十一家注

中公新書の『孫子』を読み始めました。

『孫子』は現代日本語訳も何種類かありますし、解説書や入門書もたくさん出ていますが、やはり最新の研究成果を取り入れたものに触れたくなるものです。そう言えば、あたしが学生のころは、「ビジネスに役立つ孫子」といった類いの本が山のように出版されていた時期でもありました。

さて、この『孫子』は三国志の英雄、魏の曹操が定めた魏武注孫子をメインに取り上げていますが、時々「十一家注孫子」という名称も出て来ます。「そう言えば、十一家注孫子は持っていたはず」と思って、自宅の書架を探してみたところ、案の定、出て来ました。学生時代に購入していた『十一家注孫子』です。当時の中国としては珍しく、比較的きれいな造本です。改革開放で景気がよくなっていたのでしょうか?

2022年11月22日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

日常が戻ってきました

先日このダイアリーに書きましたように、先週の後半は毎朝4時半前に家を出て、5時半過ぎに勤務先に出社するという生活を三日間送っていました。

それというのも、最寄り駅までのバスがコロナ禍で平日ダイヤを土曜ダイヤに変更して運行していたためです。いつもより30分近く遅くなるのは、あたしにはとても許せることではありません。

というわけで、朝まだ夜も明けないうち、真っ暗な中、駅へと徒歩で向かっていたのです。

しかし、そのバス便、本日から無事に平日ダイヤに戻りました。ですので、今朝はいつもどおりの時間に家を出て勤務先へ向かいました。とはいえ、勤務先に着くのはだいたい朝の7時ですが……

ただし、本日は中央線がちょっと遅れていて、お茶の水には4分ほど遅れて到着しました。何があったのかはよくわかりません。アナウンスはしていたみたいですが、大きな遅れではなかったので聞き流していました。

まあ、とりあえずはいつもの日常が戻ってきたことに安堵しています。

願掛け?

このダイアリーでも時々話題に出している、あたしの妹家族、そこの長女、つまりあたしの姪っ子にあたるわけですが、その子はいま中学三年生なので、年が明けると受験です。そこで金曜日、午後から人文会の例会があったのですが、そこへ向かう前に湯島天神へ寄ってお守りを買ってきました。

それが右の写真です。湯島天神のサイトを見ますと、郵送での購入も受け付けているのですね。それもで効果のほどは同じなのでしょうか? あたしは古い人間なので、きちんと現場へ買いに行かないとダメなのではないかと思ってしまいます。

サイトに出ているお守りを見ますと、学業のお守りは800円と1200円のものがあるようです。ちょうど財布に1000円入っていたので、800円のお守りは買って、200円をお賽銭にしてお祈りしてこようと考えていました。

しかし、いざ売り場へ行ってみると1200円の方が立派に見えたと、財布の中には100円玉もちょうど2枚入っていたので、1200円の方を買ってしまいました。財布の中には10円玉が1枚しか残っていません。

仕方ないので、その10円玉を賽銭箱に投げ入れ、姪っ子の合格祈願、それとその下に中1の甥っ子、小六の姪っ子もいるので、この子たちの学業、それから妹家族の健康、そしてもう一つ、母がこれ以上ボケませんようにとお祈りしてきました。

さすがに10円でこれだけのお願いは図々しいかもしれませんが、お守りに1200円使っているので、道真公としては問題ないでしょう。そもそも金額の多寡で願いを聞き届ける、聞き届けないなんてこと、神さまがするわけありません。

ちなみに、勤務先から湯島天神へ向かう途中には、湯島聖堂があります。こちらは萬世の師表・孔子を祀っているところです。菅原道真と孔子だったら、孔子の方がはるかに優秀で格上の存在ではないかと思うのですが、やはり日本人には日本人の神さまがよいのでしょうか?

著者に会いたい

このところ朝日新聞の読書欄で、あたしの勤務先の書籍が取り上げられることがなくて、少し寂しい思いをしていましたが、今朝の紙面ではこんな記事が載っていました。

『日本新劇全史』第三巻が刊行されたばかりの大笹吉雄のインタビューです。記事の端っこに書かれている価格を見て驚かれた方もいらっしゃると思いますが、誤植ではありません。本体価格で言いますと、第一巻と第二巻がどちらも30000円、そしてこの第三巻が38000円なのです。

函入りの立派な本です。ですから書店店頭で見かける機会は少ないかもしれませんが、見かけたときには是非じっくりご覧いただければと思います。

そして、朝日新聞の読書欄と言えば、実はこのところ人文会会員社の書籍の紹介もやや少なくなっているような気がします。こちらも非常に残念、否、由々しきことだと思っています。

本日も、いわゆる書評欄には人文会会員社の書籍は取り上げられていませんでしたが、ページをめくったところに、ご覧のように創元社と晶文社の書籍が取り上げられていました。ちょっとホッとしております。

そんな土曜日ですが、このダイアリーでも何回か、そして何年もご紹介している近所の銀杏の木。四本あるうちの二本が先に黄葉し、あとの二本が遅れて黄葉するのは例年どおりですが、今朝はこんな様子です。

もう緑と言うよりは、すっかり黄色、まさに黄葉です。落葉もしていますので、黄金色の絨毯が敷き詰められているようで、とてもきれいです。空も雲一つなく澄み渡っています。これくらい日差しがあると、昼間は寒くなく、心地よく過ごせますね。

ところで黄葉で思い出したのですが、わが家の近所、欅が多くて、いまは落葉の真っ盛りなのですが、欅は茶色くなるだけで、紅葉としてはあまりきれいではありません。そして近所にはもみじや楓が見当たらず、きれいな紅葉を見ることができないのです。

ナナカマドの真っ赤も憧れますね。近場で見られるところはないものでしょうか? 小金井公園へ行けばよいのでしょうか?

なぜあたしは朝の5時半過ぎに出社するのか?

今日は、午前中に、勤務先の近所にある健保で、インフルエンザの予防接種を受けてきました。まずはひと安心です。母も先日近所の病院で打っているので、わが家は安心安全になったと思われます。

さて、今日まで三日間、あたしは朝の5時半過ぎに出社しています。JRのお茶の水駅に降り立っても、まだ真っ暗です。注意して見ると、東の空が少しだけ明るくなっている気がしますが、ほぼ夜と一緒です。

そんな時間に出社するのは何故かと言いますと、最寄り駅までのバスが、今週から土曜ダイヤでの運行に変わってしまったからです。平日ダイヤの始発に乗っているのですが、土曜ダイヤですと、それが30分ほど遅くなります。それは嫌なので駅まで歩いているわけです。コロナが流行し始めた2020年もそんなことがありましたが、それ以来のことです。徒歩だと駅まで約30分かかるので、ちょっとした運動不足解消になればと思います。

それにしても、徒歩になったからと言ってそんなに早い時間にしなくても、と言われそうですが、いつもの時間ですと車の量も多くなるので、避けたいところです。ですので、家を出るのがいつもより1時間半ほど早くなり、4時半前に門を出て来ます。

で、こんな生活がいつまで続くのかと内心危惧していたのですが、来週からは平日ダイヤに戻るそうなので、週明けからはいつもの生活に戻る予定です。

影響を受けやすいもので……

先日、第一章と言うのでしょうか、あるいは前編と呼べばよいのでしょうか、日テレ系のドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」が終了しました。

たったの5回で放送終了? 打ち切り? そんなに視聴率が悪かったの? といろいろ憶測を呼びましたが、原作に忠実だったみたいですね。来週からは「invert 城塚翡翠 倒叙集」が新しく始まるようなので、とても楽しみです。

さて、そんな先日の最終回、素の城塚翡翠が描かれていましたけど、部屋に籠もってスイーツを食べまくっていたようです。テーブルの上にはプリンのカップが散乱していました。それに影響されてしまったようで、母が近所のスーパーへ買い物に行ったときに、プリンを買ってきてしまいました。直前にインプットされたものを手にしてしまう、軽い痴呆なのではないかと思われます。症状がこれ以上進行しませんようにと願うばかりです。

それはさておき、冬の足音が聞こえてくる今日この頃、店先に千枚漬けが並ぶようになってきました。京都の名物ですが、東京でも買えないわけではありません。

わが家では、この数年来、京都の村上重本店の千枚漬けを贔屓にしています。やはり美味しいです。東京には支店などはありませんが、新宿の高島屋の中に出店しているので、新宿へ行った折に、時間があれば寄って買い求めています。

写真は今シーズン初の千枚漬けです。あまり日持ちのするものではないので、まとめ買いに向かないのが残念です。食べきったらまた買いに行く予定です。果たして、今年のお味はどうです? 毎年、微妙に味が違いますからね。

今日の配本(22/11/16)

女子サッカー140年史
闘いはピッチとその外にもあり

スザンヌ・ラック 著/実川元子 訳

本書は、英『ガーディアン』紙の女子サッカー担当記者が、紆余曲折をたどった女子サッカーの、未来への飛躍を提言する比類なき歴史書だ。英欧米の女子サッカーの歴史を中心に、社会における女性の権利獲得と解放に重ね合わせて描く、初の通史となる。数多の史料を駆使し、選手、監督、オーナー、研究者への取材も通じて、女子サッカーがエリートから草の根までどのように発展してきて、これからどう成長していくのかを、希望を込めて論じる。