中華とは何か 遊牧民からみた古代中国史

中華とは何か
遊牧民からみた古代中国史

松下憲一 著

中華思想は文明の優劣で人々を区別する発想である。文明のある世界を中華とし、その周辺には野蛮な夷狄がいる。そして夷狄は中華に何も残さなかったものだと長らく考えられてきた。しかし注意深く歴史をみていくと、夷狄であるはずの遊牧民はむしろ中華文明の形成に積極的に関わり、新たに持ち込み、主体的に選別し、継承してきたことがわかる。中華文明拡大の要因は、あらゆるものを内部に取り込んで膨張していく性質にある。逆に言えば、気づけば夷狄も中華になっているのだ。本書は、中国史を遊牧民の視点から捉えなおすことにより、中華の本質に迫る一冊である。

2025年5月15日

アフリカの日々

アフリカの日々

イサク・ディネセン 著/横山貞子 訳

澄みきった大気のなか、北欧の高貴な魂によって綴られる、大地と動物と男と女の豊かな交歓。20世紀エッセイ=文学の金字塔。

2025年5月13日

オカルト武将・細川政元 室町を戦国に変えた「ポスト応仁の乱の覇者」

オカルト武将・細川政元
室町を戦国に変えた「ポスト応仁の乱の覇者」

古野貢 著

細川政元=戦国時代の引き金を引いた、「ポスト応仁の乱の覇者」。「足利将軍追放のクーデター」を成功させた常識破りの改革者にして、超能力に傾倒する奇人でもあった……。妖術や空中飛行に憧れ、戦を放棄し修行に没頭。世継ぎは残さず、延暦寺も焼き払う。理解しがたい行動にも“狙い”があった! 織田信長のロールモデルにもなった改革者の人生から、応仁の乱以降の乱世を読み解く!

2025年5月12日

誰でもない

誰でもない

ファン・ジョンウン 著/斎藤真理子 訳

恋人をなくした老婦人、閉ざされた未来を前に生き延びようとする若者……。ハン・ガン以後最も注目される韓国作家が描き出す、現代を生きる私たちの日常という祈り。

2025年5月11日

海風クラブ

海風クラブ

呉明益 著/三浦裕子 訳

白い犬の後を追いかけてきたタロコ族の少年と、自分を売ろうとする父親から逃げてきた少女。山の深い洞穴で二人は出会い、心を交わす。少年が少女の村に、少女が少年の村へ入れ替わり出ていくのを、巨人は見つめていた。山は巨人の体であった。人々に忘れ去られた最後の巨人ダナマイ。彼の言葉を解すのは、傷を負った動物たち。時を経て再会する二人を軸に、様々な過去を背負う人々を抱えて物語は動き出す。

2025年5月11日

復讐には天使の優しさを

復讐には天使の優しさを

イサク・ディネセン 著/横山貞子 訳

一八四〇年代のイギリス、身寄りのない少女ルーカンは勤め先の主人に言い寄られて屋敷を逃げ出し、学校時代の親友で大富豪の娘ゾジーヌのもとへ向かった。しかし、ゾジーヌの側にも大きな境遇の変化があり、財産もなく孤立無援の二人はロンドンへ出て職を探すことに。そこでフランスの田舎に住む慈善家の牧師夫妻から一年間の期限付きで養女にしたいという申し出を受ける。異国の地に落ち着いた少女たちは、老牧師から授業を受け、菜園の世話をしながら平和な生活を送り始めるが、やがて仮面の裏側に隠された恐ろしい事実を知ってしまう。圧倒的な悪の力に立ち向かうことを決意した二人の運命は?

2025年5月10日

中国皇帝の条件 後継者はいかに選ばれたか

中国皇帝の条件
後継者はいかに選ばれたか

阪倉篤秀 著

中華の絶対権力者であると同時に、一人の親でもある皇帝にとって、皇太子の選定は王朝存亡を賭けた最重要課題であった。強烈な個性を押し通した先代と比較されて苦しむ二代目、甘やかされる三代目など、皇位継承に見られる構造的な困難を乗り越える秘訣を、秦の始皇帝から清の康熙帝まで歴代14人の事例から明らかにする。

2025年5月2日

後漢書 列伝[三]

後漢書 列伝[三]

范曄 著/李賢 注/渡邉義浩 訳

大好評「後漢書」シリーズ第7巻は、臣下の伝記を収めた「列伝」の3巻目。後漢「儒教国家」を支えた文官たちの生涯を辿る。たとえば班固。国史改作の汚名を着せられながらもその冤罪を晴らし、やがて『漢書』編纂をなしたという。さらには鄭玄。儒学の師として馬融のもとに弟子入りするも、馬融に3年間会えないまま勉学に勤しむことを余儀なくされたという。艱難辛苦に屈することなく、巨大な事跡を残した傑物たちの物語。

2025年5月2日

虚構から史実へ 中国史書による国家の正統化について

虚構から史実へ
中国史書による国家の正統化について

渡邉義浩 著

本書では、「物語から史書へ」と至る以上の経緯を、『尚書』『尚書大伝』『詩経』『韓詩外伝』『論語』『墨子』『孟子』『荀子』『荘子』『韓非子』『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』『春秋左氏伝』『国語』『史記』『漢書』『三国志』といった数多くの古典から引用しつつ、古代中国において思想と国家が「物語」によって正統化されていく実相とともに、ひもといていく。

2025年5月2日