ロシア文学を学びにアメリカへ? 屋根の上のバイリンガル

ロシア文学を学びにアメリカへ?
屋根の上のバイリンガル

沼野充義 著

一九八〇年代、ロシア文学を専攻していた著者は、ソ連ではなく米国へ飛んだ。ハーバード大で古代教会スラヴ語を習得し、街角でポーランド移民と交流。多様な文化を内包する「サラダボール」の国で得た体験と考察をユーモラスに綴る、ヌマノ教授の原点たるエッセイ。「ハーバード生活から三つのエピソード」他を新規収録。〈解説〉奈倉有里。

2025年1月22日

ピークアウトする中国 「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界

ピークアウトする中国
「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界

梶谷懐、高口康太 著

不動産バブルが崩壊し、今世紀最大の分岐点を迎えた中国経済。このまま衰退へと向かうのか、それとも、持ち前の粘り強さを発揮するのか? 『幸福な監視国家・中国』で知られる気鋭の経済学者とジャーナリストが、ディープすぎる現地ルポと経済学の視点を通し、世界を翻弄する大国の「宿痾」を解き明かす。

2025年1月21日

イスラエルの自滅 剣によって立つ者、必ず剣によって倒される

イスラエルの自滅
剣によって立つ者、必ず剣によって倒される

宮田律 著

2023年10月からはじまったハマスとイスラエルの「ガザ戦争」は、無辜の民間人に多大な犠牲を出し続けているにもかかわらず、終わりは見えず、さらにはイスラエルは周辺国や周辺勢力とも戦線を拡大している。イスラエルが戦争を続ける根源と目的、またナショナリズムの先鋭化などを詳細に解説し、危機的な展望を示す。イスラエルとパレスチナ問題の核心に迫り、国や勢力が絡み合う中東情勢を見通す一冊。

2025年1月21日

仏教名言辞典

仏教名言辞典

金岡秀友 著

何万、何億もの人々の批判に堪え、何百年もの世の変遷を超えて今に残る仏家の言葉を、悩み問題別に選定し、歴史的背景と思想的系譜を解説。インド仏教の理論性、中国仏教の実用性、日本仏教の情緒性の違いを味わいながら、仏教通史を学べる。検索に便利な人名解説と名著リストも備えた、日々に役立つ画期の書。

2025年1月20日

ミル『自由論』の歩き方

ミル『自由論』の歩き方

児玉聡 著

哲学古典『自由論』は「自由とは何か」「個人の自由はどこまで許されるか」という永遠のテーマに鋭く切り込んだ、現代人にとっても必読の書。本書は光文社古典新訳文庫を底本とし、京都大学の倫理学講義をベースに、「他人に危害を加えない限り人は自由に行為できる」という他者危害原則、普通規範、言論の自由の範囲など、今なお議論が活発な論点について親しみやすく説いた「古典の歩き方」である。

2025年1月20日

中国絵画入門

中国絵画入門

宇佐美文理 著

日本でも西洋でも、絵画の基本的な要素は、「形」だが、中国絵画の場合、さらに「気」という要素が加わる。「気」とは何か? 気が絵画にどのように表れるのか、その実例を示しながら、中国絵画独特のこの考え方を丁寧に説明する。そして、原始から清までの代表作150点を紹介し、その魅力を探る。カラー16頁。

2025年1月19日

モナ・リザのニスを剥ぐ

モナ・リザのニスを剥ぐ

ポール・サン・ブリス 著/吉田洋之 訳

美術業界と保存との葛藤を鋭く描き、20以上の賞を受けた衝撃のデビュー作。ルーヴルの至宝を500年前の素顔に戻せ! 古きを愛する学芸員オレリアンは、実利優先のヤリ手新館長ダフネに無茶ぶりされた修復プロジェクトの旅に出る。国家をも巻き込む大騒動の末、姿を現したモナ・リザの本来の顔とは? 視覚情報に溢れたSNS時代に、美とは何か、本物とは何かを問いかける絶品アート小説。

2025年1月18日

恋する仏教 アジア諸国の文学を育てた教え

恋する仏教
アジア諸国の文学を育てた教え

石井公成 著

仏教の経典や僧侶たちの説法を紐解くと、意外にも恋愛話や言葉遊びがいたるところに見られる。インドから中国・朝鮮半島を経て日本に伝わった仏教は、宗教そのものだけでなく、恋愛文学や言葉遊びも育てたのだ。洒落や掛詞、ちょっとしたおふざけなど、エンタメ要素満載……身近なようで実は知らなかった仏教の本当の姿とは? 仏教文学研究の第一人者である著者が、膨大な資料から仏教と恋愛文学の関係性を明らかにする。

2025年1月18日

日本史  敗者の条件

日本史  敗者の条件

呉座勇一 著

江戸時代の大名で剣術の達人でもあった松浦静山が説いたように、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」である。華麗な成功は必ずしも「勝利の方程式」に基づくものではなく、偶然や幸運に支えられていただけであることがままある。一方で、敗北や失敗には明確な原因がある。であるならば、むしろ歴史上に無数に存在する凡庸な失敗を反面教師とするほうが役に立つのではないだろうか。

2025年1月18日

小さなことばたちの辞書

小さなことばたちの辞書

ピップ・ウィリアムズ 著/最所篤子 訳

19世紀末の英国。母を亡くした幼いエズメは、『オックスフォード英語大辞典』編纂者の父とともに、編集主幹・マレー博士の自宅敷地内に建てられた写字室に通っている。ことばに魅せられ、編纂者たちが落とした「見出しカード」をこっそりポケットに入れてしまうエズメ。ある日見つけた「ボンドメイド(奴隷娘)」ということばに、マレー家のメイド・リジーを重ね、ほのかな違和感を覚える。この世には辞典に入れてもらえないことばがある――エズメは、リジーに協力してもらい、〈迷子のことば辞典〉と名付けたトランクにカードを集めはじめる。

2025年1月17日