最寄り駅にもかつて同じようなものがありました

衆議院議員選挙の本日、朝日新聞には本にまつわるこんな記事が載っていましたので、ご紹介します。

まずは投書欄です。

商店街に自由に本を持ち寄り、持って行っても構わない施設があるそうです。思い出してみますと、わが家の最寄り駅の一つ、JR中央線の武蔵小金井駅にも似たようなものがありました。

改札内の通路に木製の本棚が一つ置いてあって、読み終わった本、要らない本を持って来て自由に置いていってよかったのです。そして、そこに置いてある本は誰でもが自由に持って行って構わないことになっていました。もちろん本を置く、本をもらっていく、どちらもお金はかかりませんし、誰かが本の状態や内容をチェックしているわけでもありませんでした。

こういう施設、今もあったらよいと思うのですが、中央線の高架化工事で駅舎の建て替え工事が始まると共になくなってしまい、工事が終わってからも復活はしていません。残念なことです。

続きまして、社会面に載っていた記事。塀の中と外の読書会のお話です。

刑務所内でも読書会が行なわれているのですね。受刑者はよく本を読むようですので、こういう取り組みは受刑者にとってもよいのではないでしょうか。本のもつ力を感じさせるエピソードだと思います。

ことばとジェンダー

昨日と今日は神保町ブックフェスティバルです。かつては古本祭りと呼ばれていたような気がしますが、名称変更になったのでしょうか。フェスの方は、出版社などが屋台を出すイベントだけを指すのでしょうか。そのあたりの事情や区分け、よくわかっておりません(汗)。

話は変わって、最近ちくまプリマー新書の『翻訳をジェンダーする』を買いました。筑摩書房の公式ページには

翻訳小説の女性達は原文以上に「女らしい」言葉で訳されている。翻訳と社会と私達の密接な関係を読みとき、社会に抗する翻訳、フェミニスト翻訳の可能性を探る。

と書いてあります。翻訳だと性別が強調されるというのは、以前にも何かで読んだことがあるような気がします。別に翻訳ではなくとも、日本の小説でもそういう傾向があるようなことも読んだ覚えがあります。つまり、小説の登場人物のセリフって実際には使われていないような表現が多い、といったことです。

何で読んだのだろうかと思って、わが家の書架を漁って見つけたのが写真の本です。ちくまプリマー新書の『「自分らしさ」と日本語』、河出新書の『女ことばってなんなのかしら?』『自称詞〈僕〉の歴史』、岩波新書の『ジェンダー史10講』などなど。

これらのどこに探している内容が載っているのか、相変わらず思い出せませんが、ことばとジェンダーをテーマとした本ってこれら以外にもたくさん発売されていますね。まあ、あたしも日常的な言葉遣いは、いわゆる女言葉ですので、翻訳などで使われている女性のセリフに近い話し方をしていると思います。