今日の配本(25/03/28)

中村屋のボース[新装版]
インド独立運動と近代日本のアジア主義

中島岳志 著

日本に亡命したインド独立の闘士、R.B.ボース。アジア解放への希求と日本帝国主義との狭間で引き裂かれた懊悩の生涯、ナショナリズムの功罪を描く、渾身の力作評伝!

ルペンと極右ポピュリズムの時代
〈ヤヌス〉の二つの顔

渡邊啓貴 著

ヨーロッパを揺るがすカリスマ親子と極右政党はいかに台頭したのか? 第二次大戦以後の政治・社会史から説き起こす記念碑的著作!

今日の配本(25/03/27)

フロス河の水車小屋(上)

ジョージ・エリオット 著/小尾芙佐 訳

最愛の家族との牧歌的な生活を父の破産で失ったマギーは、やがて父の宿敵の息子や従妹の婚約者との間で運命の激流に飲みこまれていく。

フロス河の水車小屋(下)

ジョージ・エリオット 著/小尾芙佐 訳

最愛の家族との牧歌的な生活を父の破産で失ったマギーは、やがて父の宿敵の息子や従妹の婚約者との間で運命の激流に飲みこまれていく。

インド外交の新たな戦略
なぜ「バーラト」が重要なのか

S・ジャイシャンカル 著/笠井亮平 訳

複雑さを増す国際情勢とインドの立ち位置、その中で追求されるべき理想や国益について、現職の外相が自ら語り尽くした必読書。

戦後日本と政治学史
古典をめぐる十の対話

熊谷英人 編

福田歓一、有賀弘、田中治男、藤原保信、佐々木毅、福田有広、川出良枝……燦然と輝く戦後政治学の古典を若き俊英たちが読みこむ。

今日の配本(25/03/26)

テオドラ
女優からビザンツ皇后、聖人へ

デイヴィッド・ポッター 著/井上浩一 訳

多くの障害を乗り越えて重要な政治家のひとりとなり、夫の危機を救った皇后。同時代人の著作と最新の研究成果をもとに、その実像を探る。

今日の配本(250/03/10)

極める!スペイン語の動詞ドリル[音声DL版]

菅原昭江 著

まるごと一冊、動詞だけの問題集。数多くの規則活用も複雑な不規則活用も網羅的に練習しつつ、使える動詞を増やします。音声も充実!

タイ語の基礎[音声DL版]

三上直光 著

本格的なタイ語の入門書が音声DL版になりました。発音、文字、文法をしっかりと解説。豊富な練習問題を活用して力をつけましょう。

今日の配本(25/02/28)

ピンポン

パク・ミンギュ 著/斎藤真理子 訳

世界に「あちゃー」された男子中学生「釘」と「モアイ」は卓球に熱中し、人類存亡を賭けた試合に臨む。『カステラ』の韓国の鬼才が猛打する長篇!

ブリス・モンタージュ

リン・マー 著/藤井光 訳

本書は、中国出身の米国作家リン・マーの長篇『断絶』に続く第一短篇集。前作は、移民の女性が米国のミレニアル世代の一員として根無し草的な生活を送るなか、パンデミックとゾンビという物語形式を借りて、グローバル資本主義の制度に組み込まれた人生の虚無感、今世紀の米国社会の空気を巧みに切り取ってみせた。同様に若い女性を主人公とする本書においても、移民にとっての「ホーム」はどこなのかという問いや、醒めた距離感を保つ一人称の語り口など、マーの作風は前作から連続している。ただし本書では、人間関係における暴力や、存在の孤独という、マーの中核的主題がより前景化され、人と時代に対する鋭い観察眼と、物語を組み立てていく手腕の凄みが際立っている。

宛名のない手紙
チェルヌイシェフスキー哲学的論戦珠玉

ニコライ・チェルヌイシェフスキー 著/多和田栄治 訳

チェルヌイシェフスキーは、専制体制下のロシアにおいて生涯をかけて、社会体制の変革と民衆=人民の解放に向けた言論活動をおこなった。ここに集められた諸論攷の多くは1861年の農奴解放令に関連するものである。自由主義的な貴族や知識人からは「大改革」と称讃されたが、そこにはいくつか問題があった。農奴解放によって「農奴」は人格的自由を得たものの、同時に、分与された土地に対して膨大な額の支払い義務を負わされたことや、農村共同体の位置づけなどである。「土地つき解放」を求める彼の争点はここにあった。この「リベラルな」改革は真の意味での「農奴解放」とはいえず、圧倒的に不十分だったのだ。つまり、彼の闘争の矛先は、専制体制のみならず、不徹底なリベラリズムにも向けられている。

暴走するウクライナ戦争
クレムリン中枢と戦場で何が起きたのか

オーウェン・マシューズ 著/三浦元博 訳

本書は、ロシアとウクライナの権力中枢に近い情報源の証言を基盤に、クレムリンの論理を解くことによってプーチンが戦争を決断した謎に迫るとともに、ウクライナ出身の自らのルーツ、戦場の有様を活写し、主要メディアが「必読書」と絶賛するノンフィクションだ。

ポピュリズムの仕掛人
SNSで選挙はどのように操られているか

ジュリアーノ・ダ・エンポリ 著/林昌宏 訳

ドナルド・トランプ大統領がぶち壊してゆく世界は、極論に満ちている。失言、論争、派手なパフォーマンスが繰り広げられ、祭りのような雰囲気が醸成されてゆく。それは、「ネットフリックスのような」政治だ。

今日の配本(25/02/27)

厨房から見たロシア
包丁と鍋とおたまで帝国を築く方法

ヴィトルト・シャブウォフスキ 著/芝田文乃 訳

皇帝一家と運命を共にした料理人からプーチン大統領の祖父まで。旧ソ連諸国を縦横に旅し、当時の食について考察する。各章にレシピ付き。

今日の配本(25/02/20)

ジャーナリズムの100語

フランソワ・デュフール 著/村松恭平 訳

本書は、著者自らの経験をもとに、ジャーナリズムが遵守すべき規則を一〇〇のテーマで語る。ジャーナリストの定義や労働協約、ジャーナリズム学校など職業にかかわるテーマ、客観性や中立、プライバシー、剽窃など職業倫理にかかわるテーマのほか、フランスで毎年実施されているメディアに対する信用度調査、どのメディアよりも早くニュースを発信するために用いられる「~らしい」という表現、切り取りフレーズ、脱落のある引用、宣伝か情報か、事実か意見か、世論調査など、ジャーナリズムにまつわる幅広い問題を具体的に掘り下げる。