シャルロッテとシャルロッテの絵手紙

ここ最近であたしがもっともお勧めするのが『シャルロッテ』です。

フランスの作品ですが、内容はアウシュヴィッツで命を落としたユダヤ人天才画家シャルロッテの生涯を追想するものです。詩を読んでいるような、切れのよい文章スタイルで長篇ではありますが、どんどん読み進められる作品です。そして、あたしは不勉強にもシャルロッテという存在を本書を読むまでまるで知らなかったのです。いや、たぶん多くの日本人がそうだったのではないでしょうか?

しかし、シャルロッテは是非たくさんの日本人に知って欲しい人物の一人です。とはいえ、いきなり海外文学の長篇では、いや長篇と言うほど長くはないのですが、それはそれなりに読み慣れているあたしだからの感想かも知れませんが、分量の割りにどんどん読めることは間違いありませんので、是非とも手に取っていただきたいところなのです。

ただ、それでも海外文学はちょっとなあ、という方にお勧めなのが写真の右側の本です。あたしも読後にシャルロッテについて検索していて知った本、『シャルロッテの絵手紙』です。2015年にこんな本が日本で出版されていたのですね。

同書は、シャルロッテの遺した絵画を元に、あくまで日本人の著者がシャルロッテが日本人に語りかけるという形を取ったもので、本文はシャルロッテが書いたものではありません。シャルロッテの手になるのはほとんどのページに載っているイラストの方です。シャルロッテの手頃な画集などが日本にない以上、彼女の作品を見るには本書くらいしか手段はないのではないでしょうか?

新刊『シャルロッテ』を読んで、彼女の作品を見てみたいと思った方にはうってつけの本かも知れません。

お勧めします

収まるどころかヨーロッパにまで波紋を広げているアメリカの人種差別反対デモ。

なんとなく対岸の火事、他人事のように感じている日本人も多いのかな、とも思いますが、その東京でもデモが行なわれました。

となると日本人としても海の向こうの話で済ますわけにはいきません。やはりその歴史、根っこに何があるのか知らないとならないでしょう。そこで『業火の試練 エイブラハム・リンカンとアメリカ奴隷制』は格好の入門書になると思います。来る6月19日はアメリカ全土で奴隷制が禁止になった日です。このタイミングで書籍を揃えてみるのもよいのではないでしょうか?

人種差別デモから銅像撤去へ

アメリカ発の人種差別反対デモがヨーロッパにも広がり、更にはデモだけではなく、奴隷制を擁護したと見なされる歴史上の偉人の銅像を撤去する動きにまで拡大しています。

 

そんな中、イギリスでは第二次世界大戦の英雄チャーチルの銅像が撤去されそうになっているそうです。日本人にとってチャーチルと言えば葉巻を加えた小太りな爺さんのイメージくらいでしょうか。実際に彼がどんな奴隷感なり人種観を持っていたのか知りませんが、あの時代のイギリス人であれば、植民地の人間に対して差別的な見解を持っていたのではないかと思われます。 そんなチャーチルと植民地独立運動の英雄であるガンディーという二人の巨人を描いたノンフィクション『ガンディーとチャーチル(上)』『ガンディーとチャーチル(下)』、この機会に是非手に取ってみては如何でしょうか?

今年もDデイでした

昨日は6月6日、いわゆるDデイでした。

 

となるとお勧めしたいのは『ノルマンディー上陸作戦1944(上)』と『ノルマンディー上陸作戦1944(下)』の上下本です。

お陰様で毎年この時季には売り上げを伸ばしていましたが、今年は在庫僅少になってしまいました。残念です。

あと一冊!

来週、ゼーバルトの『目眩まし』が見本出しです。

『アウステルリッツ』『移民たち』に続いて三冊目、あと一冊、『土星の環』を刊行して一区切りです。

お陰様でよく売れています。過去に買いそびれていた人が、この機会に改めて読んでみようということでお買い求めいただいているようです。ありがたいことです。

ようやく三つ揃いました

あたしの勤務先はカタログを三種類、作っています。

出来上がる時期は少しずつ異なるのですが、このほどようやく最後の一冊「ブックカタログ」が出来上がり、ご覧のように三つ揃いました。

語学書は春先に、新書は5月半ばにそれぞれ出来ています。こんな時季に出来上がって「2020年版」というのはどうなのでしょう? 個人的には「2020-2021年版」とすべきではないかな、という気もしています。

また、読者の方はどう思っているのでしょうか? 2020年版というと「2020年に刊行された書籍まで載っている」と思うのでしょうか? このあたりの掲載範囲と年版の命名、出版社によってずいぶんと異なりますね。