発祥の地には何がある?

現在、日本には出版社が何社くらいあるのかわかりませんが、そのほとんどは東京に本社を置いています。東京以外の地で頑張っている出版社も数多くあるのは知っていますが、出版点数で考えれば過半が東京にあるのは間違いのない事実です。

とはいえ、創業者が東京出身であるわけではありません。むしろ創業者のほとんどは地方から東京に出て来て出版社を立ち上げたのだと思います。そんな創業者の故郷には、その業績を称えた記念館などが建てられていたりします。今日の朝日新聞夕刊にこんな記事が載っていました。

一見すると、一面全面を使った筑摩書房の広告かと錯覚しそうな紙面です。もちろんそうではなく、筑摩書房の創業者が長野県塩尻出身ということで、地元の図書館が筑摩書房の書籍をすべて取り揃えている、という記事です。塩尻には古田晁記念館もありますから市を挙げて顕彰しているのでしょう。ちなみに古田晁は「ふるた・あきら」と読みます。

これで思い出したのが、あたしの勤務先です。あたしの勤務先の創業者は秋田県出身で、この数年は洪水や氾濫、決壊などでたびたびニュースにも登場する雄物川沿いです。地元の雄物川図書館にはあたしの勤務先の刊行物が揃っていて、かつて訪問したことがあります。雄物川を訪問する前に立ち寄った角館には新潮社記念文学館がありました。同社の創業者・佐藤義亮(さとう・ぎりょう)が同地の出身だそうです。そう言えば、東北には佐藤姓が多いと聞いたことがあります。

こんな風に出版社の創業者って地元では名士であり、顕彰され記念館や記念文庫が作られるケースがままあるようです。高松には文藝春秋の菊池寛記念館がありますし、諏訪には岩波書店の岩波茂雄ゆかりの信州風樹文庫があります。茅野市の蓼科親湯温泉にはみすずLounge & Barがありますが、これはみすず書房の小尾俊人(おび・としと)が茅野出身だからです。

こういう出版社ゆかりの図書館や記念館を訪ね歩くのも面白いですね。

今日の配本(23/09/08)

外国語を身につけるための日本語レッスン2 読解編

三森ゆりか 著

サッカーで言えば、互いにボールを蹴るだけでは試合を楽しむことはできない。決められたルールという共通理解があってはじめて、言葉や習慣が異なっても、試合が可能になる。これは言葉についても同じ。それぞれが何を根拠にし、そこからいかなる解釈や考察を行なったのかを明確にしていくことが大切になる。本書では、欧米の学校教育で指導されているこのルールという技術を、絵や本の読み方をとおして習得していく。『外国語で発想するための日本語レッスン』を改題。

神の文化史事典[新版]

松村一男、平藤喜久子、山田仁史 著

各項目には、神の名前の由来、属性と能力にかかわる概要をまとめ、神の特徴やタイプをまとめたキーワードを付した。恋や裏切り、引き籠り、俊足や靴屋、国作り、稲妻、犬や鮭、母性や女装、復讐、不老不死、無謀さゆえの死、永遠の罰、敵対者、最初の人間、双子、言葉、昼、星座など。巻末には、キーワード索引、地域別出典一覧、参考文献一覧あり。

カラー版 神のかたち図鑑[新版]

松村一男、平藤喜久子 著

太古から人間は、神話ということばによる表現だけでなく、視覚による図像表現を通して神のことを考えてきました。神々を視覚的に表わすことがめずらしい地域や文化もあるなかで、本書はギリシア・ローマ、北欧、ケルト、スラヴ、アフリカ、アラブ、インド、中国、東南アジア、オセアニア、日本、南北アメリカなど、400以上の神々の図像をまとめたはじめての1冊です。

星の文化史事典[増補新版]

出雲晶子 著

ひとつの星や星座にもさまざまな云われがあり、地域によって何が大切にされているかがわかる。いわゆる88星座はあくまでも西洋の想像力の産物。日本だけでなく、インドや中国、南北アメリカなど、天空への見方は一様ではない。星や星座のほか、月や太陽、流れ星や天の川に対して、私たち人類はどんな物語を紡いできたのか。図版多数掲載。2000以上の項目収録。索引も充実。

過去の克服[新版]
ヒトラー後のドイツ

石田勇治 著

過去の克服」という言葉はドイツ連邦共和国初代大統領テオドーア・ホイスによってひろく知られることになったが、現在ではナチ・ドイツの暴力支配がもたらしたおぞましい帰結にたいする戦後ドイツのさまざまな取り組みを総称する際に用いられる。具体的には、ナチ不法の被害者にたいする補償、ナチ体制下の犯罪にたいする司法訴追、ネオナチの規制、現代史重視の歴史教育といった政策・制度面での実践と、これらを支える精神的、文化的活動の総体を意味するものである。戦後ドイツはナチズムの過去とどのように取り組んできたのか。本書は、近隣諸国やイスラエル、東ドイツとの関係なども視野に収めながら、敗戦直後から現在にいたるまで概ね時系列にそって描き出していく。

こんな変換を誰がさせるのか!

わが家のPCで使っている日本語入力システムはジャストシステムのATOKです。長年使っていて慣れ親しんでいるので、やはりWindows標準のMS-IMEよりは断然使いやすく感じます。

そんなATOKで「池袋」と入力したかったので、ひらがなで「いけ」まで打ったところで画面に表示された変換候補が右の画像です。「いけ」までですから「池袋」が候補に挙がってこないのはよいとして、最初に現われたのが「池田瑛紗」です。

えっ、誰かわからないって? 無理もないでしょう。池田瑛紗は乃木坂46の五期生で、少し前に「現役アイドルが東京藝大に合格した」ということでワイドショーなどでも話題になったメンバーです。「池田瑛紗」と書いて「いけだ・てれさ」と読みます。

まあ、あたしが乃木坂46ファンなので、「いけ」まで打ったら「池田瑛紗」が表示されてしまうのはよいとして、問題はその次の候補です。あたし、パソコンで打ったことないのですけど、どうしてこんな人物の名前が候補に挙がってきたのでしょう。ATOKの変換辞書ってどうなっているのか不思議です。

この手の日本語変換は、長年使っているとその人の変換を学習し、候補の表示も徐々にユーザー好みに変わっていくものです。しかし、打ったこともない候補が出て来るというのは何故なのか。だったら、よほど「いけ」だけで「池袋」が出て来る方が理にかなっていると思うのですが……

ちなみに、有隣堂と入力しようと思って「ゆ」と打つと、あたしのATOKは「裕木奈江」が候補に表示されます。そして、今回のダイアリーのタイトルは日向坂46の楽曲をもじったものです。

重なりがち?

今月のちくま新書の新刊、3冊を購入しました。それが写真の三点です。

現代フランス哲学』『ガンディーの真実』『問いを問う』です。今月のちくま新書は6点刊行されているわけですが、そのうちの三点ですから、半分買ったということになります。

毎月そういうわけではありません。これはちくま新書に限らないのですが、どういうわけか新書で欲しいタイトルって、ある月に集中しがちなのです。ですから、全く一冊も買わない月もあれば、今回のように刊行されたタイトルの半分も買ってしまう月もあるのです。

どうしてなのでしょう。時事的なテーマのものですと、やはり世間で今それが話題になっているから、どこの新書レーベルでも著者を探して書き下ろしてもらおうと考えるのでしょう。ある数ヶ月に何冊も刊行されることがあります。ここ最近ですとウクライナやロシア関係のものとか、北条氏や鎌倉幕府に関連するタイトルが、それこそ数え切れないほど刊行されていたと思います。

あたしの場合、一番追っているのは中国ものなので、現在の時事的なものから歴史、思想、文学と中国に関するものであれば、ひとまずチェックします。さすがに全部買うわけではありませんが、そこそこは買っています。ずいぶん前にも嫌中本が増えたことがありましたが、また最近も日本の嫌中感情に背中を押されてなのか、感情的に中国を非難するような書籍が増えているようにも感じます。もちろんそういう本は買いません。

言いたくはないのですが……

YouTubeの乃木坂配信中で、この夏は全国ツアーのご当地グルメをメンバーが紹介する企画「全国ツアーでなに食べまショー」が配信されています。冠番組のMCを務めているバナナマンの人気番組「せっかくグルメ」を若干パクった内容の動画になっています。

これまでに配信されたのは、北海道(岩本蓮加、菅原咲月)大阪(中村麗乃、賀喜遥香、池田瑛紗)愛知(佐藤楓、清宮レイ、黒見明香)岩手(梅澤美波、佐藤璃果、川﨑桜)の4チームです。最後の東京は除くと、全国ツアーでは広島と沖縄にも行っていますが、その二都市のグルメツアーはないようです。ただし、沖縄は地元出身の伊藤理々杏と柴田柚菜が沖縄のPOKEGENICスポットを巡るという動画が配信されています。

どれもメンバーが楽しそうで、そしてグルメも美味しそうで、見てて微笑ましく感じました。東北は仙台で公演を行なったのに、グルメツアーが岩手なのは、岩手出身の佐藤璃果がいたから、仙台出身の久保史緒里は田村真佑と別の動画を配信したからでしょう。

それはさておき、サイトに配信された岩手編を見ました。さくたんがカワイイなあ、足を骨折したのはこの後か、などと思いながら見ていたのですが、肝心の食事のシーンで佐藤璃果と川﨑桜の茶碗の持ち方がひどいのに興醒めしてしまいました。こういう説教じみたことを書くと「老害」と言われそうですが、「親の躾はどうなっているんだ?」と思ってしまいます。

その場にいた先輩である梅澤が注意するなり、マネージャーが日頃から口うるさく言わないとダメではないでしょうか。たぶん声がかかることはないと思いますが、他の番組で食レポをしなければならなくなったら、視聴者から非難の電話がテレビ局にかかりまくることになりそうです。ちょっと残念でした。

そんなことが気になるなんて、あたしも年をとったのでしょうか? でもグループを卒業後に女優などの仕事をしたいのであれば、こういうなにげない所作は大事だと思いますけどね。

友達は作るものなのか?

乃木坂46の冠番組「乃木坂工事中」でニューシングルの新センター、五期生の井上和の掘り下げ企画を放送していました。学生時代の懐かしい場所やお店を訪れて、そこに思い出の人たちが現われてトークを繰り広げるという、非常にシンプルな構成でした。

高校を卒業したばかりの井上和ですから、高校のクラスメートや中学のクラスメートだって、ついこのあいだまでワイワイやっていたメンツでしょう。それでもクラスメートから見たら、自分たちの友達が一気に遠い世界の人になってしまったような印象を受けるのでしょうか?

そんなVTRの中で、井上和が学生時代に「親友を作ろうと思った」と語っていました。「友達」だったかも知れませんが、とにかくそんなセリフを吐いています。あたしはその発言を聞きながら、友達って作ろうと思って作れるのかもしれないけど、長続きはしないのではないか、と思っていました。

このダイアリーで過去に書いたことがあると思いますが、あたしは小中高大と卒業すると付き合いを絶ってしまう人間でした。もちろん同じ学校へ進学したクラスメートもいますので、全員を切って捨てたわけではありませんが、だからといって友達や親友になったかと言われれば、そんなことはないと断言できます。

大学は同じ高校から進学した人間がいなかったので、完全にそれまでの人間関係を断ち切るよい機会でした。なので同窓会やクラス会に呼ばれたこともありません。大学四年の時に引っ越しましたが、その時点で小中高のクラスメートの誰とも付き合いがなかったので、あたしの引っ越し先どころか引っ越した事実を知っているクラスメートはいないはずです。

そして、ここまでずーっと書いてきたように、クラスメートではあっても友達ではないし、ましてや親友ではありません。単に学生時代の同じ時期に同じ学校の同じクラスに所属していたと言うだけの知り合いです。

そんなあたしからすると、井上和のセリフは非常に不思議な感じを覚えました。

ホラーだったのかしら?

まだまだ残暑の続く日曜日。本日はWOWOWで放映されたのを録画しておいた映画2本を視聴しました。まずは藤澤恵麻主演の「奇談」です。

隠れキリシタンの里を舞台とした、ホラーと言うよりもミステリー作品ですかね。実際にあそこまで閉鎖的で、文明を拒否した集落が昭和の半ばころまで存在し得たでしょうか。そういった設定はちょっと気になりましたし、なによりキリスト教の教義などに詳しくないあたしには、作品世界の持つ意味などはさっぱりでした。まあ、歴史学的にはそういう解釈もアリなのかな、という気がしました。

そして主演の藤澤恵麻はカワイイですね。ただ阿部寛が出てくると「トリック」ではないか、という錯覚を覚えてしまうのはあたしだけでしょうか。

もう一本は韓国映画「事故物件 歪んだ家」です。タイトルからすると、日本でもヒットした「事故物件」のパクリ(リメイク?)、あるいは類似作品化と思えますが、そうではなかったです。これは邦題がよくないですね。

で、ストーリーですが、洋の東西を問わずこの手のホラーにありがちな心が弱っている、やんでいる主人公に悪霊が取り憑いて、という筋になります。ただ心を病んでいるので、果たして悪霊の仕業なのか、単に弱っている心が創り出した妄想なのか、どちらにも解釈できる作品だと思われます。

そして、いろいろと他の映画で見たシーンとか設定が散りばめられていて既視感がありまくりで、なおかつそういったさまざまな要素がとっちらかっているだけで、最後にうまいこと回収できていないように感じました。まあ主人公の妄想と考えれば矛盾するところがあったって別に構わないわけですが。

最後の最後にどんでん返し的なシーンがありますが、既に心を病んだ主人公(?)は死んでいるので、ここは妄想ではないわけですが、果たしてどう解釈すべきなのか。実は養女になった女の子が最初から仕組んでいたものだったとしたら怖すぎますね。

懐かしい名前を発見!

かつては乃木坂46のメンバーが出ている雑誌もよく買っていましたが、最近は以前ほどには買わなくなっていました。それでも時々買うことがあり、今回購入したのはこちらです。

『B.L.T.』の10月号です。表紙は五期生のかっきーこと、賀喜遥香です。夏らしいグラビアとインタビューが掲載されていますが、久々に雑誌を購入したのは、かっきーだけではなく、同じく五期生のゆんちゃんこと、柴田柚菜のグラビアとインタビューが掲載されていたからでもあります。あたし、五期生の中では推しは柴田柚菜です。

ただ本日のダイアリーは柴田柚菜ではなく、表紙を務めた賀喜遥香のインタビューについてです。ロングインタビューの中に左の写真のような一節を見つけました。

なんと伝説の一期生、乃木坂46御三家の一人、北海道の一般人、橋本奈々未の名前がかっきーの口から出て来ているのです。ななみんは活動5年で卒業、引退しました。早すぎるという意見はいまも聞かれますが、当時のななみんは腰の状態も悪く、これ以上活動を続けるモチベーションがなかったのかも知れません。乃木坂46の全盛期を準備して、それを迎える前に卒業してしまうという、ファンには美しい記憶だけを残す、これ以上ないくらいの去り際でした。

そして、かっきーがデビューから5年。伝説であり憧れの先輩であるななみんを思い出したとしても不思議ではありませんね。ファンの間では有名なエピソードですが、賀喜遥香は山下美月に憧れて乃木坂46に応募したわけですが、その後に橋本奈々未のことを知り、「どうしてもっと早くこの人のことを知らなかったのか」とものすごく後悔した、とのことです。その後、ななみんが芸能界を引退していることもあって、名前を出すことはほとんどありませんでしたが、こんなところで名前が出て来るとは、驚きと共に、古くからのファンとしてはとても嬉しいサプライズでした。

かっきーとななみんは活動期間はかぶっていませんが、たぶんライブなどの楽屋で一度くらい逢ったことはあるのではないかと、ファンとしては期待をこめて信じています。ちなみに、インタビューを読むとかっきーが卒業する気配はありません。ななみんが卒業したのは24歳の時。かっきーはまだ22歳ですから、少なくともあと2年は活躍して欲しいです。