続編は未見ですが、ひとまず……

WOWWで放送された「タロット 呪札の暗示」を視聴。ネットで誰かが書いていたように、日本のテレビでやっている「世にも奇妙な物語」のような作品でした。ただ、もうちょっとホラーに寄せたオムニバスでした。

作品は「シングル収納ロッカー」「フィッシング」「サンタの訪問」「捨ててください」の四つ。

まず最初の「シングル収納ロッカー」は、人と馴染めないイケメンの主人公がパラレルワールドと繋がっているロッカーを通じて向こうの世界の女性とささやかな交流を結ぶという物語。ただ、向こうの世界がどうなっているのか、左右が反転しているということ以外はわかりません。向こうの世界にも人は済んでいるのか、左右が逆なだけで普通に生活できるのか、一切が謎のままです。

そして、向こうの世界の女性に騙されて向こうの世界に引きずり込まれた主人公の運命はどうなるのでしょうか。元の世界に戻ってくるには、自分の代わりとなる人を引っ張り込まないとダメなようです。

次の「フィッシング」は、他人を騙して、引っかけて、その模様を動画配信して人気を得ている女性YouTuberです。からかった男性に逆に狙われ、命を落とすことになります。これなどは自業自得と思えるので、主人公を殺した男性に同情してしまいます。

三つめの「サンタの訪問」は、幼い娘がいる母親ジウがクリスマスから新たなパートの仕事をスタートさせるのですが、娘を一人留守番させていることが不安でたまらず、仕事も上の空な様子。その挙げ句、マネージャーに叱責され、自宅へ戻ると娘はいなくなっている、というお話。

何か犯罪に巻き込まれたのかとジウは狂ったように部屋中を探しまわりますが、実は娘はとうの昔に死んでいて、ジウがその事実を受け入れられずにいるというオチ。実は子供は既に亡くなっていて、ストーリーの前半に映っている子供は母親の妄想であったというのは映画などではよくある設定ですね。

最後の「捨ててください」は、フードデリバリー業者ドンインが配達した女性に執着され、ついには囚われ監禁されてしまうというストーリー。粘着質な女性の生態がとても恐ろしいです。

ところで、この四つの作品、主人公が冒頭で一枚のタロットカードを披露という共通項はありますが、タロットをやらないあたしにはそれがストーリーとどう繋がっていくるのか、いまひとつわかりにくかったです。そして、四つの作品に共通して現われるストーリーテラーのような人物がいるわけでもありません。

さてWOWOWでは本作の続編「タロット 愚者の運命」も放送されました。録画してありますが、まだ見ていません。今回見たのとまるっきり繋がりはないのでしょう。そしてオムニバス作品なのでしょう・映画というよりも、テレビ放送されたものではないでしょうか?

言ってしまっていいの?

先月の奈良旅行で買ってきた日本酒が飲み終わってしまったので、近所のコンビニでアルコール飲料を買ってきました。それが一枚目の写真です。

やはり「期間限定」という言葉に引かれてしまうものですね。「春のいちごチューハイ」と「春の白桃チューハイ」を買ってしまいました。そして思い出したのが

「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの

という一句。一世を風靡した俵万智『サラダ記念日』所収の句です。最近の若い方ですと、『サラダ記念日』をどれくらいご存じなのか、あたしたち世代にはそれこそ画期的な、革命的な句集の登場だったという印象があります。

「嫁さんになれよ」なんていうセリフ、生まれてこの方言う機会はなかったですし、たぶんこのまま一生使うことなく人生を終えるのだろうと思っています。こんなセリフを言うような相手に巡り会ったこともないもので……

さて、そのカンチューハイ二本のおつまみ、と言いますか、昨晩の夕食のおかずは二枚目の写真、お刺身です。近所のスーパーで長崎離島フェアをやっていて、そのフェアで並んでいた商品です。

すべての刺身が何の魚なのかわからないものも多々ありますが、美味しくいただきました。刺身はすべて二切れずつ入っていたので、あたしと母とでちょうどよくいただきました。