
アーモンドの木
ウォルター・デ・ラ・メア 著/和爾桃子 訳
子供の想像力や幻想の世界を繊細なタッチで描いたW・デ・ラ・メアの短篇小説を、エドワード・ゴーリーの挿絵とともに贈る傑作選。
宮脇俊三 著
一九八〇年、『時刻表2万キロ』の著者は全線乗りつぶしのため台湾へと向かった。戒厳令下で日本人観光客は団体ツアーばかりの当時、阿里山鉄道を筆頭とする狭々軌鉄道や、開通したばかりの超特急、砂糖会社線などを八日間で乗り尽くす。八三年、九四年の全島一周達成の紀行を増補した著者台湾紀行の完全版。〈解説〉関川夏央。
中西嘉宏 著
ひとつのデモクラシーがはかなくも崩れ去っていった。――2021年におきた軍事クーデター以降、厳しい弾圧が今も続くミャンマー。軍の目的は? アウンサンスーチーはなぜクーデターを防げなかった? 国際社会はなぜ事態を収束させられない? 暴力と分断が連鎖する現代史の困難が集約されたその歩みを構造的に読み解く。
アレクサンドラ・グージョン 著/鳥取絹子 訳
今もっとも信頼できるウクライナ情報。パリ政治学院のウクライナ専門女性家だった女性政治学者が解説する現在の本当の意味。1991年、独立宣言から30年余のウクライナを詳しく解説。オレンジ革命、マイダン革命、クリミア併合、ドンバス地方の戦争……。そして現在の「ロシアの軍事侵攻」までを克明に描く。最も重要なポイントを、整理してわかりやすく深掘り。
羅振玉 著/深澤一幸 著
王国維の師・羅振玉は幅広い学殖を備え、晩年は日本が建国した満洲国の要職に就いた。特異で複雑な学者の唯一の自伝。中国と日本を行き来して、深く交流した記録三篇を付す。
ガイト・ガズダーノフ 著/望月恒子 訳
パリの亡命文壇でナボコフと並び称されるも、ソ連解体前後の再評価まで、長らく忘れられていた作家ガズダーノフの代表作二篇。20世紀を中心に、ロシア語で書かれた異形の作品を紹介するシリーズ〈ロシア語文学のミノタウロスたち〉第一巻。
細川重男 著
「鎌倉殿の13人」の 仁義なき 血みどろ抗争は終わっていなかった! 鎌倉幕府No.1北条氏とNo.2三浦氏で争われた宝治合戦(1247年)。北条氏が勝利し得宗独裁体制が確立される。鎌倉時代の大転換点となった戦いを解説編150頁&小説編200頁で徹底解説。
ザッハー・マゾッホ 著/許光俊 訳
保養地で出会った美しい女性ヴァンダと理想の男女関係を築こうとする夢見がちな青年ゼヴェリン。女王と奴隷の支配関係を望み、その残酷な振る舞いに身をゆだねていくが、嗜虐行為はだんだんとエスカレートしていき……。
L・ザッヘル=マゾッホ 著/種村季弘 訳
サディズムと並び称されるマゾヒズムの語源を生みだしたザッヘル=マゾッホの代表作。東欧カルパチアとフィレンツェを舞台に、毛皮の似合う美しい貴婦人と青年の苦悩の快楽を幻想的に描いた傑作長編。