ナン・カレ、今年は地味だ……(^_^;)

この時季恒例の「Nancy Calendar」ですが、休日の今日、自宅でチマチマ制作作業に勤しんでおりました。プリンタのインクと用紙が足りなくなってきたので、作業は途中までにして、またあさっての祝日に続きの作業をやりたいと思います。

しかし、しかし、今年はちょっと全体的に地味めです。いや、今年ではなく来年と言うべきなのでしょうか。とにかく2016年版は例年に比べかなり地味なカレンダーになりそうです。ちょっとパッションが足りないと自分でも思います。

ちなみに、昨年と言いますか、2015年版の表紙(カバー)はこんな感じでした。

「このコート、いったいどこで買うの?」という質問をよく受けましたし、多くの書店員さんからは「こんど着て来てよ」ともしばしば言われました。お答えしますと、購入はネット、着用については部長禁止令が出ているので、仕事で着ることはまかりならん、ということになっております(汗)。

それはさておき、今年はどんなデザインになっているか。それは出来上がってからのお愉しみです。ちょこっとだけ言いますと、紫がベースカラーになっています。そう言えば、ご覧のように、昨年もタイトル文字が紫でしたね。個人的に紫や藤色が好きなのと、乃木坂46のテーマカラーが紫だということが影響しているのは間違いのないところでしょう。

それにしても、この写真を見て思い出しましたが、なんとかこのコート、どこかで着る機会をこの冬も作りたいところです。しかし、なかなかそこまで寒くならないのが東京の冬ですし……

ちなみに、フル装備になると上の写真のようなスタイルになります。コートはフェイクファーなのですが、帽子は本物の毛皮です。学生時代に初めて訪れた北京で買ったものです。今から考えると相当安い値段で買えました。たぶん5000円もしていなかった、3000円台だったはずです。今の北京なら数万円はするでしょうね。

で、話は戻ってナンシー・カレンダーです。今年はもう勤務先のウェブサイトでの連載はやっていないので、サイトで募集し抽籤の上、プレゼントという企画はありません。ふだんお世話になっている書店員さんを中心に配る予定です。

荀子の二千年

朝日新聞の読書欄です。

ルシファー・エフェクト』が取り上げられていました。

この本、書店で見て、ちょっと気になっていたんですよね。タイトルからして引かれます。どんな本かってよくわかっていなかったのですが、かの有名な「看守と囚人」の実験をやった方の著作だったのですね。

さて、荻上チキさんの評の中に

善人も「状況の力」によってたやすく悪魔となる。

とあります。この部分を読んで思い出されるのは古代中国の思想家・荀子です。ほぼ二千年前の荀子は既に人間の性は悪であり、善であるというのは間違っている。であるから、放っておくと悪になってしまう人間は絶えず礼によって正さなければならないとならない、と主張しました。

こういうところを見ると、人間観察の鋭さにおいて、古代中国は西洋をはるかに凌駕していると感じます。

 

 

荀子について興味をお持ちの方は岩波文庫の『荀子(上)』『荀子(下)』や中公クラシックスの『荀子』、講談社学術文庫の『荀子』などがお薦めです。

関西みやげ

先週の広島・松山・高松、二泊三日の研修旅行に引き続き、あたしは一人、関西ツアーへと入りました。研修旅行が水木金でしたので、土曜から始まった関西ツアー。ルーチンのツアーでは土日は効率が悪くなるので避け、月曜から金曜というスケジュールが多いのですが、今回はそういうわけにもいかず、土曜から水曜というちょっと変則なスケジュールとなりました。そんな関西ツアーでゲットしたものなどを少々ご紹介します。

まずは上の写真。丸善&ジュンク堂書店梅田店の百周年フェア。一階のメインフェア棚で展開中です。10月初めからスタートで二か月間。あとちょうど一か月ですね。アイテムによっては残り一冊になっているものもありましたし、きちんと確認はしていませんが売り切れたものもあると思われます。

上の写真は京都の書店に置いてありました。光文社と京都の書店とのコラボ企画「本屋さんへ行こう」のパンフレットです。光文社70周年の企画のようですが、かなり大規模なフェアですね。府内の書店だけではなくカフェも何軒か参加しているようです。

そのパンフレットは折りたたまれていたので開いてみると上のような感じ。京都の地図に参加している書店、カフェが示されています。地図を頼りに参加書店を巡るのもよいでしょう。

もちろん、パンフレットには地図だけではなく、本を片手にまったりできるカフェの紹介やプレゼント企画の案内も載っています。これだけのことを企画するのには、どれくらいの準備が必要になるのでしょうか? 京都の書店組合などとも日頃から強い関係を作っておかないと無理でしょうね。さすが大手出版社!

上の写真は早川書房のもの。左が70周年フェアのパンフレット、右が文庫の冊子、のようです。左のパンフレットでは早川を代表する14の作品が紹介されています。右の冊子では「ハヤカワ文庫の100冊」として年表風にハヤカワ文庫の歴史と代表作品が紹介されていて、フルカラーの立派な小冊子です。

100冊の内訳は、「年代ごとに長年読み継がれてきた60冊」と「2010年以降に刊行された、いまのハヤカワ文庫が誇る40冊」だそうです。あたしはほとんどSFを読まないのですが、こうしてみると面白そうなものが散見されます。

上のチラシはブックファーストでいただきました。まさにそのまま「英ガーディアン紙が選ぶ英語で書かれた偉大な小説100選」のリストです。こちらのリストを翻訳したもののようです。こういうサイトやリスト、もちろん情報としては知っていますが、実はこうして日本語に訳すのって結構面倒で、このようなリストがあるとありがたいです。

  

  

ちなみに、このリストの中にあたしの勤務先から邦訳が出ているものはこちらです。

スクープ』(イーヴリン・ウォー)、『マーフィー』(サミュエル・ベケット)、『スウィム・トゥー・バーズにて』(フラン・オブライエン)、『すべて王の臣』(ロバート・ペン・ウォーレン)、『火山の下』(マルカム・ラウリー)、『キャッチャー・イン・ザ・ライライ麦畑でつかまえて)』(J・D・サリンジャー)、『ミス・ブロウディの青春』(ミュリエル・スパーク)の7作品。これはなかなかの占有率でしょうか? リストの中には少なからず「未邦訳」というのもありましたので、日本の出版社ももっと頑張らないといけませんね。

上の写真は海外文学ファンには嬉しいニュースとなった、集英社の新しい海外文学のシリーズの小冊子です。とりあえず欧米を中心とした13冊で刊行が始まるようで、最初の配本は既に並んでいますね。文庫なので手に取りやすいとは思いますが、やはりガイブン、ちょっとお値段が高めでしょうか、文庫としては。

それでも、こういう新しいシリーズが立ち上がるなんて、海外文学ファンには朗報です。あたし個人として欧米以外の作品、特にアジアがまるっきり含まれていないのが悲しいところです。全くの想像ですが、このシリーズ「全13巻」と謳っていますが、売れ行きがよければ「第二期」として続刊が出るのではないでしょうか。その時には欧米以外の作品も入ってくるのではないかと期待しています。

冊子の最後に状景の三名の方のコメントが! この中でモデルの市川紗椰さんの言葉、「文化や時代背景の違いを乗り越えられる、現代の日本人を感動させる」が気になります、悪い意味ではなくよい意味で。ふつう、ガイブンが苦手な人ってここを越えられなくて挫折するのですよね。こういうシリーズによって、少しでも乗り越えられる人が増え、もっともっと海外文学が読まれるようになれば、と思います。

最後に、ジュンク堂書店大阪本店でもらったパンフレット。先月末(つまり昨日)までやっていた「あの頃の少女漫画はブンガクだった!」フェアをフィーチャーしています。本好きな二人(モチ&タケ)による、これからの独自企画に期待大です。