吾妻鏡
鎌倉幕府「正史」の虚実
藪本勝治 著
鎌倉時代を舞台とするドラマで描かれる挿話の多くは『吾妻鏡』に基づく。史料に潜む虚構を洗い出し、隠された意図を明らかにする。
老舎 著/関根謙、杉野元子、松倉梨恵 訳
中国において「京味作家」と称され、海外においても中国を代表する作家としての高い評価を受ける老舎。文革期に非業の死を遂げた文豪の残した中短編4作を翻訳する。
鶴間和幸 著
秦が中華統一を成し遂げた要因は、始皇帝(嬴政)の人間力、そして有能な臣下たちとの“関係性”にあった! 統一戦争を支えた李信、王齮、桓齮、蒙武ら将軍たちは、戦時でどう動き、何を成し遂げたのか。映画「キングダム」の中国史監修も務めた始皇帝研究の第一人者が、「史記」や近年出土の古代文献をもとに、統一戦争の実像を解説。李牧・龐煖(ほうけん)ら、秦に立ちはだかった英傑たちの史実にも迫る。
後藤里菜 著
声と音が生活の大部分を占め、音のない言葉が例外的なごく一部の人々の間に限定された時代があった。本書が光を当てる中世ヨーロッパ(西暦でおよそ500~1500年)とは、そういう時代である.騒々しい世界のなかで、沈黙とはいかなるかたちでありえたのか。修道院の静寂、服喪の嘆き、聖なる沈黙……。新進の中世史家による、感情史の魅力を伝える一冊。
アンジェラ・アオラ 著/安達七佳 訳
男も女も、既婚者の5人に1人は不倫経験があるという――人はなぜ不倫するのか。原因は夫婦関係か、それとも生物学的本能か。発覚すると多くのカップルが破局するのに、それを乗り越えたとき、逆に絆が強くなるのはなぜなのか? パートナーシップをめぐる尽きない問いに向き合った心理学者が導き出した、パートナーシップの本質とは。
黒羽清隆 著
1931年から1945年の15年にわたる戦争で、日本はアメリカにのみならず中国にも敗北したのだ 著者は、陸軍の企図・満州利権・戦費調達など国内の政治経済的背景に加え、中国側の論理も含めて戦争の経緯を解く。生々しい戦場の実態や兵士の証言など、個々人にも強い焦点をあてた著者特有の記述が、戦争の真の全体像を浮き彫りにし、戦後日本社会の深層に与えた影響も説明する。歴史教育現場からの発言を続けた著者が豊富な史料を交え、人間の内なる「戦争へのあこがれ」に抗すべく、平和への熱情を注ぎこんだロングセラー。
太平洋戦争研究会 著
満州民族、漢民族、朝鮮民族、蒙古民族、日本民族が協力し争いのない平和な国づくりを目指した満州国。満州躍進の象徴となった特急「あじあ」号、日満親善のアイコンとなった満映の李香蘭、智謀・石原莞爾参謀が「世界最終戦争」のために引き起こした満州事変、清朝復活の執念にとらわれた皇帝溥儀、国策で満洲に渡った二七万人の満蒙開拓団……。五族協和の王道楽土を夢見た約一五五万人(軍人を除く)の在留邦人はどう暮らしたか。ソ連による満州侵攻、日本敗戦によって、彼らに何が起こったか。わずか一三年あまりで消えた実験国家の建国から崩壊まで貴重写真でひもとく。