黒羽清隆 著
1931年から1945年の15年にわたる戦争で、日本はアメリカにのみならず中国にも敗北したのだ 著者は、陸軍の企図・満州利権・戦費調達など国内の政治経済的背景に加え、中国側の論理も含めて戦争の経緯を解く。生々しい戦場の実態や兵士の証言など、個々人にも強い焦点をあてた著者特有の記述が、戦争の真の全体像を浮き彫りにし、戦後日本社会の深層に与えた影響も説明する。歴史教育現場からの発言を続けた著者が豊富な史料を交え、人間の内なる「戦争へのあこがれ」に抗すべく、平和への熱情を注ぎこんだロングセラー。
チョ・ナムジュ 著/古川綾子 訳
資産価値にこだわる者の果てしない欲望と苦悩。持たざる者の苦労と、未来への希望。韓国中間層の現実をリアルに描いたハイパーリアリズム連作小説。
太平洋戦争研究会 著
満州民族、漢民族、朝鮮民族、蒙古民族、日本民族が協力し争いのない平和な国づくりを目指した満州国。満州躍進の象徴となった特急「あじあ」号、日満親善のアイコンとなった満映の李香蘭、智謀・石原莞爾参謀が「世界最終戦争」のために引き起こした満州事変、清朝復活の執念にとらわれた皇帝溥儀、国策で満洲に渡った二七万人の満蒙開拓団……。五族協和の王道楽土を夢見た約一五五万人(軍人を除く)の在留邦人はどう暮らしたか。ソ連による満州侵攻、日本敗戦によって、彼らに何が起こったか。わずか一三年あまりで消えた実験国家の建国から崩壊まで貴重写真でひもとく。
河野哲也 著
アフリカ哲学は、北アフリカのイスラム文化に基づく哲学、サハラ以南地域の哲学、アフリカ大陸の外で発展したアフリカーナ哲学に分けられ、アフリカーナ哲学はカリブ海の島々で発展した哲学も含む。本書は日本初のアフリカ哲学の入門書として、サハラ以南のアフリカ、カリブ海諸国で展開された哲学、アフリカ大陸での哲学に影響を及ぼしたアメリカやヨーロッパでのアフリカ人の哲学を解説。これまでの哲学を相対化し、複数の世界に共通する人間の思考のあり方を解明する試み。
アイヌもやもや
見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。
北原モコットゥナシ 著/田房永子 イラスト
漫画『ゴールデンカムイ』の監修にも参加!北原モコットゥナシがアイヌをとりまくもやもやを丁寧に解説。アイヌが感じている「もやもや」を、田房永子が漫画で表現。
柿沼陽平 編
中国・湖南大学にある岳麓書院が入手した、戦国時代の秦から統一頃までの裁判記録。下巻は第二類表題、案例8~15、参考文献、索引。
柿沼陽平 編
中国・湖南大学にある岳麓書院が入手した、戦国時代の秦から統一頃までの裁判記録。世界各地における研究成果を網羅・整理し、新たな見解を加えた訳注の決定版。上巻は解題、案例1~7。
泰山
中国人の信仰
エドゥアール・シャヴァンヌ 著/菊地章太 著
古来、中国人に信仰されてきた泰山。その歴史的変遷を辿り、史跡252か所を記述し、民俗を考察した古典的名著。清朝末期の聖地の姿を文章と写真によって伝えた歴史記録。
賀景濱、湖南蟲、黃麗群、姜天陸、林新惠 著
先端技術を敬遠する母と反発する娘を描く「2042」、恋する相手のデータを収集する女性の行き過ぎた愛情の行方を語る「USBメモリの恋人」、逃げた介護ロボットの真相を痛切に描く「小雅」など、台湾の実力派作家たちの選りすぐりの傑作SF8篇を収録。
安藤優一郎 著
百万都市江戸の魅力を「間取り図」を介してやさしく解説。五つの土地毎に章を分け、江戸に住む人々の暮らしに迫る。対象は将軍や大名といった上流層から、旗本・御家人や江戸勤番の藩士たち、さらには町人、豪農など。住まいや勤め先の内部を見れば、江戸のリアルを実感できる。