桜の季節でも、紅葉の季節でもないからこそ……

伏見稲荷大社からJRで一駅、東福寺へ向かいました。前回も書きましたが、伏見稲荷が駅前なのに対し、東福寺は駅から少しだけ歩くことになりました。母にとってはこれが一番の難所です。

東福寺と言えば、京都の風景と言えば必ずというほど目にする通天橋です。特に紅葉シーズンの通天橋は多くの写真や映像で見ています。一度は行って見たいと思っていた場所の一つです。

ただ通天橋自体は、遠くから眺めるものであって、実際にそこへ行ってみると、確かに谷を跨ぐ橋ではありますが、なんとなく白けてしまいました。通天橋からちょっと離れてみたところから撮ったのが一枚目の画像です。

通天橋の後は北条の庭園見学です。まずは入ってすぐの八相の庭です。ここはかつて一度来たことがあったでしょうか。目にした時にそんな気がしました。

あたしの記憶では初訪問の筈なのですが、ちょっと自信がありません。このような庭って京都の寺社には至るところにありそうですから、他のところと勘違いしているのだと思います。

方丈をぐるりと囲むように、東西南北に庭がありまして、八相の庭は南庭にあたります。一番大きい庭です。蓬莱山などを模した庭になっています。蓬莱、瀛洲、方丈と聞くと中国古典を思い出します。

順路に従って回ると次は西庭です。ここと次の北庭は市松模様に庭になっています。微妙にデザインが異なります。季節のせいなのか、市松がやや茶色買ったのが残念です。

庭をみている途中、ふと目を上げると通天橋が見えました。新緑がまぶしく、そんな中に通天閣がちょっと見下ろすような角度で目に入りました。

西庭に比べると、北庭の方が市松模様の広がりが大きいです。ところどころ市松が掛けているのはあえてなのでしょう。

あああこの方丈庭園に入ってすぐ、どうしてみ広々とした南庭に目が行ってしまいますが、その反対側に小ぶりな東庭があります。ここは石庭というのでしょうか、石で北斗七星を象っているそうです。一番まとまっている気がしました。

そして、最後に改めて南庭を眺め、方丈庭園を後にしました。やはり来たことがあったのか、初めて来たのか、思い出せません。たぶん来たことはない、母と一緒に今回初めて訪れた場所だということにしておきましょう。

ところで参観順序と写真掲載の順序が前後してしまいましたが、通天橋を渡りきって更に進むと開山堂があります。ここは通天橋よりも少し階段を登った先にあるので、やはり通天橋を見下ろす形になります。

方丈のところからも見下ろすことができましたが、こちらからの方が更に高さがありました。下の谷川まで見えれば、通天橋の高さを実感できるのでしょうが、瑞々しい新緑が鬱蒼と茂っていたので、それはかないませんでした。

通天橋に開山堂、そして方丈庭園を参観した後、無料開放ゾーンにある三門と本堂を見て回りました。堂々とした建築で、その大きさに圧倒されました。本堂は昭和初期の建物だそうですが、この三門は国宝です。

三門の大きさは、すぐ前からでは写真に収められないだろうと思い、門前にある思遠池の向こう側に回って写真を撮りました。

中を見てみたいと思いますが、さすがに国宝では難しいでしょう。テレビなどでタレントがこういう寺社を訪れ、普段は非公開のスペースに入れてもらっているのをみると、ちょっと羨ましいなあ、ズルいなあと思ってしまいます。

さて、ひととおりの参観を済ませ、また駅まで徒歩で戻ります。最後の画像はその途中、臥雲橋から通天橋をみたところです。通天橋と言えば、こういう風に見上げる構図が一番ポピュラーではないでしょうか。それにしても新緑がまぶしいです。

ここまでで、お昼少し前の時間になっていました。昨晩のご馳走と、今朝もホテルの朝食をしっかり食べたので、母もあたしもあまりお腹が空いていなかったので、こんどはJRではなく京阪電車に乗って清水五条へ行き、ここは前にも来たことがある清水寺へ向かうことにしました。

稲荷寿司を食べ損ないました……

天候にも恵まれた、母を連れての京都旅行二日目です。昨日と同じく京都駅からJR奈良線に乗りました。

向かった先は、この写真を見ればおわかりですよね。外国の方にも人気の観光スポットのようで、朝から多くの参詣者で賑わっていました。

いや、この写真を見ればおわかりのように、賑わっていたどころではありません。大混雑と言ってよいでしょう。混んでいるだけならまだしも、やはり皆さん記念写真を撮りたいので立ち止まったりもして、ますます渋滞がひどくなる一方です。

狭い通路に大勢の観光客、もう少し遅い時間だったら、もっとひどいことになっていたのでしょう。あたしたちが訪れたのが比較的早い時間だったので、まだよかった方なのでしょう。

で、まだ書いておりませんでしたが、訪問したのは伏見稲荷大社です。昨日の平等院に比べ、学生を多く見かけました。まだ新年度が始まったばかりなのに、もう修学旅行が始まっているのですね。3年生の場合、受験が本格化する前のこの時季しかなかったのかも知れません。

さて、千本鳥居は大人気のスポットですが、母もあれは見てみたい、行ってみたいと言っていた場所です。あたしも伏見稲荷は行ったことがなかったのでちょうどよかったです、混雑を除けば。

ちなみに、千本鳥居を見た後は、啼鳥池の方を回って、本殿、楼門へ戻ってきて、稲荷駅からJRに乗り、お隣の東福寺へ向かいました。

伏見稲荷が、駅を降りたらすぐ境内と言ってよいような立地だったのに対し、東福寺はちょっと歩きました。駅から東福寺へ向かう途中でこんな標識を見かけました。

宇治でも見かけたのですが、このあたりの道路って、一方通行でバイクは関係ないのですね。一般的なよく見る標識では「自転車を除く」と書いてあって、バイクは自動車と同じく一方通行などの制限を受けます。しかし、ここでは自転車だけでなく、バイクも一方通行の逆走がOK、つまりバイクが逆走しているわけではない、ということです。ちょっと不思議な感じです。

今日の配本[26/04/17]

魔法の石板
ジョルジュ・ペロスの方へ

堀江敏幸 著

パリを離れ、ブルターニュの漁師町に移住した孤高の詩人ジョルジュ・ぺロス(1923-78)。名声を嫌い、「私」を消し、孤独を渇望した彼は、敬愛するジャン・グルニエに接近しながらも離れていく生き方を選んだ。近年、再評価が進むぺロスの新資料をもとに全面的に加筆し、20年の時を経て鮮明によみがえるぺロスの声に呼吸をあわせ、73頁分の追記を加えた決定版。