典、例として『論語』を挙げてみますると、邦訳はたくさんの種類があります。訳者によって解釈も異なりますし、それに応じて訓読も異なる場合がままあります。あたしはそんな各種『論語』の現代日本語訳電子テキストを同じ章句ごとに並べた、自分だけの『論語』を作りたいなあ、と思っていたのです。そんなにたくさんは並べられませんので、代表的な四つくらいを並べ、それを四六判かA5判くらいの大きさでレイアウトしようと思っていたのです。

レイアウトした、自分だけの『論語』をどうするかと言えば、プリントして製本し、世界に一冊だけの『論語』日本語訳対照本を作りたいなあと考えていたのです。オンデマンド製本機もあったようですので、そういう自分だけの書籍の製本サービスを、書店店頭で受け付けてくれないかあ、などと思っていました。書店の多くは文具を扱っていますので、表紙カバーの用紙なども選べるようにして、お客さんが持ち込んで電子書籍(電子テキスト)の製本サービスをやったらよいのに、と思っていました。

丸善のように洋書を扱っている書店なら、洋書とその日本語訳の電子テキストを販売(配信)し、それを左右でも上下でも自分で好きなようにレイアウトし、自分なりの対訳本を作れるようになったら楽しいだろうなあと夢想していました。

大手チェーン、丸善ジュンク堂にしろ紀伊國屋書店にしろ、電子書籍を販売していますが、こうした電子テキストは販売していませんよね? もちろん出版社が提供してくれないとテキストとして販売することはできないのでしょうが……。でも、こういうサービスというか販売形態、これから伸びないものでしょうか?

電子書籍のこと

そんなこと社内で担当者に聞けばよいのでしょうけど、とりあえず書いてみます。

電子書籍は品切れにならない、とよく言われます。在庫を持たなくてもよい、とも言われます。

確かにその通りなのですが、果たして本当に品切れにならないのでしょうか?

あたしの勤務先の場合、海外の書籍の翻訳が多いです。そこには当然、翻訳権料がかかりますので、どうしても国内作家の本に比べると割高になってしまいますし、だから小回りの利いた重版などをして在庫を維持するというのも難しいものです。なおかつ、翻訳出版には期限がありますので、刊行後数年経って権利の更新をする時に、「もうこの本は売れないから更新はしないでおこう」となると、当然紙の書籍が品切れになったらそれで終わりですが、電子の方はどうなっているのでしょう?

紙の書籍の翻訳権は更新しないけど、電子の方は更新するということはありえるのでしょうか? でも、そうすれば紙では品切れになったとしても電子では購入ができるわけですから、出版社としては在庫を抱えなくてもよい、読者としては(とりあえず電子ではありますが)その本を手に入れることが可能になります。

勤務先を見ていると、紙の書籍が品切れになり、翻訳権の更新をしなかったら、そのまま電子も配信ストップになっているのか、あるいは電子だけは継続して配信しているのか、きちんと調べたことがないのでよくわかりませんが、他社の場合はどうなのでしょう?

新聞に電子書籍の記事が載っていたので、ちょっとそんなことを考えてしまいました。

4月になったら……

二日続けて朝日新聞に出版関係の記事がありました。

まずは昨日の紙面から、書籍の価格が総額表示になるという件です。

現在、一部を除いて、書籍の値段はカバーや帯に「本体1800円+税」といった風に書かれています。これを4月以降は「定価1980円」といった書き方にしましょう、ということらしいです。この方がいくら払うべきなのかがお客さんにわかりやすいということなのでしょう。スーパーなどは既に総額表示になっていると思うので、むしろ出版界(書店)だけが違っていた、という方が正しいのでしょう。

リアル書店はともかく、ネット書店は既に総額表示しているところが目立ちますので、リアル書店が変わるのも時間の問題だったのでしょう。法律的にはこれまでが特例で本体+税という表記を認めてくれていたわけで、それが4月からは特例措置は終わり、もう総額表示にしてくださいね、ということなわけです。

しかし、一日や二日で長くても一か月もあればほぼ入れ替わるスーパーなどの商品に比べ、書籍というのは何年経っても置かれている、売られ続けているものです。そしてその間に税率が上がったりする可能性があります。そうなると値段の部分のためにカバーなどを作り直すのか、あるいはシールを貼るのかしないとならなくなります。これはあまりにも手間と経費がかかってしまい、経営規模の小さな出版社にとってはバカにならない経費増です。

4月まで、まだまだ紆余曲折がありそうで、すんなり4月から総額表示スタートとなるのでしょうか?

二つめは本日の朝日新聞です。

東京の世田谷区にフェミニズム専門の書店がオープンするらしいです。

出版界でも韓流ブームがあって、その作品はフェミニズムがテーマのものが多く、そういった時流に乗ったお店だと思います。

あたしは不勉強で、記事中にある雑誌の『エトセトラ』って知らないのですが、その雑誌をベースにした書店のようですね。客層はやはり女性が多いのでしょうか。男女半々くらいになったら、もうフェミニズムなんて言葉も不要な世の中になっているのでしょうか?

無料で、しかも紙という媒体は……

本日の朝日新聞の読書欄です。そこにこんな記事が載っていました。

みすず書房、東京大学出版会、そして白水社の三社が、それぞれで出している自社のPR新聞「パブリッシャーズ・レビュー」がこの年末年始ですべて休刊になるという記事です。既に東京大学出版会は最終号が出ていて、みすず書房も今月発行のもので最後、年明け1月に出る白水社のものが殿ということになります。

三社とも無料で、書店店頭などのラックに入っているのを見たことある人、貰って帰ったことがある人、大勢いらっしゃると思いますが、それももう出来なくなるのですね。

東京大学出版会とみすず書房は、それぞれPR誌を発行していますので、そちらに統合されるのようなものですが、白水社に関してはそういったPR誌がないので、果たして今後はどうなのでしょうか? 近々アナウンスがあるのではないでしょうか?

そう言えば、この秋は全国の書店で「レビュー合戦」という、三社共同のフェアをやっていました。そういう枠組みは、パブレビが休刊になっても維持したいですね。無料の紙媒体の配布物は、今の時代、なかなか厳しいのでしょうか?