人口比で考えると

昨日で文教堂赤坂店が閉店になりました。

何年か前までは赤坂あたりも営業担当でしたので、同店も何回も通っていました。近所にはもう一件、金松堂という街の本屋さんもありましたが、それも文教堂よりも前に閉店してしまいましたね。

冒頭でリンクを貼った記事にも書いてありますように、

オフィス街という立地条件から、特に昼休みの時間帯は多くの人でにぎわい、3台のレジ前に行列ができた。距離的に国会が近く、首相就任前の岸田文雄首相や、首相在任中の菅義偉前首相が来店したこともあるという。徒歩数分の距離にTBSホールディングスがあり、利用客にはテレビ関係者も多い

というのは営業回りで訪問したときに文教堂でも金松堂でも聞いた話です。「TBSで領収書をお願いします」なんていう場面がしょっちゅうあったのでしょうね。あたしの勤務先に限らず、堅めの本を出している出版社の本も以前はよく売れていました。そういうお客さんが大勢周囲にはいた、働いていた、ということなのでしょう。

同じく記事にあるように「赤坂店の周辺では、飲食店が軒並み営業休止に。在宅勤務が広がり、人出も減った。海外からの観光客が激減したことも響いた」ようですが、それ以前から、本をよく買ってくれるサラリーマンが定年退職で減ってしまっていたようです。在宅勤務の広がりで、往時と比べ赤坂あたりは昼間人口がどれくらい減っているのでしょうか?

この手の「街から本屋が消えた」というニュースでは地方が取り上げられることが多いです。本屋が一軒もない自治体も話題になります。確かにそれはそれで深刻な問題なのですが、周辺人口(昼間の就業人口も含め)で考えると、東京の方が実は深刻なのではないか、という気がしています。

セルフレジ

最近はいろいろなお店でセルフレジが設置されるようになりました。コンビニなどでは必ずあると言ってもよいくらいです。気づくと本屋さんでもセルフレジを見かけるようになりました。

そこで気になるのはスリップです。セルフレジでスリップはどうしているのだろうか、と思ってしまうのです。

書籍にはスリップというものが挟まっているのをご存じでしょうか? 本屋さんで立ち読みをしているときに「邪魔だなあ」と思った経験はありませんか?

右の写真に写っている、本の上の部分から丸い頭を出しているのがスリップで、かつてはどの本にも挟まっていました。レジで会計の時に店員さんが抜き取ってしまうので、本を買ったときにももう挟まっていませんから、じっくり見る機会は少ないと思います。

最近はこのスリップが最初から挟まっていない書籍も増えてきましたので、セルフレジでスリップをどうしたらよいのかなんて悩む必要もないのかも知れません。でも本屋で見てみればわかるように、まだまだスリップが挟まっている書籍は多いです。セルフレジを使う場合、このスリップは抜き取らないといけないのでしょうか、それとも挟まったまま持ち帰ってよいのでしょうか?

このスリップについては抜き取ろうと抜き取るまいと、どちらでもそれほど大きな影響はないかも知れませんが、もう一種類、常備スリップが挟まっている書籍も本屋には置いてあります。この常備スリップって、本を買ったときにそのまま持ち帰られたらマズいと思うのですが、セルフレジを設置している本屋さんってどう対応しているのでしょうか?

最近の勤務形態

コロナの第六波はピークアウトしたのか、それともまだまだ上がるのか、素人にはわかりませんが、あたしの勤務先も先日来、少し対策を強化しました。

営業部の書店回りについては、先方の意向を最優先に、ということになっていて、いくつかの書店からは本部を通じて訪問営業を控えるようにと言われています。ただ、やはりオミクロン株は比較的軽症という認識が強いからなのか、来ないでくださいという書店はほとんどなく、書店が入っているショッピングモールやテナントビルもうるさく言うところはありません。

だからといって気を緩めるわけではなく、こちらもマスク着用、手指の消毒は欠かさず、書店の方とのおしゃべりも短時間で手際よく、を心がけています。もしかしたら、無症状で既に感染しているのかも知れませんしね。

外回りはそんな感じなのですが、あたしの勤務先、社内密がなかなか解消されません。そんなに狭い事務所に大勢が押し込められているわけではないですし、空気清浄機も置いてあるので、あまり神経質になる必要はないと思いますが、やはり何かあったときのために社内の出社人数をもう少し減らしたいと個人的には思っています。

なので、あたしは先週から、週に一日の在宅勤務の他に、もう一日在宅勤務を増やしまして、ただ増やした在宅勤務日もずーっと在宅しているわけではなく、朝のうちにメールのチェックなどを済ませたら、昼前から外回りに出るようにしました。いわゆる直行直帰というやつです。これなら社内の出社人数を減らすことができます。

先週もそうでしたが、今週も明日は直行直帰を絡めた在宅勤務日の予定です。本というモノを扱う以上、誰も出社しないという訳にはいきませんが、どうして皆さん、会社に来たがるのでしょうね。もっと在宅を増やすべきだと思いますけど。

必要とされているのかしら?

朝日新聞の夕刊にこんな記事が載っていました。

「紙の書籍 販売額15年ぶり増」だそうです。

嬉しいニュースです。

コロナ禍で本を買う人が増えているという話は2020年にも聞かれましたが、ここへ来て本の値段が上がっていることも販売額を押し上げた一因のようです。とすると、本の晩売冊数は減っているのでしょうか?

それはともかく、このコロナ禍で出版社の営業も書店訪問を自粛している期間がありました。2020年などは数ヶ月にわたって書店を訪問できないこともありましたので、あたしたちは開店休業状態でした。同業他社の営業マンと話をしても「とっか書店へ行ってみた?」というのがあいさつ言葉になっていたくらいです。

その一方、実は書籍の売り上げ、特に専門書に関してはほとんど落ちていない、という話もしばしば聞かれたものです。もともとが小さな数字なので、上がりも下がりもしないし、少しくらい上がったり下がったりしても目立たないのかもしれません。

しかし、そういう数字が明るみに出したのは「では、出版社の営業っていままで何をしていたのか?」ということです。書店に営業に行かなくても売り上げが落ちないのであれば、交通費を使って書店に出向く必要はありません。

しかし、本当にそれでよいのでしょうか? 行かないでもできる営業が今後の主流になるのでしょうか?

やはり、ちょっと寂しいですね

書原高井戸店が来年の1月10日で閉店になるそうです。

と言われても、地元の人でないとわからないかも知れませんね。東京は杉並区にある本屋さんのことです。緒言と言えば『書店ほどたのしい商売はない』という本を出版している社長の下、東京の主に西部、多摩地区に数店舗を構えていたチェーンで、ずいぶん前に閉店した阿佐ヶ谷店が特に有名でした。

いまでこそバリアフリーなどと言われていますが、書原は通路も狭く、書棚にもすき間がないくらいビッシリと本が差し込まれているお店で、レジ前の一等地に積んであるから新刊だと思ったら、ずいぶん前に出ている本で、スタッフの方が個人的に推しているからそこに置いてあるような、とにかく個性的なお店でした。

そんな書原の店舗の一つが高井戸店で、高架になっている井の頭線高井戸駅の下にちょっとした商店街があり、そこに入っていた書店です。そしてなぜかこのお店は書原ではなく広和書店という屋号で営業していました。

あたしが高井戸に住んでいたのは小学校に上がる時から大学4年生まで、いわゆる一番多感な時です。本が欲しい時は、まずはこの本屋に来て本を探すのが決まりでした。子供心には、とにかくどっちを見ても本だらけ、子供にはとても難しくて歯が立たない本もあれば、子供向けの絵本や学習参考書も所狭しと並んでいて、あたしの人生最初の本屋体験のお店でした。

その後、何の因果か出版社の営業となり、中央・京王沿線を担当になってからは、仕事として何度も足を運んだお店です。書店の規模の大小に関係なく、多くの書店が廃業、閉店しているこのご時世、慣れているようでいて、自分にとって思い出の書店の閉店というのはやはり寂しいものですね。

まだまだ廃れないで欲しいと思います

本日の朝日新聞「声」欄です。こんな投書が目に留まりました。

漢和辞典に関する投書です。年代としては、漢文など受験科目からもなくなっていたでしょうし、ひととおり学校で習うとはいえ、さほど漢字や漢和辞典に興味、関心を抱く世代だとは思えません。

にもかかわらず、こんなに熱く漢和辞典について語ってくれています。嬉しいですね。小学校や中学校だと漢和辞典ではなく漢字辞典を使うのですかね? 高校生になって漢文の授業がありようやく初めて漢和辞典に接するというのが多くの学生のパターンだと思います。自分の漢和辞典を購入する学生は少数で、たいていは学校にあるものを使って済ませていたのではないでしょうか。

ところで、漢和辞典に限らず、こんな風に辞書を読み物として楽しめるのは電子よりも紙版だと思います。こういった楽しみに目覚めてしまえば、重くてかさばる紙の辞典でなくとも楽しめるでしょうが、最初のきっかけを与えてくれるのは、やはり紙の辞書ではないでしょうか?

まだまだ紙の辞書、そして漢和辞典が必要とされる社会であればよいと思います。

本の日だったのよね

昨日、11月1日は本の日。

皆さん、知っていましたでしょうか? 一応、ウェブサイトもあります。

本が並んでいる形と11月1日の数字の並びを引っかけたものです。

だったら11月11日の方がいいんじゃない?

という意見ももっともだと思いますが、根っからの本好きならいざ知らず、ふだんあまり本を読まない方にとって本の冊数が多いのは負担に感じられるかも知れません。かといって、1月1日では少なすぎるし寂しすぎるということで、11月1日なのでしょう。

もちろん、だったら1月11日でも構わないでしょう?

でも11月1日にしたのは、読書の秋にも引っかけているのだと思います。

ネット書店の近刊情報

とある書籍をネット書店で見つけました。

まだ刊行されていない書籍です。もう少しで刊行されるようなので、予約を募っているところです。

そこで、あたしはその出版社のウェブサイトで、その本についてもう少し詳しいことを知ろうと思いました。ところが、その出版社のサイトでは、その本は見つかるのですが、判型、頁数、価格くらいしか情報がありません。どんな内容の本なのかわかりませんでした。

そこで、改めてネット書店でその本を見てみますと、そこにはちゃんとその本の内容紹介が載っています。

それで疑問に思ったのですが、その本に関する情報が出版社のサイトには載っていないのに、ネット書店では載っているというのはどういうことなんでしょう? おかしくないでしょうか?

でも、これは今回の本に限らず、しばしばあることです。とてもおかしな業界だと思います。

自宅がオフィスになる

とある、取引先の大企業へ電話をしました。

ところが、あたしが用事のある方はその日は在宅ワークの日でした。

「日を改めて電話して下さい」と言われるか、「代わりに用件を伺います」と言われるか、どうなるのかと固唾を呑んで待っていると、「電話を回しますので少々お待ちください」と言われました。

なんと、その会社、各自にケータイを持たせているみたいなのですが、それが内線電話としても使えるようなのです。そんなことができる、ということは知っていましたが、現実に体験するのは初めてだったのでちょっとした驚きでした。いやー、時代はどんどん進んでいるのですね。

あたしの勤務先は、ケータイやスマホも特に社員に支給されているわけではないので、在宅ワークの日に取り次がないとならない場合はメールなどを使っています。

ただ、メールを見るといっても、それは社員個人のスマホや自宅のパソコンを使うわけで、このあたり仕事とプライベートの境界が難しいところです。自宅で仕事をするためにPCやソフトウェアを会社が買ってくれればありがたいと思うものの、ノートPCだと営業回りの時もカバンに入れて持ち歩かないといけなくなるのでしょうか? それはちょっと……

今年度版が出来ました

何でもネットで調べられる時代ではありますが、本好きな方はまだまだ実際に手に取って、肌触り(指触り)やインクの匂いを感じたいという方が多いようです。

そんな本好きの方のためのカタログ、「人文三目録」の2021-2022版が完成しました。三目録というくらいですから三種類ありまして、『哲学・思想図書総目録』『心理図書総目録』『社会図書総目録』です。

お近くの書店で見かけましたら、ぜひ手に取ってご覧ください。もちろん無料ですので、気に入ったら、そのままお持ちいただいて構いません。