優しい暴力の時代
チョン・イヒョン 著/斎藤真理子 訳
いま韓国で「時代の記録者」といわれる屈指の作家による、代表作となる短篇集。絶望も希望も消費するいまを生きる人々の、生活の鎮魂歌。解説=西加奈子。
チョン・イヒョン 著/斎藤真理子 訳
いま韓国で「時代の記録者」といわれる屈指の作家による、代表作となる短篇集。絶望も希望も消費するいまを生きる人々の、生活の鎮魂歌。解説=西加奈子。
コスタンティーノ・ドラッツィオ 著/上野真弓 訳
ダ・ヴィンチの才能を憎み、ラファエロの急成長を妬み、芸術を愛すると同時にあらゆる人々と衝突した男、ミケランジェロ。彼はいかにして構想を練ったのか? 日々の苦悩は? 家族やパトロン、友人、ライバルとのつながりは? イタリアの人気美術キュレーターが、その複雑なパーソナリティを、老芸術家の回顧録のごとく描いた伝記的小説。
小島毅 著
善意に基づく使命感。時としてテロリズムへと人を導いてしまう心性は、陽明学と水戸学が交錯しながらこの国の精神に組み込まれたものであった。
大塩平八郎にはじまり、井上哲次郎、三宅雪嶺、新渡戸稲造、そして山川菊栄と三島由紀夫へと至る系譜をたどりながら、日本の近代特有の屈折を読み解かんとする、新鮮にして驚くべき視点による思想史探究。
広中一成 著
1945年8月15日の敗戦以後も日中戦争は続いていた。37年の盧溝橋事件、南京事件などは知られている。だが、41年12月の太平洋戦争開戦以降、中国戦線の実態はまったくと言ってよいほど知られていない。前書の華中戦線に続き、日本軍と国共両軍の三つ巴の戦場となった華北戦線の実態を明らかにし、完全敗北へと至る軌跡と要因、そして残留日本兵の姿までを描く。空白の戦史を気鋭の中国史研究者が埋める、新たな日中戦争史。
魚住和晃 著
日本書史の碩学が、近年の新たな研究成果に基づき、日本の書がもつ多様性と深みを新視点から明らかにする。わが国の書の原点を稲荷山古墳鉄剣象嵌銘や聖徳太子「法華義疏」に見、近年中国で見つかった吉備真備の李訓墓誌銘などを例に挙げつつ、その発展史を辿る。さらに三筆・三跡と呼ばれる平安期の能書家、儒者、西行・寂厳から良寛に至る僧侶、頼山陽ら文人の書から、中国基軸の漢字文化史とも異なる、自由で伸びやかな日本独自の文字文化の歩みとしての書道史を描きなおす。
宮嵜麻子 著
古今東西稀に見る巨大な版図を広げた帝国。地中海世界を「グローバリゼーション」が覆ったとき、人びとは未知の世界とどのように向き合ったのか? ローマ化する属州で暮らしていた人びとの「選択」は? 貴族と平民の格差はなぜ拡大したのか? 元老院政治が動揺した理由……。ハンニバルとの戦い、グラックス兄弟の改革、カエサルの死、アウグストゥスの出現など、ローマ建国から皇帝誕生まで、最新の知見に基づき、ローマと属州を生きた人びとの実像を描く。
マリ=フィリップ・ジョンシュレー 著/村松潔 訳
没後百年を迎えるカフカの恋人として知られるチェコ人女性ミレナ。カフカから彼女への手紙は後に出版されたが、失われてしまったミレナからの手紙には何が書かれていたのか。作家への愛と情熱、父や夫との葛藤、そして自身の孤独と叫び――別離後もカフカを慕い続け、強制収容所で絶命した女性の魂を、現代の女性作家が明らかにする。
塩塚秀一郎 著
レーモン・クノーやジョルジュ・ペレックらによる前衛的な実験文学集団「ウリポ」。言語に秘められた潜在的可能性を追求した彼らの営為を研究してきた著者が、「ウリポ」の視点からフランス文学史を新たに捉え直す。古典から現代作品まで25の名作でたどるフランス文学案内。
碧野圭 著
職を失った赤池めぐみが就職したのは、天才、気まぐれと噂話の絶えない業界の有名人・桐生青のところだった。憧れていた同年代のスターと一緒に仕事ができると胸がはずんだめぐみが直面したのは、机なしパソコンなし、迫りくる納期と催促の電話、修正に次ぐ修正……。そして、大きなプロジェクトの依頼が二人に届く。果たして、二人の仕事は? デザイン事務所と未来は?