遠くまで歩く

遠くまで歩く

柴崎友香 著

コロナウィルス感染拡大のなか、小説家のヤマネは、『実践講座・身近な場所を表現する/地図と映像を手がかりに』という講座を担当することになる。PCを通して語られるそれぞれの記憶、忘れられない風景、そこから生まれる言葉……。PC越しに誰かの記憶が、別の新たな記憶を呼び覚まし、積み重なってゆく。人と人とのあらたなつながりを描く長篇小説。読売新聞連載、待望の単行本化。

2025年2月17日

手段からの解放

手段からの解放

國分功一郎 著

「楽しい」って何なのだろう? 『暇と退屈の倫理学』にはじまる哲学的な問いは、『目的への抵抗』を経て、本書へと至る。カントの哲学をヒントに、「嗜好=享受」の概念を検証。やがて明らかになる、人間の行為を「目的と手段」に従属させようとする現代社会の病理。「嗜好=享受」を奪うことは、人間に病としての依存症への道を開く。

2025年2月11日

知能とはなにか ヒトとAIのあいだ

知能とはなにか
ヒトとAIのあいだ

田口善弘 著

実は、私たちは「そもそも知能とはなにか」ということですら満足に答えることができずにいる。そこで、本書では、曖昧模糊とした「知能」を再定義し、人工知能と私たち人類が持つ「脳」という臓器が生み出す「ヒトの知能」との共通点と相違点を整理したうえで、自律的なAIが自己フィードバックによる改良を繰り返すことによって、人間を上回る知能が誕生するという「シンギュラリティ」(技術的特異点)に達するという仮説の妥当性を論じていく。

2025年1月28日

はじめての大乗仏教

はじめての大乗仏教

竹村牧男 著

日本の仏教はすべてここから花開いた。仏教哲学の碩学が巨大な思想の本質を平易に解説。私たちはなぜ、自我とものに執着し、苦しむのか。大乗仏教の世界観と人間観の核心がわかる入門書にして決定版。

2025年1月27日

アッシリア全史 都市国家から世界帝国までの1400年

アッシリア全史
都市国家から世界帝国までの1400年

小林登志子 著

アッシリアは、イスラエルの民を虜囚にし、敵対民族を残酷に処刑したとして、『旧約聖書』では悪役に描かれる。だがその実像はバビロニアの先進文明に学び、長きにわたって栄えた個性的な国だ。 紀元前2000年に誕生した小さな都市国家が他国に隷従しつつも、シャルマネセル3世、サルゴン2世らの治世に勢力を拡大、世界帝国となるが、急速に衰微し、前609年に瓦解する。その盛衰を軍事・宗教・交易など多角的に描く。

2025年1月25日

皇室典範 明治の起草の攻防から現代の皇位継承問題まで

皇室典範
明治の起草の攻防から現代の皇位継承問題まで

笠原英彦 著

伊藤博文の主導で制定された明治の皇室典範。女帝・女系容認の可能性もあったが、皇位継承資格は「男系の男子」限定で、退位の規定もない。その骨格は戦後の皇室典範でも維持された。皇族男子の誕生は極めて稀で、皇族数の減少も続き、制度的矛盾が顕在化して久しい。小泉内閣時代に改正の検討が始まるも、進展はいまだ見えない。本格的議論の再開に向けて、皇室制度の専門家が論点を整理し、法改正への道筋を探る。

2025年1月25日

東アジア現代史

東アジア現代史

家近亮子 著

「日本」「中国」「朝鮮」諸国を擁する東アジア世界は「鎖国」の終焉と共に近代化を迫られた。西洋列強の外圧の中で、植民地化や二度の大戦を経て、二一世紀の現代、劇的なまでの経済発展を達成している。一方で中国と朝鮮半島には今なお冷戦構造が残り、約二百年にわたるこれまでの歴史は、少子高齢化や安全保障にかかわる難問を投げかけている。協調と衝突を繰り返し突き進んできた過去を振り返り、未来につなげるための一冊。

2025年1月25日

孝経 儒教の歴史二千年の旅

孝経
儒教の歴史二千年の旅

橋本秀美 著

東アジアで『論語』とならび親しまれてきた『孝経』は、儒教の長い歩みを映し出す鏡のような存在だ。古代における経典の誕生と体系化、解釈学の興亡と皇帝によるテキスト編纂、失われた書物をめぐる日中の学問交流、そして「孝」の教えをめぐるせめぎ合い――小さな古典から、儒教の大いなる流れをスリリングに案内する。

2025年1月25日

ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

ユダヤ人の歴史
古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

鶴見太郎 著

ユダヤ教を信仰する民族・ユダヤ人。学問・芸術に長けた知力、富のネットワーク、ホロコーストに至る迫害、アラブ人への弾圧――。五大陸を流浪した集団は、なぜ世界に影響を与え続けているのか。古代王国建設から民族離散、ペルシア・ローマ・スペイン・オスマン帝国下の繁栄、東欧での迫害、ナチによる絶滅計画、ソ連・アメリカへの適応、イスラエル建国、中東戦争まで。3000年のユダヤ史を雄大なスケールで描く。

2025年1月22日