さあ帰京の前に、もうひと仕事

火曜からの関西ツアーもの本日が最終日。やはり四日間ですと十分に回れない書店もありますね。まあコスパを考えると、取捨選択も必要なのですから、毎回訪問すべき書店と二回に一回訪問する書店という差があっても致し方ないところでしょう。都内近郊だって、毎週顔を出す書店と、月に一回、二か月に一回という差がありますから。

とはいえ、やはり旅費や宿泊費をかけて東京からはるばる訪れたわけですから、出来るだけ多くの書店に行きたいのが人情というものです。でも夜の7時、8時まで働くというのは避けたいですし、5時以降は書店も混雑時間ですから、うまいタイミングを見計らって訪問しないと迷惑をかけてしまいます。

と、いろいろ書きましたが、今日もまだからだが重いので、朝一番で栄養ドリンクを買って飲んでおこうと思います。あと、今回は大阪の宿が取れず京都に泊まっているのですが、実はこれが見えない負担になっているのでしょうか。次の出張では大阪のホテルが確保できるとよいのですが、万博終了後がよいでしょうかね。

今日の配本(25/06/06)

ロレンスがいたアラビア(上)

スコット・アンダーソン 著/山村宜子 訳

死後七〇年以上経った今日なお、トーマス・エドワード・ロレンスは二十世紀のもっとも謎に満ちた、毀誉褒貶相半ばする人物の一人であろう。本書はロレンスの評伝だが、けっして「聖人伝」ではない。第一次世界大戦中、ロレンスをはじめアラブ世界を舞台に暗躍した四人のスパイと彼らを取り巻く人間模様から、ヨーロッパ列強が中東という壺の中に手を突っ込んでかき回すさまを描いた歴史ノンフィクションである。

ロレンスがいたアラビア(下)

スコット・アンダーソン 著/山村宜子 訳

ロレンスほど有名ではないが、本書で重要な役割を果たす三人とは、表向きは大学講師だが、英国を欺くためオスマン帝国と共謀し、愛人のロシア系ユダヤ人医師を諜報活動に利用していたドイツのスパイ、K・プリューファー。ルーマニア系ユダヤ人の農学者で、オスマン帝国統治下のパレスチナで祖国建設のために奔走するシオニスト、A・アーロンソン。そして米東海岸の名門の出で、大手石油会社の調査員から米国務省の情報員に転身したW・イェールである。戦況によってめまぐるしく変わる彼らの立ち位置を丁寧に追い、今日の中東紛争の淵源となった時代を躍動感あふれる筆致で描いた注目の歴史大作。

ニューエクスプレスプラス シンハラ語[音声DL版]

野口忠司 著

紅茶や宝石にアーユルヴェーダ、そして8つの世界遺産で有名な「インド洋の真珠」スリランカ。北海道の8割くらいの大きさの国土に2つある公用語のうち主要なものが、印欧語族のシンハラ語。絵のようなまん丸の文字が特徴的です。かつて貝葉といわれる葉っぱに穴が空かないよう、鉄筆で文字をしるした名残で、独特の優美な字体になったそうです。日本語の助詞にもたとえられる多彩な格変化が修得のカギになります。

ニューエクスプレスプラス インドネシア語[音声DL版]

降幡正志、原真由子 著

東南アジア最大の面積と人口を擁するインドネシア。約13,500にもおよぶ島々に暮らす、多様な民族の公用語がインドネシア語です。ほぼローマ字読みで発音でき、日本人にも学びやすい言語といえます。ウルトラマンティガに含まれるtiga(数字の3)や旅行雑誌の名称にもなっているjalan(道)など、なじみのある単語も。sama-sama(一緒に)のような重複語が多いのも特徴です。スマトラ、ジャワ、バリ、カリマンタン……魅力あふれる島々に、まずは言葉から触れてみませんか?