石原莞爾 信仰に導かれた戦略家

石原莞爾
信仰に導かれた戦略家

クリントン・ゴダール 著

昭和陸軍の「異端児」として名高い石原莞爾。「最終戦争」を唱え、満州事変を計画し、実践した。だが満州国設立後、日中戦争の拡大に反対し、一線を退く。そうした経歴から、石原の戦争責任については様々な評価がこれまで与えられてきた。戦争のみならず永久平和と世界統一のユートピアも論じた彼の多様な主張の背景には、独自の日蓮仏教信仰運動がある。その宗教性を理解しなければ、日本陸軍を大きく動かした思想を見落とすことになる。日本の近代思想に潜む宗教性を研究してきた著者による石原莞爾理解を刷新する一冊。

2026年8月6日

戦争を甘く見る空気 1930年代と似た道を進む現代日本

戦争を甘く見る空気
1930年代と似た道を進む現代日本

山崎雅弘 著

物価高と軍備増強、中国敵視……。いまの日本には、1930年代とよく似た空気が広がっている。高市首相の「台湾有事」発言以降、急激に悪化する日中関係。日中戦争が勃発し、戦時体制へと移行した1937年と2026年を歴史的に比較検証する!

2026年7月30日

スターリニズム 帝国再興のプロジェクト

スターリニズム
帝国再興のプロジェクト

松井康浩 著

テロルや飢餓で数千万人もの犠牲者を生んだ「究極の野蛮」か、帝政ロシアの版図を維持・拡大し、遅れた農業国を近代的な工業大国へと押し上げた未曾有の成功譚か。体制下を生きた市民の声を拾い、「再スターリン化」と呼ばれる現在までを射程に、その構想、実態、遺産を考察する。個人より国家が優先される体制の実態とは。

2026年7月27日

花魁と油売り 明代人情小説集

花魁と油売り
明代人情小説集

馮夢龍 撰/大木康 編訳

蘇州の文人、馮夢龍(1574-1646)が編集刊行した「三言」と総称される短篇作品集は『水滸伝』『西遊記』と並ぶ中国白話文学の代表作。古今の帝王から庶民に至るまで、種々様々な物語を見ることができる。計120篇から、講談・落語の「紺屋高尾」の原案「花魁と油売り」等、心動かす人情噺7篇を挿絵と共に収録。

2026年7月26日

台湾有事 歴史・軍事・安定のメカニズム

台湾有事
歴史・軍事・安定のメカニズム

五十嵐隆幸 著

近年、危惧される「台湾有事」。中国の軍事力増強は目覚ましく、台湾周辺での演習も常態化している。1950年以来、中台双方の軍事行動を封じてきた米国の関与も揺らぐ。危機は本当に避けられないのか。本書は「侵攻か否か」という単純な議論を超え、中台の軍事・防衛力を検証し、歴史とともに作り上げられた複雑な抑止と危機管理のメカニズムを解き明かす。安定と平和のために国際社会、そして日本は何ができるか。

2026年7月22日

決定版 小栗上野介 隠された悲劇の幕臣

決定版 小栗上野介
隠された悲劇の幕臣

村上泰賢 著

2027年NHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」の主人公、小栗上野介忠順。遣米使節として日本人初の世界一周をはたした小栗は、帰国後、横須賀造船所建設、日本初の株式会社、洋式軍隊の整備、鉄道・電信構想など先駆的な政策を手がけ、幕末日本の近代化に奔走した。だが幕府崩壊後、無実の罪で斬られ、歴史の闇へ葬られる──。勝者・明治政府の歴史から消された「もう一つの近代化」とは。世界を見た「最後の幕臣」の構想力と非業の生涯を描き出した決定的評伝。

2026年7月22日

地域芸術祭とは何か

地域芸術祭とは何か

山本浩貴 著

大地の芸術祭、瀬戸内国際芸術祭をはじめ、日本では大小さまざまな地域芸術祭が開催され、多くの観光客がアート鑑賞を目的に全国各地を訪れている。地域活性化につながるとの肯定的な評価が与えられる一方、そのあり方への批判やリスクの指摘もなされてきた。本書では地域芸術祭の歴史をたどるとともに、地域芸術祭をめぐるさまざまな議論を整理した上で、これからの地域芸術祭の課題と可能性を多角的な視点から考える。

2026年7月22日

空海と鎌倉仏教

空海と鎌倉仏教

平岡聡 著

法然・親鸞・一遍・日蓮・栄西・道元。鎌倉仏教の開祖たちは、平安の巨人・空海と向き合い、その思想を再解釈し、批判し、継承した。念仏、即身成仏、曼荼羅、修行観、救済論……、それらの核心には、常に空海の思想があった。「断絶」ではなく、「連続」として日本仏教史をとらえ直せば、宗派を超えた「知の構造」が立体的に浮かび上がってくる。日本人の精神史を根底から照らし直す。

2026年7月22日

もし諸子百家が「現代日本の平和」を議論したら 中国古代の思想家が示す安全保障と生存戦略

もし諸子百家が「現代日本の平和」を議論したら
中国古代の思想家が示す安全保障と生存戦略

柿沼陽平 著

防衛費増額、SNSの分断、積極財政、インフレ、少子化……。孔子、孟子、荀子、孫子、管子、韓非子、墨子、老子、荘子……。2500年前の「最強コンサル軍団」を現代に召喚し、「超時空座談会」を開催! 気鋭の中国古代史研究者が描く歴史×時事の究極の思考実験。

2026年7月19日

日本文学の翻訳者たち

日本文学の翻訳者たち

金原瑞人 編

日本文学は、海外でどのように読まれているのだろう? 世界の翻訳者たちは、日本語で書かれた作品を、どのように別の言語に翻訳しているのだろう? 大江健三郎、村上春樹、多和田葉子、村田沙耶香作品など、数々の日本文学を英語・フランス語・韓国語・台湾華語(中国語正体字/繁体字)・タイ語・オランダ語・ドイツ語に翻訳してきた7名の翻訳者たち。

2026年7月19日