われら
ザミャーチン 著/松下隆志 訳
地球全土を支配下に収めた〈単一国〉では、24時間の各人の行動は、食事から性行為まで、すべて合理的に管理されている。その国家的偉業となる宇宙船〈インテグラル〉の建造技師であるД-503は、古代の風習に傾倒する女I-330に執拗に誘惑され……。『一九八四年』『すばらしい新世界』に先駆けるディストピア小説の傑作。
ザミャーチン 著/松下隆志 訳
地球全土を支配下に収めた〈単一国〉では、24時間の各人の行動は、食事から性行為まで、すべて合理的に管理されている。その国家的偉業となる宇宙船〈インテグラル〉の建造技師であるД-503は、古代の風習に傾倒する女I-330に執拗に誘惑され……。『一九八四年』『すばらしい新世界』に先駆けるディストピア小説の傑作。
ニコラ ブーヴィエ 著/ティエリ・ヴェルネ 絵/山田浩之 訳
1953年、ニコラ・ブーヴィエはポンコツのフィアットに乗ってジュネーブを発つ。旅の手持ちは2年という月日と4か月分の現金。ベオグラードで親友の画家ティエリと落ち合い、ロマの旋律に導かれるように東へ東へとつき進む。旧ユーゴスラビア、トルコ、イラン、アフガニスタン・・・・・・世界から世界へ、道はどこまで続いていくのか。
尾脇秀和 著
江戸時代の女性名は現代とどう違ったのか?「お」の付く女性名はどこに消えたのか? 近代女性名の「子」とは何か? 何が今日の「夫婦別姓」論争を生み出したのか? アイデンティティとして名前に執着する現代の常識は、どのように生まれたのか? 男性名とは別物だった江戸時代の女性名が、明治期に男女共通の「氏名」となって現代の諸問題を抱えるまで、近代国民国家の形成、文字の読み書きや捺印、戦後改革など様々な事象を通して、日本人名文化の歴史的変遷を明らかにする。
ルシア・ベルリン 著/岸本佐知子 訳
ロングセラー『掃除婦のための手引き書』(2020年本屋大賞翻訳小説部門第2位)、『すべての月、すべての年』に続く待望の短編集。
三野博司 著
世界の美しさと、人間の苦しみと――双方に忠実であろうとしつつ、生きる意味を探求し続けた作家、カミュ。『異邦人』『ペスト』をはじめとする作品は、時をこえて私たち自身の生をも映し出している。アルジェリアでの出生から不慮の死まで、生涯に沿ってテクストをよみとく。「不条理」の先に作家は何を見ていたのか?
安藤信廣 著
その時どきに、人は時代や自分の内面とどう向きあい、言葉にあらわしてきたのか。甲骨に刻まれた占いの記録から、『詩経』、『楚辞』、曹操・曹丕・曹植、建安七子、「志怪小説」、陶淵明、杜甫、李白、「伝奇小説」、歐陽脩、蘇軾、『全相平話三国志』などへと続く「詩詞」「文学」の系譜のみならず、『論語』、『荘子』、『史記』、「出師表」、『朱子語類』など思想を著した「文章」の系統も概観。先秦時代から宋代まで具体的な作品をたどることで、多彩な文学形式を生み出した、表現することへの強い思いが見えてくる。
新名一仁、徳永和喜 著
本書は、鎌倉時代から幕末まで島津家歴代当主の政策に焦点を当て、700年の歴史を紡いできた島津氏の「生存戦略」に迫る。巧みな交渉術、政権との距離感、敗北後の危機回避能力――、隠れた名家・島津氏に学ぶ「外交の神髄」に迫る! 専門家による「島津氏」通史の決定版。
大恵和実 編集/円城塔、十三不塔、立原透耶、灰都とおり 著
豪華絢爛、大唐帝国を魔改造せよ――ラッパー李白が、怪獣パンダが、キチン質の李世民が、空海が、三蔵法師が大暴れ! 日本と中国の8作家が織り成す、国境を越えた奇跡のアンソロジー。
関裕二 著
天皇家の祖神、天照大神(アマテラス)は伊勢神宮に祀られている。だが近世以前、歴代天皇がほとんど誰も参拝していないのは、一体なぜなのか。実は、アマテラスは宮中に祀られていたのだが、崇神天皇の時代、もう一柱の神とともに、そこから出された。その神の名は日本大国魂神。これまで注目されなかったこの神に光を当てることで、アマテラスの本当の姿が浮かび上がる――。古代史研究の鬼才が、最大の謎に迫る。
大田南畝小林ふみ子 著
天明期、江戸で狂歌が大流行した。狂歌とは、五七五七七の形式に載せて滑稽な歌を詠む文芸である。ブームの仕掛け人・大田南畝の昂揚感のある狂歌は多くの人を惹きつけ、誰もが気軽に参加できるその狂歌会は流行の発信源となった。楽しい江戸のまちの太鼓持ち「狂歌師」という役どころは、いかにして人びとを魅了したのか。平賀源内や山東京伝にも一目置かれ、蔦屋重三郎の良き助言者であった大田南畝の人物像がわかる決定版。