日本の古代とは何か 最新研究でわかった奈良時代と平安時代の実像

日本の古代とは何か
最新研究でわかった奈良時代と平安時代の実像

有富純也 著

奈良時代と平安時代はどう違うのか。これまでは律令制の崩壊や荘園の成立、藤原氏の台頭といった要素で説明されてきたが、近年はこうした教科書的理解では説明がつかなくなっている。二つの時代を比較しながら、最新の研究成果から浮かび上がってきた日本古代の実像を丁寧に伝える。

2024年7月30日

パレスチナ詩集

パレスチナ詩集

マフムード・ダルウィーシュ 著/四方田犬彦 訳

「世界の果てに辿り着いたとき、われらはどこへ行けばよいのか。/最後の空が終わったとき、鳥はどこで飛べばよいのか。」詩を喪失したとき、敗北した国はさらに敗北する。ホメロスに始まる西洋文学がつねに勝者の側から語られてきたとするならば、今こそ敗者の声を詩に結実させなければならない。本書はパレスチナの亡命詩人の、生涯を懸けた絶唱である。

2024年7月25日

モンゴル帝国 草原のダイナミズムと女たち

モンゴル帝国
草原のダイナミズムと女たち

楊海英 著

近年、モンゴル帝国に関する研究が文献、考古学ともに長足の進歩を遂げ、従来の「野蛮、残虐」といったイメージは大きく修正が迫られています。とくに遊牧民によってユーラシア世界が統一された結果、情報の伝達と交易が飛躍的拡大、それによってはじめて「世界史」が生まれたとみる考えかたは常識となりつつあります。また、遊牧民の世界は定住農耕とはまったく別の論理に基づく社会システムであって、そこに優劣はありえないことを多くの人が理解しはじめており、なかでも女性の役割がきわめて大きかったことが注目されています。たとえば2010年に刊行されたアメリカの文化人類学者ジャック・ウェザフォードによるThe Secret History of the Mongol Queensは欧米人のモンゴルやユーラシアの遊牧民に対する偏見、ヨーロッパ中心主義を打破するために書かれ、ベストセラーとなりました。本書も同様にチンギス・ハーンの征服とその子どもたちによる勢力拡大がどのようになされていったか、武力だけに頼らない婚姻政策の実態、また権力闘争の舞台裏を描き出します。

2024年7月23日

サンスクリット入門 インドの思想を育んだ「完全な言語」

サンスクリット入門
インドの思想を育んだ「完全な言語」

赤松明彦 著

仏や卒塔婆はもちろん、ジャングルもアバターも、語の起原はサンスクリットにある。紀元前4世紀ころにパーニニがその文法を完成させたサンスクリットは、プログラム言語のような厳密さと正確さを持つ。これによって多種多様な思想や文学作品が生み出された。日本にも仏教と共に伝わり、50音の配列はサンスクリット由来とされるように、その影響は大きい。「完全な言語(サンスクリタ)」の文法を学びながらインド文化の精華に触れよう。

2024年7月21日

吾妻鏡 鎌倉幕府「正史」の虚実

吾妻鏡
鎌倉幕府「正史」の虚実

藪本勝治 著

鎌倉時代を舞台とするドラマで描かれる挿話の多くは『吾妻鏡』に基づく。史料に潜む虚構を洗い出し、隠された意図を明らかにする。

2024年7月21日

私のこの生涯 老舎中短編小説集

私のこの生涯
老舎中短編小説集

老舎 著/関根謙、杉野元子、松倉梨恵 訳

中国において「京味作家」と称され、海外においても中国を代表する作家としての高い評価を受ける老舎。文革期に非業の死を遂げた文豪の残した中短編4作を翻訳する。

2024年7月20日

始皇帝の戦争と将軍たち 秦の中華統一を支えた近臣軍団

始皇帝の戦争と将軍たち
秦の中華統一を支えた近臣軍団

鶴間和幸 著

秦が中華統一を成し遂げた要因は、始皇帝(嬴政)の人間力、そして有能な臣下たちとの“関係性”にあった! 統一戦争を支えた李信、王齮、桓齮、蒙武ら将軍たちは、戦時でどう動き、何を成し遂げたのか。映画「キングダム」の中国史監修も務めた始皇帝研究の第一人者が、「史記」や近年出土の古代文献をもとに、統一戦争の実像を解説。李牧・龐煖(ほうけん)ら、秦に立ちはだかった英傑たちの史実にも迫る。

2024年7月16日