ボヴァリー夫人

ボヴァリー夫人

フローベール 著/太田浩一 訳

19世紀フランスを代表する小説。田舎医者シャルルとの平凡で退屈な結婚生活にエマは倦んでいた。理想と現実とのギャップ。満たされない心……。彼女はやがて夫の目を盗んで情事を重ね、散財を繰り返し、膨大な借金を抱えてしまう。センセーショナルな内容から発表当時は不道徳の廉で訴えられて裁判沙汰になったが、その効果もありベストセラーになった。作家の深意、意向、意図を可能なかぎり反映させた忠実な翻訳。

2025年11月23日

イラン現代史 イスラーム革命から核問題、対イスラエル戦争まで

イラン現代史
イスラーム革命から核問題、対イスラエル戦争まで

黒田賢治 著

1979年にホメイニ―師を中心とした革命で発足したイラン・イスラーム共和国。シーア派の理論に基づいた体制を敷き、中東でも反アメリカ、反イスラエルの急先鋒として存在感を示す。国際的に孤立しようとも核開発を進めて独自の道を歩むが、ここに至るには東西冷戦や中東での覇権争いなど複雑な歴史があった。本書は革命以後の軌跡を政治・経済・社会の側面から迫る。混迷する国際情勢の中、イランはどこへ向かうのか。

2025年11月22日

シン中国移民 彼らが日本に来る理由

シン中国移民
彼らが日本に来る理由

昭島聡 著

つい数年前まで中国移民といえば、ゴミ出しのルールを守らない、大声で騒ぐ、道に唾を吐くなど、道徳観のない点ばかり強調されていました。そのため、反中の標的になっていました。しかし、いまの中国移民は違います。もちろん、日本に来たばかりの中国移民は上記のような不道徳の人たちもいますが、現在の移民の特徴は、富裕層が増えていることです。 彼らが日本に来る目的は、より豊かで安全な暮らしです。

2025年11月22日

外国人急増、日本はどうなる?

外国人急増、日本はどうなる?

海老原嗣生 著

日本社会において長らくタブーとされてきた「外国人問題」が、2025年参議院選を機に突如として主要な政治テーマとなった。背景には、クルド人による事件や不法滞在者の存在がクローズアップされたことがあるが、議論の多くは全体のわずか2%に過ぎない「不法在留外国人」に集中している。しかし、残り98%の正規在留外国人の存在こそ、今後の日本社会にとって本質的な論点であると著者は指摘する。

2025年11月22日

民度 分極化時代の日本の民主主義

民度
分極化時代の日本の民主主義

善教将大 著

人々の生活や文化程度、民主政治への成熟度を意味する民度。本書は民度をキーワードに、日本の政治の現状を描く。さまざまなデータや方法論から、投票参加、党派性、投票行動、若年層の行動、テレビ・新聞といったマスメディアや、大きく擡頭するソーシャル・メディアの影響などをトピックとして取り上げ分析。日本人の政治意識・行動を追う。いま世界で危機に瀕する民主主議。分断とポピュリズムの波は日本まで来たのか。その「現在地」を描き出す。

2025年11月12日

シン・関ヶ原

シン・関ヶ原

高橋陽介 著

私たちが知っている「関ヶ原の戦い」とは、江戸時代に各地で編纂されたさまざまな史料を、明治になってから帝国陸軍参謀本部が集約し、再構築したものである。そして、これをもとに「国民的作家」司馬遼太郎が創作した長編歴史小説『関ヶ原』によって、日本人の「関ヶ原像」が決定づけられ、いまもなお、多くの人々を魅了しつづけている。

2025年11月11日

ナイフ投げ師

ナイフ投げ師

スティーヴン・ミルハウザー 著/柴田元幸 訳

どうぞこれ以降はご静粛に願います──。天才的な腕前を誇るナイフ投げ師が、私たちの町にやってきた。その見事な投げ技に、私たちは拍手を贈る。しかし夜が深まるにつれ、客席には静寂が満ち……。少女の集会、自動人形、空飛ぶ絨毯(じゅうたん)。ミルハウザーの世界を生きるひとびとは、精密な文章によって現実から飛翔する。О・ヘンリー賞受賞作ほか、濃密にして研ぎ澄まされた十二篇。訳者あとがき=柴田元幸/解説=藤野可織。

2025年11月11日

あずかりっ子

あずかりっ子

クレア・キーガン 著/鴻巣友季子 訳

赤ちゃんが生まれるまで、ひと夏の間、親戚の家に預けられた少女。怒らず優しく接してくれる親戚との生活は初めて知る愛に満ちていた。だがこの夏もやがて終わりの時が――映画「コット、はじまりの夏」原作。感情の深みを驚くほど静かに描き出す著者の代表作。

2025年11月11日