詭弁と論破
対立を生みだす仕組みを哲学する
戸谷洋志 著
「それってあなたの感想ですよね?」「嘘つくのやめてもらってもいいですか?」――。論破芸、エビデンス至上主義、ポスト・トゥルース……時として明らかな事実誤認や思い込みに、なぜ現代社会は翻弄されてしまうのか。その脅威に対して、どのように抵抗すべきなのか。ソーシャルメディアによって、対立が先鋭化・過激化するなか、論破がもたらす詭弁の“落とし穴”を考察するとともに、コミュニケーションの深層、持続可能な議論のあり方を、気鋭の哲学者が模索する。