本日、見本出しです。(2月26日配本予定)
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近刊情報25/02/13)
あれもこれも収集してきました!
先週の月曜から金曜まで、四泊五日の関西ツアーで手に入れた拡材をご紹介します。
まずは京都の出版社、法蔵館が刊行している法蔵館文庫の創刊5周年記念冊子です。刊行全点目録といった内容の冊子です。あちこちの書店でこのフェアを開催しているのを目撃しました。
法蔵館文庫も80点近い刊行点数になっているのですね。版元品切れの名著を、この文庫で復刊してくれてとてもありがたいと思っています。文庫・新書のコーナーに法蔵館文庫の棚を常設しているとことは少ないと思いますが、むしろ人文書コーナーで単行本に交じって並んでいることが多い文庫ですね。
続きましては、京都大学学術出版会の西洋古典叢書創刊20周年の記念冊子です。後半には刊行予定目録が載っていますが、前半には「西洋古典への誘い」としてギリシア・ラテンの概論が載っています。
また巻末には系譜や地図など、西洋古典を知るためにとても役に立つ資料が載っています。2017年11月に発行の非売品ですが、この内容の冊子をタダで配布してくれるなんて、太っ腹な出版社ですね。
あと二年もすると、創刊30周年ですね。また新しい冊子が作られるのでしょうか。ここに載っている刊行予定書目のうち何点が刊行されているのでしょうか。とても愉しみです。
次は大修館書店から刊行されている『世界28言語図鑑』の刊行記念フェアのチラシです。折り畳まれた両面に27言語の魅力や面白さなどが載っています。このチラシにスペイン語がないのはなぜなのかわかりませんが。こういう本、あたしの勤務先でも作れないものかなあと思いながら眺めていました。
それにしては世界にはいろいろな言葉がありますね。《ニューエクスプレスプラス》シリーズでも「○○語は出てないのですか?」といったリクエストを時々受けますが、あとはどんな言語が待たれているのでしょうか。
最後はちょっと毛色が変わって、BFCの説明チラシです。BFCとは何かと言いますと、「BOOK FAIR CHAMPIONSHIP」のことです。「全国の書店員が日本で一番面白い書店フェアの企画を競い合う王座」なのだそうです。
たぶん多数応募があった中から、先月にはベスト10が発表されたところのようです。知っている書店もありましたが、訪問したことない書店のフェアも多数含まれていました。あたしが行ったことないだけで、全国の書店では工夫を凝らしたフェアをやっているのですね。
たぶんこの10フェア以外にもたくさんの面白そうなフェアがたくさんあることでしょう。未訪問の書店にも機会を見つけて是非行ってみたくなりました。
ティーンエイジャーにガイブンを!
関西ツアーで訪れた書店でこんなチラシが配布されていました。「中高生におすすめする司書のイチオシ本」とあります。フェアも開催されていました。このフェアや、そもそもの選書を主催したのは「京都府私立学校図書館協議会司書部会」とあります。学校の司書の方が協力して選んだのでしょう。
表紙にはさらに「2023年11月~2024年10月に発行された本」が対象とあります。よく見ると「2024年版」と書いてあるので、ここ数年毎年行なわれているのでしょう。そう言えば、埼玉県でも司書の方が選んだフェアってやっていましたね。
司書の方が頑張っている学校は図書館も多くの生徒が集まり賑わっているところが多いようです。本に親しむ生徒が増えるのは、やはり嬉しいものです。あえて言うならば、選ばれている本に海外文学、翻訳書が含まれていないことです。慣れてしまえば、ガイブンも面白く読めるのですがね……
そんな中、十代にガイブンを読んでもらおうというサイトがありました。「10代がえらぶ海外文学大賞」です。これはタイトルこそ「10代がえらぶ」とありますが、最初の推薦は誰でもできるようなので、あたしも何か推薦してみたいと思います。
「2024年に出版された、10代を主人公とする海外(翻訳)文学の中から受賞作品を選考します」という選考基準がありますが、最初は10代で主人公が物語の中で成長して大人になっていくようなものでもOKだそうです。あたしの勤務先の刊行物で言えば、まずは『房思琪の初恋の楽園』ですね。近刊なので選考対象期間には含まれませんが、『ピンポン』も是非読んでいただきたい一冊です。
ちょこちょことやっていただいております
京都大学生協ショップルネ、入り口を入ってすぐ左側、いろいろなフェアやイベントをやっているスペースで、文庫クセジュのフェアを開催中です。もうじき終了になりますので、ご興味がある方はお早めに!
お隣では、法蔵館文庫の創刊5周年フェアも開催中です。法蔵館文庫も、しっかりと棚を作って並べている書店は少なく、ジャンルごとの棚の中に埋もれている書店が多いと思います。こうして一同に並べてみると、やはり壮観です。そして渋いラインナップがたまりません。あたしも何点か家蔵していますが、永らく品切れになっていたものが、この文庫で復活したものもあるので、今後も続いていって欲しいものです。
続いてはジュンク堂書店大阪本店。人文棚のエンドで現代史アーカイヴスを全点並べて展示してくれています。
本シリーズも、多くの店舗では書籍の内容に応じて棚が分かれていることが多いですが、折角のシリーズなので一つところに並べてもらえると嬉しいなあと思っています。棚用のプレートも用意しましたので、よろしくお願いいたします。
さて、そんなわけで今週は関西に来ております。晴れているので傘の出番はありませんが、気温は低いです。風も強いです。ですから、思いのほか寒いです。
今日は外を歩いているときに粉雪が舞っていました。明日以降ますます寒くなるのでしょうか?
2025年1月のご案内
いろいろと獲得しました?
本日の朝日新聞。読書欄にあたしの勤務先の刊行物は紹介されていませんでしたが、触れたくなる点がありましたので……
まずは読書欄に載っている週間ベストテン。今回は紀伊國屋書店新宿本店のランキングでした。
並居る強豪を抑え、なんと乃木坂46五期生、五百城茉央のファースト写真集が堂々の第一位です。確か、紀伊國屋書店限定カバーが発売されていたのではないでしょうか。たぶん、それが売上アップの要因の一つだと思います。
そして読書欄を過ぎて社会面へ。読売文学賞が発表されていました。ネットニュースなどでも話題になっているのは円城塔さんの受賞ですが、他にも注目ポイントがあります。
「研究・翻訳賞」に、なんとノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんの『別れを告げない』が受賞しました。これは翻訳の斉藤真理子さんが本作品で受賞された、ということですね。
また「評論・伝記賞」には、あたしの勤務先でもたいへんお世話になっている阿部賢一さんが受賞されています。そう言えば、円城塔さんも、あたしの勤務先の刊行物のトークイベントでゲストに来ていただいたことがあります。そんなことも思い出しました。
今日の配本(25/01/31)
ドイツ=ロシアの世紀 1900-2022(下)
シュテファン・クロイツベルガー 著/伊豆田俊輔 訳
本書は二十~二十一世紀の世界史を、百年以上にわたる独露(ソ連)の関係を中心に論じた歴史書。一般的に二十世紀は「アメリカの世紀」として評価される。しかし、二十世紀の国際政治は独露(ソ連)の関係からも大きな影響を受けてきた。本書は、二十世紀を規定した革命や戦争やテロル、独裁と民主主義の経験、社会変動や国際協調の進展(ないしその失敗)を、独露(ソ連)を舞台に論じ、二十世紀を「ドイツ=ロシアの世紀」として描き出す。
陽だまりの昭和
川本三郎 著
時代の変遷とともに人々の生活習慣や価値観も移り変わり、昭和の風物詩が消え去りつつある今、「昭和」といえば、戦争や不況、思想弾圧など昭和史の暗い面に焦点をあてて語られがちである。だが、そんな時代にも市井の人々の暮しには穏やかな時間が流れていた。本書では、「失われた昭和」の温もりを、映画や文学、流行歌や絵画などに「描かれた昭和」から多面的に浮かび上がらせる、著者ならではのエッセイ集。
何点か選んでいただきました!
書店店頭で行なわれているフェアのほとんどは出版社が企画したものだと思います。一社のフェアもあれば、複数の出版社合同のフェアもありますが、出版社主導のフェアがほとんどのような思います。
書店が独自に企画したフェアだってあるでしょ、という声も聞こえてきますが、もちろん書店員発のフェアもたくさんあります。そういうフェアを発見するととても愉しくなりますし、こちらも勉強になります。
出版社企画のフェアが多いのは、単純に自主フェアを企画(準備)する時間が書店員に不足しているためだと思います。フェアのアイデアを出すまではできても、本を選んで発注する時間が取れない、という声をよく聞きます。
そんな忙しい書店員さん企画のフェアだからこそ熱量も高くて、こちらにも伝わってくるものがあるのでしょう。そんなフェアの一つが写真のフェアです。海外文学フェアです。あたしの勤務先の刊行物も散見されます。嬉しいです。
海外文学はなかなか売れないと言われるジャンルの一つ(筆頭?)ですが、だからこそ海外文学を頑張っている書店を見つけると嬉しくなります。ちなみに、このフェアは三省堂書店成城店です。
今日の配本(25/01/27)
未来学
人類三千年の〈夢〉の歴史
ジェニファー・M・ギドリー 著/南龍太 訳
未来論が流行している。背景には、危機と不確実性がある。一九七〇年代に流行した折には、資源危機と南北対立を受けていた。本書は、著者が二十五年にわたって「未来学」で発見した、さまざまな側面に光を当てる。とりわけ、科学的な予測と根拠のない憶測の間に横たわる、未来をめぐって生じる葛藤に、フランクフルト学派の批判理論の観点から光を当てる。




