2012年9月29日

イマイチ?

本日の鑑賞作品は以下の二作品。

 

前者は最近はやり(もう下火?)のフェイク・ドキュメンタリー作品。管理人が次々と自殺や惨殺事件を起こした曰く付きのホテルに、撮影にやってきた若者6人が案の定ホテルに閉じ込められ、一人また一人と殺されていく、という内容。

メンバーの中に、先住民の血を引く祈祷師の孫娘で、自身も多少の能力を持っている女子が加わっているあたりはアイデアとしては面白く、ホテルの建った場所がそもそも先住民が住んでいた場所で、彼らを追っ払って建てられたという伏線もあれば、もう少し歴史を越えた恩讐のようなものを出してもよかったかも知れません。

ただ、実際にはその孫娘の能力なり出自なりがほとんどストーリーに活かされず、どんな悪霊がうごめいていて害をなすのかもはっきりとは描かれません。フェイク・ドキュメンタリーだから仕方ないといえば仕方ありませんが、既に見飽きた設定なので、むしろ本格的なホラーに仕立てた方が恐怖を増幅できたのではないかと思います。

ラストも無事に出られたかと思いきや、というどんでん返しも使い古されたものですね。主人公が全く考えなしのいい加減な奴で、あの状況でああいう言動をするのか疑問に感じるところもありましたが、そのあたりがドキュメンタリーっぽさなのでしょうか。

後者は韓国の映画です。やたら長いのですが、これも動機とか事件の真相とかがはっきりしません。結局は、大人たちにさんざんいたぶられた少女(現在は大人の女性になっている)の復讐劇だったのでしょう。それにしては聖人のように崇められていた主人公の父親が何故死ななければならなかったのか、今一つ釈然としません。

演出だからなのでしょうけど、韓国の人ってやたらと激昂するのは国民性なのですかね? 結局、二時間以上の長さで見せるほどの内容だったのか、もう少しドロドロとした人間関係を見せたり、いくつかの事件の真相を現在と絡めたりしないと消化不良な感じだけが残ります。

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