仇討ちはいかに禁止されたか? 「日本最後の仇討ち」の実像

仇討ちはいかに禁止されたか?
「日本最後の仇討ち」の実像

濱田浩一郎 著

時は幕末文久二年、藩政改革を目指す赤穂藩の家老・森主税とブレーンの村上真輔は、体制変革を狙う下級藩士・西川升吉らに惨殺される。彼ら「赤穂志士」は要人暗殺には成功するも体制変革は叶わず、流浪の運命をたどる。やがて維新後の明治四年、暗殺された村上真輔の息子・村上四郎たちは高野山で「志士」を待ち受け、「高野の仇討ち」を実行する。しかし、みごとに親の仇を討った四郎らを待ち受けたのは思わぬ法の裁きだった―「忠臣蔵」の赤穂藩で起きたもう一つの仇討ち劇を題材に、気鋭の史家が幕末維新の価値観を鮮やかに描く。

2023年12月19日

楽園

楽園

アブドゥルラザク・グルナ 著/粟飯原文子 訳

20世紀初頭、現在のタンザニアを舞台に、少年ユスフの成長と東アフリカ沿岸地域の歴史的な大転換期を描く。1994年度ブッカー賞最終候補作。巻末にノーベル文学賞受賞記念講演を収録。

2023年12月16日

だれか、来る

だれか、来る

ヨン・フォッセ 著/河合純枝 訳

2023年ノーベル文学賞を受賞した、ノルウェーを代表する劇作家の代表作「だれか、来る」とエッセイ「魚の大きな目」を収録。邦訳の単行本は初となる。

2023年12月16日

戦狼中国の対日工作

戦狼中国の対日工作

安田峰俊 著

習近平体制が確立して以降、中国は「戦狼外交」と呼ばれる超攻撃的な外交を繰り広げてきた。アメリカをはじめとする西側国家を舌鋒鋭く批判し、日本などの周辺諸国に対しては軍事力をちらつかせながら恫喝する……。こうした中国の外交姿勢は、当初、「口先だけ」と思われていた。しかし、これはけっしてハッタリではなかった。いつの間にか、中国政府の魔手は私たちの周辺に張り巡らされていたのである。

2023年12月16日

台湾の半世紀 民主化と台湾化の現場

台湾の半世紀
民主化と台湾化の現場

若林正丈 著

一九七二年日中国交樹立によって、日本は中華民国(=台湾)と断交した。その同じ年に大学院に進学、研究をスタートさせた著者の研究人生は奇しくも台湾が民主化し、中国とは明らかに異なるアイデンティティ(=台湾化)へと進んだ道程と重なる。政府要人や台湾人研究者、歴史的事件の関係者との交流……。いまや中国は経済的にも軍事的にも大国となって、アメリカのライバルへと躍り出た。黎明期から台湾を見つめ続けた著者が、米中両大国に翻弄されつつも主体性を模索する台湾のこれまでを振り返り、現状と今後のゆくえを分析する。

2023年12月16日

古代アメリカ文明 マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像

古代アメリカ文明
マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像

青山和夫 編/井上幸孝、坂井正人、大平秀一 著

マヤのピラミッド、ナスカの地上絵、マチュピチュの祭祀、アステカの湖上都市テノチティトラン……。ヨーロッパ人「発見」以前の新大陸の歴史を私たちは軽んじていないか? 人類史の常識に再考を迫る最新知見がおもしろい! 多くの人が生贄になった!? 大河の流域でないと文明は生まれない!? 無文字社会にリテラシーは関係ない!? 王は絶対的な支配者だった!? 「常識」の嘘を明らかにし、文明が生まれる条件を考える。

2023年12月14日

カーミラ レ・ファニュ傑作選

カーミラ
レ・ファニュ傑作選

レ・ファニュ 著/南條竹則 訳

主人公カーミラの魅惑が、純真な少女の目を通して官能的に描かれる、ゴシック小説の第一人者レ・ファニュによる傑作。

2023年12月14日

台湾の本音

台湾の本音

野嶋剛 著

コロナ前は200万人超の日本人が訪れ、観光地として人気が高い台湾。「台湾有事」という言葉が紙面を賑わすこともあり、日本の関心は高くなっている。しかし、私たちは台湾をどれほど知っているだろうか。中国と台湾の関係は? 首都はどこにある? 国連に非加盟なのはなぜ? 隣の島でありながら、私たちはその歴史や事情をあまり知らない。本書では、6つの問いからそんな台湾という〝国〟の姿を詳らかにしていく。

2023年12月13日

知性改善論

知性改善論

バールーフ・デ・スピノザ 著/秋保亘 訳

精神と全自然との合一の認識、永遠無限なるものへの愛、揺るぎない幸福の追求など、本書には『エチカ』のモチーフをはっきり見て取ることができます。おそらくは時間のなさゆえに本書は未完のまま放置されましたが、しかしその哲学は『エチカ』に引き継がれ、さらなる発展と深化を遂げていくことになります。その意味で、本書はスピノザが「哲学者」になる過程を記録した生々しいドキュメントであるとともに、著者自身による最良の『エチカ』入門でもあると言えるでしょう。『知性改善論』については、長らく畠中尚志訳(1931年、改訳1968年)が読み継がれてきました。本書は、気鋭の研究者が最新の研究成果を取り込みつつ、充実した訳注とともに「今日の日本語」でスピノザを読めるようにと全力で完成させた待望の新訳です。

2023年12月9日