ふだん、何かしらの賞を受賞した本というのは、あたしが天の邪鬼だからということもあって、読もうという気が起こらないものです。もちろん既に読んでいた本が賞を受賞したとあれば、「自分には先見の明があったものだ」と自慢したくなってしまいますが(汗)。
そんなあたしですが、たまたま書店回りをしていたところ、馴染みの書店員さんが新刊を出している場に出くわしてしまいました。並べていたのがこちらの本、『最後の皇帝と謎解きを』です。「このミステリーがすごい!」大賞受賞と書いてあります。
上述のとおり、ふだんのあたしであれば、こんな賞を取った小説をあたしが買うわけがありません。ただ今回ばかりは中国清朝が舞台ということなので食指が動きました。
少し前に『親王殿下のパティシエール』という本を楽しく読んでいたので、また清代が舞台であれば面白いかなあと思った次第です。ただし『親王殿下の……』が乾隆帝の時代を舞台としているのに対し、本書は最後の皇帝ですから宣統帝溥儀の時代ですね。オビに書いてあるとおり日本人も暗躍している時代です。ミステリーや謎解きは好んで読んだりするわけではありませんが、ひとまず枕元に置いておくことにします。
ちなみに「清朝の中国が舞台ですね」という意味で書店員さんに「しんちょうなのね」と話しかけたら、「新潮じゃないよ、宝島だよ」と返されました。あたしが「新潮社」の本だと言ったと思われてしまったようです。「しんちょう」と言ったら、この業界では誰だって「新潮社」のことをイメージするでしょう。あたしのように「清朝」をまず思い浮かべる人はいませんよね。
そう言えば、辛亥革命後の中国が舞台ですが、『真夜中の北京』という本も、タイトルと時代、舞台に惹かれて買って読みました。